蒼炎の魔法使い

山野

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第七十九話 意外な再会

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「それじゃあショウ君、晶刀を出して構えて下さい」

「はい!  結晶魔法【晶刀・紅玉・蒼玉】」

俺は今、カーティムさんとの勝負に勝つ為にフララの眷属で骸骨剣士のジョレーナさんの所へと教えを請いに来ていた

「行きますよ! ヒャッハー!」
何処のモヒカン野郎だ!

「はい!」
師匠が目にもとまらぬ速さで距離を詰め、俺の剣に向かって鋭い横薙ぎをすると、受けた晶刀は粉々に砕けってしまった

「なんで?!」

「ショウ君今何が見えますか?」

「…明るい骸骨のモデル立ちです」

「…はぁ何度口説かれてもおれっちには旦那がいるんで無理って言ってるじゃないですか! おれっちのスタイルに見惚れるのは仕方ないですけどね」
毎度毎度俺が口説いてる設定なんなの?! そりゃ確かにスリムだよ、だって骨だけだもん! 

少し目を凝らし集中すると、師匠を纏う【オーラ】の中に少し別の何がが混じっている様に見えた

「少しですけどオーラに何か混じってます?」

「おー成長したっすね、おれっちの剣は静の剣なので見えにくいと思います、少し見えただけでも剣士としては上位に位置します。  じゃあこれならどうですか?」
かーティムさんから感じた様な得体の知れない力を感じ取る事が出来た上に【オーラ】に何かが混じっているのがはっきりとわかった。 
この威圧感で戦われたらかなりやりずらいだろう

「今度ははっきりと見えます!」

「これは剣気、または【闘気】といいます」
何だよその謎技術は…

「硬いはずの晶刀が砕かれたのもこれが原因?」

「その通りです、【オーラ】と混ぜる事によって初めて武器の力まで高める事が出来ます。 獣人は魔術適性が低い代わりに闘気の扱いがうまい人が多いですが、普通の人は修行して身に着けないといけません」
シャロは自然にやってたもんなぁ。 武器も扇子なのに物凄い切れ味だったし。 

「俺にも出来ますか?」

「勿論! おれっちと剣を交えて砕けない程度にしておかないとその相手には敵わないでしょうし死ぬ気で頑張ってください。 というか真面目にやらないと死にますよ? 殺っちゃいますよ?! いいんですか?! いいんですね?!」
モデル立ちで謎にテンションが高いこの骸骨には疲れるが剣技は超一流だ、ちゃんとやらないとマジで殺されるだろう… 切り裂き魔みたいな所あるからな…

「師匠的に俺が勝てる確率ってどれくらいだと思いますか?」

「大精霊の力を借りないんですよね?」
エメは今忙しいので今回は頼るわけには行かない

「となると…剣だけなら100%負け。 魔法ありで40%位じゃないないっすか?」
【フィールド展開】が使えない時点でかなり不利だもんなぁ… 

「はぁ…結構厳しいですね…」

「まぁ短期間ですけどおれっちがビシビシ鍛えれば45%位までは引き揚げれるんで頑張りましょう!
内股で頑張れのポーズをとるが、見た目が骸骨なので全く可愛くない…

「うぃーす」

「返事はヒャッハーっていつも言ってるでしょう!」

「そんな設定なかったでしょ!」

そうして俺と骸骨師匠との地獄の修業が始まる。 何度も晶刀を砕かれるついでに腕を切り落とされたり、腹を切り裂かれて中身をぶちまけたりさせられたが修業が終わる頃には何とか砕かれない程度には【闘気】を扱えるようになっていた
俺を切り裂くたびにヒャッハーと奇声をあげながら喜ぶ彼女がとても怖かったのだが、彼女から吸収できる物は多く一皮むけたとは思うが未だハイネック系男子だ

俺は全力なら師匠に勝てると思っていたが勘違いだという事を思い知らされた。 ハッキリ言ってかなり強い。 カーティムさんより強い。
フララはこれより強いとか尋常じゃないな…

◇  ◇  ◇  ◇

勝負当日、ルーとフララを連れてデルベックへと向かい、腹ごしらえの為に酒場に入ろうと扉に手を伸ばした所で扉が開き、出てくる客と鉢合わせたのだが俺はその客に見覚えがあった

「お、お前は!」
俺を見て驚いた声を出したその男は伸ばした髭を三つ編みにして赤いバンダナを頭に巻いたドレッドヘアーのカリビアン風の海賊の男だった

「あの時の海賊…」

「…ショウ誰なの?」

「前に話した海賊だよ」

「じゃあこの人のせいで死にそうになったのね? どうする一回殺す?」

「…お姉様。 人は一回しか殺せない。」

「貴方がやりたいなら何度でも殺せるようにするわよ?」
物騒だなおい!

