星に願い陰はらう。

神無月 花

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★七夕デート⑥


「俺の連れに何か用か?」

そして、札から出てきた男はナンパ男と晴妃の前に立ちはだかった。


晴妃(...この気、もしかして緋明花の式神か?」


「か、彼氏いたんだ。ごめんねー!」


自分より10㎝以上も背が高い男に睨まられたナンパ男はバツが悪そうな顔をすると去って行った。 



あれから道中はトラブルはなく、2人は観光を楽しんでいた。

...晴妃の、いや。晴飛の心を除いては。


はるひ(本当だったら、男に絡まれてる緋明花を俺が助けたいところだけど...この姿になってから本当に緋明花に助けられてばかりで情けない...)

(いや。今は緋明花に観光を楽しんでもらう事が大切だ。気持ちは切り替えないと。)


晴妃「次はどこ行く?」

緋明花「そうだなぁ、あ。上賀茂神社と下鴨神社に行きたい。陰陽師関連の神社だしね。上賀茂神社神社の桜、綺麗だったなぁ。」


晴妃「今宮神社からなら、上賀茂神社のが近いね。先上賀茂神社行こう。」




緋明花「うわぁ、上賀茂神社も綺麗な神社ね。」

晴妃「こんな感じの楼門がある神社なら、他には伏見稲荷とか平安神宮かな。」

妃明花「平安神宮と伏見稲荷大社は前に晴妃ちゃんに連れてってもらったよね。あそこも綺麗だったな。」





...こんな風に平和な会話をしている2人を見る人影があることを、2人は気がついていなかったーー。 
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