華辰恋記〜中華風ファンタジーな小説の世界に悪役令嬢として転生してしまいました〜

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弌ー1・転生先は....





　私が前世はこの世界の人間ではない。と思い出したのは、一年前、7歳の頃のこと。


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　私、紅　鈴麗（ホン　リンレイ）は、この辰国（しんこく）の上位貴族にして皇子の婚約者。そして、皇族の遠縁の親戚という、かなり身分の高い貴族だった。


7歳の誕生日の1週間後、私は皇城にいた。他家の貴族に公式の場で初めて挨拶をする行事があったからだ。


帝一家とすべての貴族に挨拶が終わり、私は護衛とともにひと休みしようと庭園に続く階段を降りていた。



そのとき。



鈴麗「！？」


　
誰かに背中を押された気がする。それも、手足で直接ではなく呪術のような見えない力で。



遠くで、「お嬢様！」と言う侍女や護衛の声が聞こえて、私の体は階段から落ちていく。