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PARK What do you wanna do.
【6】
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腋の下やお尻の穴を愛撫されて感じてしまう乃蒼だから、さしだされたこの金玉袋に頬を赤らめる。むろん、嬉しくてだ。金玉袋は垂れているのが普通であったが、いまでは性交時(前戯)の昂奮でキュッと固くすぼまっている。
「舐めてみる?」
と颯にいわれ、やはり断る乃蒼ではなかった。唾液でしっとり濡れた舌先で、金玉袋の皺を温めほぐすようにして丁寧に舐めあげた。
「もっと強くやってもだいじょうぶだよ」
と教えられ、おずおずという感じに唇で食んだ。颯の反応を蠱惑的な瞳で確かめながら、女っ気をだして甘噛みまでしてくる。
「そうそう」
と機嫌をよくした颯に、こうですか、と甘えながら伺いをたてて食む。
「玉を吸ってみて」
といわれれば、そうしたし、自らすすんでベロで玉を転がしてみせた。覚えたての愛撫のわりに飲み込みが早くとても筋がいい。可憐な唇で玉袋を引っ張りながら、レロレロと玉を弄び、小麦色の手で肉径をシゴきさえしてくる。
「そう。じょうずじょうず」
そう褒められれば、乃蒼はもう尽くさずにはいられないようであった。
「……まな美よりいいぜ……」
「ん?」
と、ふいに乃蒼が見あげた。
「……ああ……すっごく気持いいよ」
と、慌てて颯が取り繕う。
「うれしい」
と、乃蒼が顔色を明るくする。そして、乃蒼が思いがけないことをいってきた。「おにいちゃんのお尻の穴、舐めてあげる」と。―躊躇う颯をみて、
「……さっきの動画でやってたから」
と、乃蒼がすぐ言い訳をした。どうやら、催促しておいて恥ずかしいらしく、
「ここに座って」
と、便座を指さして矢継ぎ早にしゃべってくる。
颯もドギマギしながら、便座に浅く腰をかけて座った。乃蒼の目が本気だったから、断ればシラケる気がしたし、どこか挑戦されている気さえしてきて、膝裏を抱えて股をひらき、尻を露骨にさせた。
乃蒼は黒目がちな瞳を妖しく輝かせて、尻の穴をただ一点に見つめている。吸い寄せられるようにして顔を近づけていった。
媚態に満ちた吐息がかかると、こそばゆそうに菊門が収縮した。女を知っているとはいえ、颯もまだ少年である。乃蒼とおなじように尻の穴はまだまだ小さい。括約筋が元気なせいか、小指すら受けつけなさそうなくらいである。毛もなく清潔そうで色もサーモンピンクであった。
乃蒼の濡れた舌先が、うかがうような仕草で粘膜に触れる。やがて不快感がないことがわかったように、あどけない舌先は菊門の皺を一本一本、丁寧にひき伸ばすようにして掃き清めていった。
「おおっ!」
と、初めてみせる颯の情けない姿に、母性が芽生えてきたように、ここでも乃蒼はよく尽くした。
「気持よくなってください……」
と、いじらしいことをいいながら、尻の穴に舌腹まで突きいれてくる。なか深くにいれた舌先を器用に尖らせ、ほじくりだすようにして動かせた。尻の穴が蠕動して舌腹ごと挟みこむ。
「おにいちゃん……おにいちゃん」
と、男に媚びていく自分の言葉に酔ったように舌技が激しくなっていった。覚えたての愛撫は会陰部にまで至り、肉棒が寂しがらないように、玉袋への愛撫同様に手コキまでして颯を悦ばせた。
颯も、乃蒼もひとつになる準備がもうできていた。ふたりの目が合えば、どちらともなく手をさしだしあって抱き締め合った。お互いの湧きあがるその愛をキスで確かめ合った。
颯はいままで座っていた便座に、乃蒼の片足をあげさせた。アソコをひと撫でして濡れ具合をみてみれば、さっきクンニしてやったときよりも熱く濡れていた。颯が肉棒を握りこいて穴を探った。とはいえ、穴どころか鬼頭のほうがアソコぜんぶよりはるかにおおきい。愛液をなじませるようにしてこすくってやっただけで、乃蒼が苦しそうにうめく。