「 っていうかお前のせいでどれだけ大変だったと思ってるんだ! 」

「そりゃこっちだって同じだ! 船もなくして商売あがったりだってんだ! ってお前! 放せよ!」
それはざまぁ! 俺は犯罪者として突き出す為に海賊の胸倉を掴む

「お、落ち着けよ! そ、そうだ! あんたあの狐耳の女はどうしたんだ? 死んじまったのか?」

「ん? シャロか? なんでここであいつが出てくるんだよ」

「さてはお前さんあの女の事を知らないんだな?」
男はチャンス到来と言った感じでニヤリと笑う
よくよく考えると殆ど何も知らない。 というか聞いちゃいけないような雰囲気があった

「お前は何を知ってる?」

「教えたら見逃してくれるか?」

「内容による」

「あの女はなぁ、この国の王女なんだぜ? それにシャロっていうのも偽名だな、あいつの本当の名前はヴェルリナだ」

「え?」
思い返せばステータスカードで名前も確認してないし、街に入る時も別々だった。 王女とバレたくないから? それなら特別おかしい事でもないと思うが…

「やっぱり」
フララが横で納得したように頷く

「フララは知ってたの?」

「いいえ知らなかったわ、でもおかしいとは思っていたのよ。 あの子自分を偽ってるみたいだったから。 そのせいでどれが本当の自分が見失ってるようにも見えたわね」
見失ってるか… 確かにマイセンの宿屋のテラスで話した時はそんな感じだったな… というかあの自分を見失ってる様に見えた彼女が一番彼女らしいというかしっくり来た気がする…

「でもどういうわけかこの国の連中は王女存在しないって言いやがる」

「じゃあお前の勘違いじゃないのか?」

「そんなはずはねぇ。 俺は昔この国の城に忍び込んだ時にあの女のステータスカードを見た事があるんだ。 しっかりと王女と記載されてたしお前達が寝てる間にも確認したからな!」
この世界ではステータスカードを見る行為ってエロイ事なんじゃないっけ?

「なぁもう行っていいだろ? お前の連れの目が怖いんだが…」
彼女達の目は変態を見る目そのものだ。 お前が悪いぞこれは

「あぁ…」
俺は胸倉を掴んでいた手を放すと

「ありがてぇ。 あばよ!」
と言い放ち海賊の男はそそくさと退散していった
シャロは何で最後まで本当の事を言ってくれなかったんだろう? 

「勿体ないわね… どんな酷い事して楽しもうかと思ってたのに…」
フララのその笑顔は背筋が凍る程冷たく、彼女の残忍さや冷徹さが顔を覗かせていた
浮気したら俺は彼女にどんな酷い目に遭わされるのだろうか… 間違いなく血は流れるだろうな…

海賊の男に会ったことでシャロと行った霧の島の事が自然と思い起こされる

「あ!」
突然声を上げた俺にルーが少しビクっとなる

「…どうしたの?」

「王妃だよ! 何か見た事あると思ったらレイスキングと戦った時にシャロが戦ってた幻の相手だ!」

「それって一番愛しい人が出てくるって言うやつでしょ? 貴方は私じゃなくてルーメリアが出て来たみたいだけどね」
肘で小突きながら少し棘のある言い方で口を尖らせたフララがとても可愛くてつい口元が緩む

「…でも私、すぐに殺された…」

「ほ、本物は殺せないから! それよりもあの時はシャロは愛しい人って感じじゃなかったけどなぁ… なんていうか逆らえない様な感じ?」

「国王も、王妃もあの子を無視してたわね。 まるで他人の様に」
複雑な家庭環境なんだろうか

「そういやフララ、あの島でシャロと何か約束してるみたいだったけど、どんな約束をしたの?」

「…それは言う訳には行かないわね。 あの子自身が解決しなくちゃいけない事だから」
彼女は少し残念そうに笑った。 先程の冷徹で残忍さが伺える笑顔ではなく姉が妹を想う様な優しい笑みだ

「そっか… もっと頼ってほしかったんだけどな…」

「…ショウ違う。 シャロは多分誰かに頼った事がないから頼り方がわからないんだと思う。」

「あの子が一番欲してる物を思えばきっとそうね」
女同士通ずるものがあるのだろうか?

