天狐と或る巫女の物語

神無月 花

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4話

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 黄龍 


日曜日。 

結美「今から黄龍様の所をお訪ねすると思うと・・・・緊張します。」


水頂「大丈夫ですよ。黄龍様はお優しい方ですから。」


黄玉「黄龍様の城が見えてきた。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
門守「水頂様、黄玉様、結びの巫女様ですね。黄龍様がお部屋でお待ちです。どうぞお入りください。入ってすぐのところに案内役がおります。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
案内役「お待ちしておりました。黄龍様のお部屋までご案内いたします。」


案内役とともに城内を歩き続ける事20分 。 


結美「・・・・遠くないですか?」


黄玉「そうか?これくらい普通だが。」


水頂「黄龍様のお城ともなればこれくらいが普通です。私の城も黄龍様のお城ほどは広くですが、私の部屋まで入口から遠いですから。」


結美「・・・・・そうですか。」


さらに歩き続ける事10分。案内役が一際大きな部屋の前で立ち止まった。 


案内役「こちらのお部屋が黄龍様のお部屋でございます。黄龍様、失礼いたします。水頂様、黄玉様、結びの巫女様をお連れしました。」


黄龍「そうか。どうぞ。お入り下さい。」


三人は中へ入り、黄龍の前で頭を下げた。 
黄龍はカーテンのような物をめくり隠れていた顔を露わにした。


黄龍「どうぞ顔をお上げ下さい。」


三人は黄龍の言葉と同時に顔を上げる。


結美(わ・・・綺麗な方・・・。)


黄龍「結びの巫女様、お会い出来て光栄です。」


結美「いえ。私こそ黄龍様にお会いする事ができてとても嬉しいです。」


黄龍「私の事は、どうか、名前で黄全(おうぜん)とお呼び下さい。」



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