「……おっきい……おっきいよ」
と、これから起こる戦慄にざわめき身をよじった。
動くなよ、といいかけて、颯は口をつぐんだ。擦り合うだけでも気持よかったし、これだけうぶな仕草を一生のうちであとどれくらい見られるのかわからない。もしかしたら、いまものすごく貴重な体験をしているのではないか、とそう思ったに違いなかった。
乃蒼が身をよじれば、それだけ、肉扉がくつひろげられていく。そのうち鬼頭が穴の引っかかりをとらえた。ぬぷぬぷ……。入っていく確かな感触があった。
「はいりません……はいりません」
と、乃蒼が首をぶるぶる振る。それでも鬼頭が乃蒼の体に沈みこんでいく。そして、厚い肉土手にとうとう肉棒がすっぽり包みこまれた。
「ほら。はいっちゃったよ」
と、乃蒼を見つめた。もはや焦点の合わない瞳を潤ませ、哀願するように眉を引き寄せている。
「ああ……くるしいです……くるしいです」
と、身を固くして颯に向かって訴えた。その一方で、
「ああ……おま×こ、ほっくほっくしてる」
と、颯から感嘆が洩れる。
「やさしくしてください……」
と、乃蒼が悲痛な声をふり絞った。だが、乃蒼は男というものを知らな過ぎた。そして、女というものも。
「かわいすぎて優しくできないかも」
と、一突き食らわせただけで、乃蒼が、アアンッ! と啼いた。細腰が律動して膣がぎゅうぎゅう引き締まる。
乃蒼のほうから、颯の首に腕をまわしていた。
「アハン!」
乃蒼はハッとして、女であることを呪うと同時に、底なし沼のように自分の情欲が深いことを知って戦慄した。
颯がゆっくりと抽送をはじめた。
鬼頭におしひろげられていた襞壁が媚びつくように絡みついてくる。奥にめりこむほど女の深層は熱かった。乃蒼の膝を抱え持ったままお尻を握った。爪が食いこむくらいきつく。
胸と胸が触れあい、擦りあい、そして汗を粘らせながら密着し、自分が気持いい角度で颯が腰を突き立てていく。ぬちゃ……ぬちゃ……と粘膜が愛液で粘る。
「だめ! 裂けちゃう!」
と、悲鳴をあげる乃蒼の華奢な体が、人形のように揺れていた。
颯は規則正しい鼻息を、ふんふん洩らしながら、真顔になって突きまくった。耳もとで乃蒼の吐息がこそばゆくかかり、心地よい音色でよく啼いた。時折、颯はいじわるして、腰をとめて乃蒼のあえぎがやんでから、ズドン! と一撃をくわえた。アアアン! と思惑どおりに啼く乃蒼をおもしろがっていた。
しだいに、乃蒼が天井を仰ぎ向いてのけ反ってきた。無防備に張りつめたそんな首筋に、颯がキスを浴びせる。性の対象としてこれほどまでに体を貪られる衝撃に、乃蒼は初めて自分が女であることを思い知ったのかもしれない。サンダルが脱げた足の指が丸まっていた。
「……おとこ…おとこ……」
と、なにやらわけのわからないことをつぶやいている。はんびらいた唇から涎れを垂らしながら。鼻の先もさっきより赤らんでいる。
「さっきから逝きっぱなしでしょ」
と、颯が耳打ちした。乃蒼から、ひときわおおきなうめき声があがる。
「逝くとき、逝くっていってごらん。楽になれるぜ」
と、颯がそうつづけた。
「イクゥ!!」
乃蒼の腰がガクつく。ぎゅ、ぎゅ、ぎゅっ、と膣壁が鬼頭を締めつけた。
颯の腕のなかでビクビク振るえている体を引き離せば、意識が宙空をさまよっていた。
成長期のまだ幼い胸だと思っていたのもが、ツンとはらんでうえ向いている。男に吸われ、唾液で濡れた乳輪と乳頭も色味を強めているようだ。しかも男の道具を咥えたままの下の口から、女の匂いがむせかえってくる。颯が、ぬるん、と愛液を引きずりながら肉棒を抜いた。
乃蒼がやっと意識を戻した。しかし、ひと息つく間もなく、うしろ向きにされる。いったん男の味を覚えさせられた体は、もはやあらがう術をなくし、壁に両手を突いた。颯がお尻をパン! と張ると、乃蒼からおおげさなほど悲鳴がでた。