「一番欲してる物?」

「また会う事があれば直接聞いてみなさい」

「わかったよ」

近々会えるといいんだけどなぁ… 

◇  ◇  ◇  ◇

酒場で食事を済ませた俺達はカーティムさんと勝負をする為にデルベックから少し離れた草原へとやって来た
国の中でやり合うと色々な物を壊しかねないという事で外で戦う事になったのだ

この場にいるのは国王と王妃、カーティムさんと魔術師と思われる者が数人と俺の身内が応援の為に来ている
役者がそろったところで国王が口を開いた

「ここに結界を張る。 結界内なら一度死んでも大丈夫だ。 お互い全力でやるといい」
この為の魔術師だったのか、正直有難い。 実際どっちか死ぬ事も全然あり得るからな

「少し時間がかかるから話でもして待っててくれ」
国王がそう言い終わると何人かいる魔術師が長い詠唱を始めた

「主様…面倒な事になってすまんのじゃ」
後ろから声をかけて来たのはルチルだ。 耳と尻尾が垂れ下がっておりテンションが低い。 大人バージョンだが非常に可愛い
どうやらこんな事になってしまった責任を感じているようだ

「良いよ別に、それにルチルを誰かに渡すなんて考えられないし」

「主様…」
泣きそうな顔で見上げてくる姿が可愛すぎて頭に自然と手を伸ばし何度か撫で手を引っ込めると、ルーが前に出て俺の頬に彼女の繊細で綺麗な手がそっと置かれる

「…ショウ、ルチルを取られちゃダメ。」

「絶対勝つよ」

「しっかりやりなさい、負けたら…凄いわよ?」
フララさん怖すぎなんだが…

「でも…」
フララはすっと俺の耳元に顔を近づる

「勝ったら…この前言ってたあれ… してあげる…」
そんな甘い言葉を囁き彼女は少し頬を赤く染めすっと離れた

「が、頑張ります!」

「兄さんは本当に単純だね、私もいい事しちゃおっかなー」
そう言って小悪魔的に笑うレデリはとても可愛い

「期待しとくよ」

「まぁあんたなら心配ないでしょうけど、頑張んなさい。」
リンデが俺の背中をパシっと叩いた

「いってぇな! まぁでもサンキュ。 ゴリラのおかげで気合が入ったよ」

「うるさいわね、折角応援してるのに」
リンデはプイっとそっぽ向く

「勝ったらデートでもしてくんない?」

「…まぁ考えておくわ」

「それ聞けただけで満足だわ」

「そろそろ結界が完成しますので準備をお願いします」
楽しく談笑している所に魔術師の一人が声をかけて来たので俺はイレスティに刀を預け結界の中へと向かう

「御武運を」
イレスティは二本の刀を受け取ると、そういって頭を下げ俺を見送ってくれた

そして俺とカーティムさんが広範囲に展開された結界の中に入で対峙したところで国王が口を開く

「この勝負は雷神狼様を賭けた戦いだ、勝った方は雷神狼様を自由に出来る。 相違ないな?」

俺とカーティムさんが頷く

「うむ。 では…始め!」

カーティムさんが背負っている大きな体験を構えると莫大な【オーラ】と【闘気】が放出される。

負ける訳には行かない。 師匠曰く勝てる確率は45%程
最初から全力バフだ【身体強化】【思考加速】【反応強化】【オーラ】【エレクトロ】【リジェネーション】【電光石火】【魔力循環加速クイックサイクル】【魔法障壁・アレキサンドライト】【晶刀・紅玉・蒼玉】

そして二刀の晶刀を出し【闘気】を纏わせた

「【闘気】」

「えぇ、何とか形になりました」

「成長、早い。」

「負ける訳にはいかないので」

「我も同じ。」

「「………」」

二人の姿が消え中心地点で重い沈黙を破る二人の剣がぶつかる音が辺りに木霊し、戦いの火蓋が切って落とされた
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