星に願い陰はらう。

神無月 花

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★七夕デート③

当日。夜ではないため、晴飛は当然ながら女の姿である。 


   ちなみに呪いを深めないようにする為、 晴飛は女の時に仕事等で名前を書いたりする時は安倍 晴妃と名乗っている。(晴飛は呪いの為学校には通えないが、陰陽師としての仕事ができるくらいの力はある為、仕事はしている。
しかしながら、朝から夕方であれば、男が使える筈の術が使えない等の弊害もある。)



晴妃「そういえば緋明花。どうして本家に居たの?平日なのに。」

  緋明花「うちの学校ね、夏休み前の筆記試験が先週あって、その後は3日間休みがあるんだぁ。 実技試験は夏休み1週間前だから試験休みはないけどね。」


緋明花は陰陽師を育成する学校に中学生の頃から通っており、現在は高等部の1年である。


また、陰陽師育成機関以外にも、巫女や神職を育成する異能者の学校や仏教等の異能者の学校もあり、それとは別に異能をもたない巫女・神職・僧侶等の学校もある。 




  晴妃(...本当だったら俺も緋明花と学校に行って、緋明花と文化祭参加したり、実技試験受けたりしてた筈なのに...くそ、九尾め...)


緋明花「晴妃ちゃん、早く行こっ」


晴妃の様子がおかしいのに気づいた緋明花は努めて明るい声色で晴妃に話し掛けた。


晴妃「そうだね。緋明花、どこ行きたい?」

  緋明花「うーん。とりあえず、あぶり餅は食べたい。あれは京都でしか食べれないから。あと行ったことない神社仏閣に行ってみたいな。」


晴妃「ふふ。あぶり餅って。まず最初に食べ物が出てくるのが緋明花らしいね。」
(そんなとこも可愛い。はぁ。俺が普通に男だったらデートっぽいのにな。)


  緋明花「いいじゃない。別に。美味しんだもの。京都来たらあぶり餅食べとかないと損だもん。」
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