「あれ? おまえ。こういうの好きなの?」
と、からかわれながら、お尻を持ちあげられる。一度受け入れた穴は、ぬるっと簡単にはいってしまう。
「どれ」
と、颯が個室のドアを開けた。
「やだっ」
と、慌てた乃蒼の膣が、ぎゅうぎゅう締めつけてくる。
「黙ってろ」
と、颯がまたお尻を叩いた。アアアン! と膣壁が不律動に痙攣して肉棒をもてなしてくる。
繋がったままお尻を腰で押されて、不格好な形で歩かされ、鏡の前に立たされた。乃蒼はその鏡に映る自分と目が合うと羞じらい、すぐに反らした。颯がくい、と顎さきをつまみ、
「俺の目をみろ」
といって、鏡越しに乃蒼を睨みつけていた。うううっ、とうめきながらも、乃蒼はそうした。そして、ズドン、ズドン、ズドン、と見つめられながら、しかも一撃一撃を味わうようにして杭がぶたれた。
全身汗だくになってせっぱ詰まっている乃蒼は、うしろから涼しい顔をしていじめてくる颯を知って高ぶってきた。弓なりにのけ反ったその体を颯が掴まえる。両脇を抱えあげるようにしてだ。そして、パン、パン、パン、パン、と渇いた音が景気よく弾けた。そのリズムに合わせて、あん、あん、あん、あん、と乃蒼もよく啼いた。
「おまえ、バック好きだろ」
といわれ、乃蒼が髪をふり乱して首を振る。しかし―、
「嘘つけ」
ひとつになった体は、颯にささいな感情の変化でさえわかられてしまっていた。
いま嘘をついた罰でも与えるように、颯から鬼突きを食らわされる。パン、パン、パン、パン、パン、と無酸素運動でいじめ抜かれてしまう。乃蒼の幼い口から、おとこしゅごい、おとこしゅごい、みたいなうわ言が洩れていく。
「気持いいとこに当たってんだろ!」
と、颯が叫ぶ。乃蒼は、はいっ、はいっ、はいっ、と声を振るわせた。
乃蒼のお尻には、えくぼができていた。そうとう力んでいるらしい。つま先立ちのふくろはぎから、光沢がでるほど筋肉が盛りあがっていた。
こうして抱えあげてみると、乃蒼の体はなにもかもが小さい。颯は脇から手を抜いて腰をつかんだ。宙ぶらりんになった乃蒼の手は、さまよったあげく床に突いた。バックから突きあげられていくうちに、内股に閉じた足が宙に浮いた。そのまま鬼突きで突かれに突かれまくった。
「イキますっ! イキますっ! イキますーぅ!」
そう乃蒼が叫ぶ。トラウマになりそうなくらい、ピストンが激しくなっていく。まるで人形のように前後して揺れる。乃蒼の尊厳が奪われていくようなピストンだ。
「ああーッ! ぐじゃぐじゃにしてーッ!」
「逝くぞッ!」
と、颯の腰が振るえだした。
最奥に達した鬼頭がひときわふくらみ、ドプンッ、と熱いものが注がれていく。ああーッ! と振るえる体のなかで、鬼頭がビクビクッ、とふくらみ、第二破、第三破、と男の刻印が焼きつけられる。
肉棒が快感に振るえながら引き抜かれると、引きずられるようにして白い体液が垂れ落ちた。
颯に支えられながら、乃蒼が膝からゆっくりと崩れ落ちる。便所の床に女坐りをしたまま、絶息したように宙をさまよっている。
気がつけば、陽が落ちかけ薄暗くなっていた。
「……明日また会える?」
乃蒼の髪の毛を撫でながら、颯がいった。いまだ宙空をさまよいながらも、コクン、と乃蒼がうなずく。
「きょうとおなじ時間に待っててね」
乃蒼の顎に溜まった涎れをすくいながら、颯がキスをした。
「舐めてみる?」
と颯にいわれ、やはり断る乃蒼ではなかった。唾液でしっとり濡れた舌先で、金玉袋の皺を温めほぐすようにして丁寧に舐めあげた。
「もっと強くやってもだいじょうぶだよ」
と教えられ、おずおずという感じに唇で食んだ。颯の反応を蠱惑的な瞳で確かめながら、女っ気をだして甘噛みまでしてくる。
「そうそう」
と機嫌をよくした颯に、こうですか、と甘えながら伺いをたてて食む。
「玉を吸ってみて」
