うちの息子はモンスター

島村春穂

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息子の夜這い

【7】

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 重い衝撃が淫裂の捩れ目にあるあの先端を襲った。ドドドドドド! っと貫く振動波は子宮孔にまで達した。


 押し当てられるその強さで振動音は鈍く唸って、毎秒何百回と揮わされていく捩れ目の突起から快美感が全身を駆け巡り太腿から膝、そして足先が痺れたように力が抜けた。


 そのくせ、尻たぶと腰先にはぐいぐい力がこもっていく。菊蕾が濡れそぼってひくつく。持ちあがった恥骨からスケベに力を出し入れさせているせいだ。


「うぐぐっ!……」
 この芙美子にとってローターを使ったのも、使われたのもこれが初めてであった。


 いよいよ叢を指で掻き上げられ、捩れ目の肉層をくつひろげられる。そうしながらこんもり盛り上がる斜径しゃけいに向かい上にピンと引っ張られてしまい、包皮から剥き出しとなった突起の周りをローターが円を描いて振動した。


 そのすぐ下にある柔い粘膜に触れられればうちひしがれたように何十回と豊腰が痙攣し、熱いものがピュピュっとこぼれていく。ジュジュジュッとローターはまた振動音を変え、飛沫をまき散らす。


「おおぉ!……」
 と芙美子の髪の毛がざわついた。


 ローターは無慈悲に重く振動をしながら、そのまた下へと向かってきた。


「やだよっ……」


「……やだって言われてもやめないことって教えたのは義母さんだよねえ……」
 ローターがついに穴蔵をとらえた。


「ひいーっ」


 剥き出しの傷つきやすい粘膜が蕩けてしまいそうで芙美子はひどく狼狽えた。


 肉扉にかけられていた指腹がさらにいたいけな粘膜を露骨に剥きだす。くつひろげられるとにちにち粘つく音が立った。ローターはそんな体液をまぶしながら下から上、そしてまた下へと淫裂を慣らしにかかる。


「おい……洩れてんぞ」
 そう言われても勝手に出てきてしまう。


 これからどうなってしまうのか。抑えられない予感がしてきてしまい、荒ぶるローターから逃げるようにしてきつく仰け反った。


「あぁあぁっ……」
 穴蔵を抉るかにしてローターが犯しにはいった。


 それは芙美子が思っていたよりもぜんぜんおおきくて肉襞が驚いたように楕円の大玉を押し返そうとした。ローターはあえぐ芙美子の息みに合わせ、潰れたみたいな振動音で唸りあげいったん力を抜いてしまえば暴れんばかりに軽快に踊った。


 芙美子が深い溜息を吐いて吸い上げたときであった。狭小な肉洞を蜜襞を捲りあげながら押して入ってきていたローターがストンっと谷間へ落っこちるようにして奥におさまったのだ。今度ばかりは押し返そうにもまるで動かない。


 楕円の大玉が粘膜という粘膜に触れて踊り回り、躰のうち側から痺れるような大津波を巻き起こしてくる。ジンジン子宮が響いて穴蔵に力を込めてしまえば、ローターがますます奥に呑みこまれてきてしまう。


「あぁあっ、ああぁ、あぁああっ!……」
 ドドドド! ドドドド! っと最奥の孔が重機関銃射撃の鈍い振動でやられていく。


 芙美子は腹に力を込め、顎先をたわめほど頭だけを起こし、いまにも攣りそうな腹筋をごまかしながら半目となって口端くちはから涎れを垂れこぼしていた。


 朦朧とする意識に、さも満足そうにニヤけた海斗の唇がぐるぐると回って鼻でせせら嗤うのが頭のうち側から木霊した。


「……芙美子?……またひとつ逆らえないようにしてやる」
 と聞こえた気がした。それからつづけて、


「お気に入りのズリネタいえや」
 と聞こえたような気がする。


 ……そんなの言えるわけがない。そう思った矢先であった。


「あっそう……」
 と、最奥まで沈み込んだローターがさっきより激しく暴れだした。


「あいぐッ!」


「ねえ……教えてよ」


「ひううう、んぐッ!」
 振動がもっとでかくなった。芙美子は足裏をいびつに丸め、鬼の形相となって耐え忍んだ。


「いわねーのかよ……まだスイッチの余分あるんですけど」


「やめてェやめてェやめてェ!……」


「なんて?」


「やめてくださいッおねがいしますーぅ!」


「はいだめェー」


「おおぉおおおおぉおォーっ!」
 ついに芙美子の瀬戸際がでた。その悲鳴は子宮からせり上がってきたかのような轟音であった。


「録音してるから早くいえよ」


「くっ……」


「なあ?」


「男の人にぃ!……壁に頭押さえつけられながらーっ、後ろから犯されたいですーッ!」


「ひとりにか?」


「複数でーすッ!」


「じょうてきィ~。じゃあ褒美だ」


「だめッやめてェー!」
 楕円の大玉がやにわに暴れだし、穴蔵に慌ててぐっと力を込めたとき子宮孔にこれがビンゴした。


「ひィぐぅあぁああああぁーッ!」
 断末魔が闇を切り裂き、何十回と肉洞が痙攣してもなお、うちひしがれた豊腰がおさまらない。


「ま~だスイッチマックスじゃないんですけど~」


「やだっやめてェーッ!」
 ローターはブィインッとでんぐり返るかのように暴れ、最奥の窪みにおさまったままドォドドドドォッ! と孔にトドメの連打を食れた。


「やだッ熱いッ躰が熱いッ熱いのーッ」


「俺の義母さんこんな美人だぜって世界中に自慢したいぜ」
 芙美子とは別にベッドが軋みだした。


 どうやら海斗は自分で慰めているようだ。甘美な溜息をあくせく洩らしながら、時折、シゴキあげる腕が芙美子の脚へと当たっていた。


「しかもこんな扱いしてんだからぶっ飛ぶだろうな」


「だめよっネットにあげないでねっ」


「誰もそんなこといってねえよ」
 芙美子は小さく咳き込みながら、


「ごめんなさいっゆるしてっ、ねっ、ねえん!」
 と、ぐずついた鼻声で哀願した。


 それが逝く寸前の宣言であることを海斗は承知している。


「これ利くらしいぜ」
 やにわに触られたお腹に芙美子はドキリとした。


 ちょうどたるんだ女の生々しい下腹をさすりつつ、最奥に沈んだローターの振動がどこまできているのか確かめるような柔らかさで慎重に押してきた。


「やだんッ響ぐーぅ!」
 どこからでたかわからないような熟女然としたくぐもった声がでた。


 痺れた快感美の大津波が子宮を伝い、じわじわ下に下りてくる。


「逝ンぐーぅ!」


「へけけ」


「おほおほおほおぉほおほおほぉー!」
 さっきよりも裸身が大胆にうちひしがれ、何十回と痙攣しても突き上げた豊腰はそのままであった。感涙に咽ぶしずくが穴蔵を伝い高々と持ちあがったお尻に向かい垂れ流れる。


「おぉッ……」
 と、突然、海斗から熱い飛沫がローターを銜えたままの淫裂にひっかかった。


 芙美子は突き上げたままの豊腰をまた何十回と痙攣させ、今度は喉を揮わせただけで静かに逝った。そして、ガクンと力尽きた。


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