星に願い陰はらう。

神無月 花

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ーー今から千年前。


夜の京の都に、対峙する二つの影があった。



一つは、陰陽師・安倍晴明アベノセイメイ。


そしてもうひとつは...


傾国の美女といわれた、金毛九尾の狐。




安倍晴明「封。」


九尾「ぎゃあぁあぁ....!おのれ、おのれ!安倍晴明!その顔、この恨み決して忘れぬぞ...!妾を封じた事、とくと後悔するがいい!お前の子孫には、必ず不幸が訪れようぞ!必ずじゃ!」


そう、不吉な予言をのこした九尾の狐は、安倍晴明が用意した陰陽術用の水晶に吸い込まれていった。



そして、それから千年。



  九尾の言葉どおり、晴明の子孫は九尾による呪いをうけ、本文冒頭のとおりこの物語の男主人公である安倍  晴飛は朝から夕方まで女性化する体質になってしまったのだ。


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