異世界に転生したけど、捨て子スタートってどゆこと?

1章

＊IIIー③ 2

     リアがウォルマンの講義を受けるようになって数日。この日もリアはウォルマンの講義を聞いていた。



 ウォルマン「異能者の特徴は知っているか?」


  リア「みんなわたしやウォルマンさんみたいな紫色の目をしてるんでしょ？あと、魔法使いは体のどこかに星のマークがあって、霊力をもつ人は体や顔に太陽のマークがあるんですよね。それで、たしか超能力者のあかしは、三日月のマークだったよね。」


ウォルマン「そうだ。....リア、ここからがお前にとって1番大事な話だ。よく聞け。」


  リア（1番大事な話...?なんだろ？）


ウォルマン「リア、魔術師や魔物には、魔力の強さをあらわす“魔力値“というものがある。」


  ウォルマン「魔術を使う人間や下級魔族の魔力値の数値は、4割は10～50だ。 中位魔族や中級魔術師なら50～100が普通で、この割合は3割。そして、残りの3割は....」


ウォルマン「上位魔族や上級魔術師なんだよ。そして、その魔力値は、150～1000までとかなり数値の幅が広い。だが。」


  ウォルマン「その人口は、さっきも言ったとおりかなり少ない。一応、俺は上級魔術師で魔力値は550だ。だけどリア、お前は.....」



リア（私...?私がどうしたっていうの...?）


  ウォルマン「...お前の魔力値は、1000だ。つまり、お前の魔力値は現在いる魔術師の中では最大値なんだよ。」


リア「....え？」


  ウォルマン「この前、魔法具の店で魔力値の測定をした時、お前は呪文の詠唱をせずに魔法を使っただろう。」


  ウォルマン「それは、本来ならあり得ない事なんだよ。