異世界に転生したけど、捨て子スタートってどゆこと?

神無月 花

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1章

*I

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.....ええーっと?ここはどこ? 


目の前には、ただただ何もない空間が広がるばかり。


(私、確か.....、あ、そうだ。私、詩織を助けようとして車にぶつかられたはず。詩織は無事かなぁ。てか、ほんとにここどこ!)



「目が覚めたようですね。」


知らない人の声が聞こえて、振り返ると.....



(うわぁ、綺麗な人....)



そこには、綺麗な女の人が居た。


「わたくしは、生を司る女神です。加藤 理雅(かとう りあ)さん、ここに来る前のこと、覚えてらっしゃいますか?」


理雅「確か、友達を助けて事故にあって....」


「覚えているのは、そこまでですか?」


理雅「はい。」


「単刀直入にいいますと、貴女は亡くなりました。」


理雅「あー、私やっぱり死んだんですね。」


「はい。それにしても、随分あっさりと亡くなったことを認めるんですね。貴女のように若くして亡くなったり、志半ばで亡くなる方は、だいたい自分の死んだ事を認めたくなくて泣いたり怒ったりするのですが」



理雅「もちろん、わたしだってショックですよ。そりゃ。だけど、死んだのに生き返らせるは無理なんでしょう?」


「そうですね。」


理雅「それに私、とくに夢とか無かったし。」



「そうですか、それでですね、理雅さんの転生先を決めたいのですが」


理雅「転生...?それって、マンガにあるみたいに、他の人物や世界に生まれ変わったり出来るってことですか?」



「そうですよ。理雅さんは、生前悪い事もしてませんし、人助けも何度もしてるので、理雅さん自身で転生先についての希望を出せるのです。」



理雅「えっ、良いんですか?じゃあ、今まで普通の人生だったから、どうせなら不思議の国みたいな国に生まれたいです。あと、自分でも魔法とか超能力的な力が使えると良いなー。」




「希望は以上ですか?」



理雅「はい。」



「わかりました。では」



女神様は、そう言うと、理雅の頭に自身のもつ杖をかざして不思議な呪文を唱えた。


ーーこうして、私の異世界での人生が始まった。


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