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しおりを挟む僕の生まれる前の時代に接触感染型ウイルスが流行して、入学式が9月になって、大会がスポーツの記録が伸びやすい時期に変わった。
その結果アスリートの卵が続々誕生し、その恩恵にあやかるべく両親はスポーツ特化の学校へ僕を入れた。
入学式で座って話を聞くより、周りに目がいく。ガタイのいい連中が沢山いる。運動よりインドアで背も平均で弱そうな僕は場違いさに気圧されてしまう。
ほとんどがスポーツ選手になりたくて来てるのがわかる。僕が入ったせいで本気で入りたかった一人が入学出来なかったかもしれない。そう考えて申し訳なく思う。
ぼーっとしてるあいだに式は終わった。さっそく学園近くの学生寮へ向かう。帰り際は友達作りをするチャンスだけど、自分から声をかけるのは昔からの苦手。
突然声かけて、「おまえどこ小?」だの聞いてそれをきっかけに友達になるのは漫画くらいだ。
「こまったなー」
金髪の男子生徒が助けてほしそうにしている。通り道にいて無視するわけにもいかない。しかたなく声をかけてみることにした。
「どうしたの?」
「海外帰りでこっちの電子通貨ないから銀行いきたいんだ!」
じゃあ行けよって言いたくなった。でもここにいて困ってるのは銀行へ行けない状況。
たぶん道がわからないんだろう。「携帯のマップあるだろ」と言って突き放すのは印象悪い。ここで恩を売っておけば友達になれるかもだ。
「スマートフォンの充電ないんだ!キミ銀行どこかわかる?」
「なら案内するよ」
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