といわれれば、そうしたし、自らすすんでベロで玉を転がしてみせた。覚えたての愛撫のわりに飲み込みが早くとても筋がいい。可憐な唇で玉袋を引っ張りながら、レロレロと玉を弄び、小麦色の手で肉径をシゴきさえしてくる。
「そう。じょうずじょうず」
そう褒められれば、乃蒼はもう尽くさずにはいられないようであった。
「……まな美よりいいぜ……」
「ん?」
と、ふいに乃蒼が見あげた。
「……ああ……すっごく気持いいよ」
と、慌てて颯が取り繕う。
「うれしい」
と、乃蒼が顔色を明るくする。そして、乃蒼が思いがけないことをいってきた。「おにいちゃんのお尻の穴、舐めてあげる」と。―躊躇う颯をみて、
「……さっきの動画でやってたから」
と、乃蒼がすぐ言い訳をした。どうやら、催促しておいて恥ずかしいらしく、
「ここに座って」
と、便座を指さして矢継ぎ早にしゃべってくる。
颯もドギマギしながら、便座に浅く腰をかけて座った。乃蒼の目が本気だったから、断ればシラケる気がしたし、どこか挑戦されている気さえしてきて、膝裏を抱えて股をひらき、尻を露骨にさせた。
乃蒼は黒目がちな瞳を妖しく輝かせて、尻の穴をただ一点に見つめている。吸い寄せられるようにして顔を近づけていった。
媚態に満ちた吐息がかかると、こそばゆそうに菊門が収縮した。女を知っているとはいえ、颯もまだ少年である。乃蒼とおなじように尻の穴はまだまだ小さい。括約筋が元気なせいか、小指すら受けつけなさそうなくらいである。毛もなく清潔そうで色もサーモンピンクであった。
乃蒼の濡れた舌先が、うかがうような仕草で粘膜に触れる。やがて不快感がないことがわかったように、あどけない舌先は菊門の皺を一本一本、丁寧にひき伸ばすようにして掃き清めていった。
「おおっ!」
と、初めてみせる颯の情けない姿に、母性が芽生えてきたように、ここでも乃蒼はよく尽くした。
「気持よくなってください……」
と、いじらしいことをいいながら、尻の穴に舌腹まで突きいれてくる。なか深くにいれた舌先を器用に尖らせ、ほじくりだすようにして動かせた。尻の穴が蠕動して舌腹ごと挟みこむ。
「おにいちゃん……おにいちゃん」
と、男に媚びていく自分の言葉に酔ったように舌技が激しくなっていった。覚えたての愛撫は会陰部にまで至り、肉棒が寂しがらないように、玉袋への愛撫同様に手コキまでして颯を悦ばせた。
颯も、乃蒼もひとつになる準備がもうできていた。ふたりの目が合えば、どちらともなく手をさしだしあって抱き締め合った。お互いの湧きあがるその愛をキスで確かめ合った。
颯はいままで座っていた便座に、乃蒼の片足をあげさせた。アソコをひと撫でして濡れ具合をみてみれば、さっきクンニしてやったときよりも熱く濡れていた。颯が肉棒を握りこいて穴を探った。とはいえ、穴どころか鬼頭のほうがアソコぜんぶよりはるかにおおきい。愛液をなじませるようにしてこすくってやっただけで、乃蒼が苦しそうにうめく。
「……おっきい……おっきいよ」
と、これから起こる戦慄にざわめき身をよじった。
動くなよ、といいかけて、颯は口をつぐんだ。擦り合うだけでも気持よかったし、これだけうぶな仕草を一生のうちであとどれくらい見られるのかわからない。もしかしたら、いまものすごく貴重な体験をしているのではないか、とそう思ったに違いなかった。
乃蒼が身をよじれば、それだけ、肉扉がくつひろげられていく。そのうち鬼頭が穴の引っかかりをとらえた。ぬぷぬぷ……。入っていく確かな感触があった。
「はいりません……はいりません」
と、乃蒼が首をぶるぶる振る。それでも鬼頭が乃蒼の体に沈みこんでいく。そして、厚い肉土手にとうとう肉棒がすっぽり包みこまれた。
「ほら。はいっちゃったよ」
と、乃蒼を見つめた。もはや焦点の合わない瞳を潤ませ、哀願するように眉を引き寄せている。
「ああ……くるしいです……くるしいです」
と、身を固くして颯に向かって訴えた。その一方で、
「ああ……おま×こ、ほっくほっくしてる」
と、颯から感嘆が洩れる。
「やさしくしてください……」
