うちの息子はモンスター

島村春穂

文字の大きさ
上 下
2 / 13
息子の日課

【2】

しおりを挟む
 そもそも過ちの発端は長期単身赴任で旦那がほとんど家に居ないことであった。


「……アンッ」
 その芙美子は額まで赤くした。


 そう信じていたいのは芙美子だけだったのだから。セックスレスで持て余した淫乱なこの躰を認めたくなかったのである。


 これでは旦那と結婚をしたのか息子と結婚をしたのかまるでわからないのだが、年の差がこうも離れすぎるとお互い変な気を使わず、なにより躰の相性が妙によかった。


「……きょうはいいでしょ……」


「だめだよ」
 息子はいつも強引で芙美子は目のやり場にさえ困ってまばたきがおおくなった。


「……そんな目で見つめないで」


「どんなー?」


「食い入るようなそんな目で……」


「だってーほんとの親子になりたいんだもん」


「嫌な子……」
 そう言えばあたしが許すと思っているのだ。けれど芙美子にしてもそれは同じこと。どこかでそれを言い訳にしていたのかもしれない。だから――、


「……仕方ないわね」
 と芙美子はなかば諦め、ほだされたこの躰を預けて姿勢を楽にした。


 今日で最後だと誓うのだけれど、この通り翌日になれば底なしの性欲に負けてしまう。和姦と強姦の境界線で毎日のように犯されつづけたあげく、芙美子の顔色は翳り性欲疲れともいえる隈さえできていた。


「すっごいおっぱいおっきいー」


「こら静かになさいっ」
 どうしたものか。年下になど興味はなかったのだが、味わってみるとこれが病みつきとなった。


 しかしあの海斗がこれほどのモンスターになるとは思いもよらなかった。すっかり色欲狂いとなって手に負えない。とかく情熱がすごい。それこそ一心不乱に求めてくる。息子はほっとけば二時間でもクンニをしてくれるし、おっぱいだってずうっと揉んでいる。だって二時間くらいはゆうに揉んでいたことだろう。芙美子は息子に揉まれてすぎて初めて潮を噴いていた。


「吸っていいー?」


「……うんどうぞ……」
 そればかりか、裸の写真はおろか、ハメ撮りすら録られてしまっているのだ。海斗に本気で脅す意思はないようだが、どこでどう気が変わるかしれたものじゃない。


「アンアン……」
 やがて芙美子の喘ぎ声のほうがおおきくなってきてしまう。ご近所中に聞こえてやしないか奥歯を噛んでその声を押し殺した。


「赤ちゃんみたいにおっぱい吸いたいー」


「ああ……」
 なんてこと。息子の要求はとどまることを知らない。


 これは膝枕して吸いたいってことだ。どうやらこの子のお気に入りの体位らしい。


 羞じらいつつも拒むことができない。息子の……を奪ってしまった罪悪感が芙美子を苦しめていた。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...