と、乃蒼が悲痛な声をふり絞った。だが、乃蒼は男というものを知らな過ぎた。そして、女というものも。
「かわいすぎて優しくできないかも」
と、一突き食らわせただけで、乃蒼が、アアンッ! と啼いた。細腰が律動して膣がぎゅうぎゅう引き締まる。
乃蒼のほうから、颯の首に腕をまわしていた。
「アハン!」
乃蒼はハッとして、女であることを呪うと同時に、底なし沼のように自分の情欲が深いことを知って戦慄した。
颯がゆっくりと抽送をはじめた。
鬼頭におしひろげられていた襞壁が媚びつくように絡みついてくる。奥にめりこむほど女の深層は熱かった。乃蒼の膝を抱え持ったままお尻を握った。爪が食いこむくらいきつく。
胸と胸が触れあい、擦りあい、そして汗を粘らせながら密着し、自分が気持いい角度で颯が腰を突き立てていく。ぬちゃ……ぬちゃ……と粘膜が愛液で粘る。
「だめ! 裂けちゃう!」
と、悲鳴をあげる乃蒼の華奢な体が、人形のように揺れていた。
颯は規則正しい鼻息を、ふんふん洩らしながら、真顔になって突きまくった。耳もとで乃蒼の吐息がこそばゆくかかり、心地よい音色でよく啼いた。時折、颯はいじわるして、腰をとめて乃蒼のあえぎがやんでから、ズドン! と一撃をくわえた。アアアン! と思惑どおりに啼く乃蒼をおもしろがっていた。
しだいに、乃蒼が天井を仰ぎ向いてのけ反ってきた。無防備に張りつめたそんな首筋に、颯がキスを浴びせる。性の対象としてこれほどまでに体を貪られる衝撃に、乃蒼は初めて自分が女であることを思い知ったのかもしれない。サンダルが脱げた足の指が丸まっていた。
「……おとこ…おとこ……」
と、なにやらわけのわからないことをつぶやいている。はんびらいた唇から涎れを垂らしながら。鼻の先もさっきより赤らんでいる。
「さっきから逝きっぱなしでしょ」
と、颯が耳打ちした。乃蒼から、ひときわおおきなうめき声があがる。
「逝くとき、逝くっていってごらん。楽になれるぜ」
と、颯がそうつづけた。
「イクゥ!!」
乃蒼の腰がガクつく。ぎゅ、ぎゅ、ぎゅっ、と膣壁が鬼頭を締めつけた。
颯の腕のなかでビクビク振るえている体を引き離せば、意識が宙空をさまよっていた。
成長期のまだ幼い胸だと思っていたのもが、ツンとはらんでうえ向いている。男に吸われ、唾液で濡れた乳輪と乳頭も色味を強めているようだ。しかも男の道具を咥えたままの下の口から、女の匂いがむせかえってくる。颯が、ぬるん、と愛液を引きずりながら肉棒を抜いた。
乃蒼がやっと意識を戻した。しかし、ひと息つく間もなく、うしろ向きにされる。いったん男の味を覚えさせられた体は、もはやあらがう術をなくし、壁に両手を突いた。颯がお尻をパン! と張ると、乃蒼からおおげさなほど悲鳴がでた。
「あれ? おまえ。こういうの好きなの?」
と、からかわれながら、お尻を持ちあげられる。一度受け入れた穴は、ぬるっと簡単にはいってしまう。
「どれ」
と、颯が個室のドアを開けた。
「やだっ」
と、慌てた乃蒼の膣が、ぎゅうぎゅう締めつけてくる。
「黙ってろ」
と、颯がまたお尻を叩いた。アアアン! と膣壁が不律動に痙攣して肉棒をもてなしてくる。
繋がったままお尻を腰で押されて、不格好な形で歩かされ、鏡の前に立たされた。乃蒼はその鏡に映る自分と目が合うと羞じらい、すぐに反らした。颯がくい、と顎さきをつまみ、
「俺の目をみろ」
といって、鏡越しに乃蒼を睨みつけていた。うううっ、とうめきながらも、乃蒼はそうした。そして、ズドン、ズドン、ズドン、と見つめられながら、しかも一撃一撃を味わうようにして杭がぶたれた。
全身汗だくになってせっぱ詰まっている乃蒼は、うしろから涼しい顔をしていじめてくる颯を知って高ぶってきた。弓なりにのけ反ったその体を颯が掴まえる。両脇を抱えあげるようにしてだ。そして、パン、パン、パン、パン、と渇いた音が景気よく弾けた。そのリズムに合わせて、あん、あん、あん、あん、と乃蒼もよく啼いた。
「おまえ、バック好きだろ」
といわれ、乃蒼が髪をふり乱して首を振る。しかし―、
「嘘つけ」
ひとつになった体は、颯にささいな感情の変化でさえわかられてしまっていた。
いま嘘をついた罰でも与えるように、颯から鬼突きを食らわされる。パン、パン、パン、パン、パン、と無酸素運動でいじめ抜かれてしまう。乃蒼の幼い口から、おとこしゅごい、おとこしゅごい、みたいなうわ言が洩れていく。
「気持いいとこに当たってんだろ!」
と、颯が叫ぶ。乃蒼は、はいっ、はいっ、はいっ、と声を振るわせた。
乃蒼のお尻には、えくぼができていた。そうとう力んでいるらしい。つま先立ちのふくろはぎから、光沢がでるほど筋肉が盛りあがっていた。
こうして抱えあげてみると、乃蒼の体はなにもかもが小さい。颯は脇から手を抜いて腰をつかんだ。宙ぶらりんになった乃蒼の手は、さまよったあげく床に突いた。バックから突きあげられていくうちに、内股に閉じた足が宙に浮いた。そのまま鬼突きで突かれに突かれまくった。
「イキますっ! イキますっ! イキますーぅ!」
そう乃蒼が叫ぶ。トラウマになりそうなくらい、ピストンが激しくなっていく。まるで人形のように前後して揺れる。乃蒼の尊厳が奪われていくようなピストンだ。
「ああーッ! ぐじゃぐじゃにしてーッ!」
「逝くぞッ!」
と、颯の腰が振るえだした。
最奥に達した鬼頭がひときわふくらみ、ドプンッ、と熱いものが注がれていく。ああーッ! と振るえる体のなかで、鬼頭がビクビクッ、とふくらみ、第二破、第三破、と男の刻印が焼きつけられる。
肉棒が快感に振るえながら引き抜かれると、引きずられるようにして白い体液が垂れ落ちた。
颯に支えられながら、乃蒼が膝からゆっくりと崩れ落ちる。便所の床に女坐りをしたまま、絶息したように宙をさまよっている。
気がつけば、陽が落ちかけ薄暗くなっていた。
「……明日また会える?」
乃蒼の髪の毛を撫でながら、颯がいった。いまだ宙空をさまよいながらも、コクン、と乃蒼がうなずく。
「きょうとおなじ時間に待っててね」
乃蒼の顎に溜まった涎れをすくいながら、颯がキスをした。
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第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。
第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません!
本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに!
また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます!
※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。
少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです!
※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
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退会済ユーザのコメントです
どうもありがとうございます!いつでも遊びにきてください!
退会済ユーザのコメントです
時間を作って読んで頂けることにあらためて身が引き締まる思いです。応援ありがとうございます!(人´∀`)アリガトー♪
すごく好き。大好き。
すごく嬉しい感想ありがとうございます!続編の構想もあります。いま取り掛かっている作品の草稿が書き上がったら、連載を再開させたいと思っています。そのとき、また「大好き」って言って頂けるように出し惜しみなく書き尽くします。