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電話しているのに……揉まれすぎて
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もうすっかり愛撫をうけ、出来上がった乳頭である。太いふくらみはビンビンと固く、卑猥に伸びあがって熟女らしい貫禄がある。赤子に乳を与えるおしゃぶりのように息づいていた。大粒であるがゆえ、抓むのに容易く、完熟直前の茱萸のような弾力がした。にぎにぎと潰されると、肉房のさきが吊るしあげられた。
「あぁん…っ…ン…ッ…ンンンンンぅ…ぅ……」
ついさっきまで外面だった口もとが、下唇をさげて真剣になった。
感度も敏感だ。受話器から片手が離れるや、愛撫する手に重なり合っていく。匠を顧みる余裕さえない。むず痒そうに身をよじらせるが、たゆむ肉房を好きにさせていることには変わらなかった。
「……おかしい?…っ…声……ほんとぅ?……ううぅん…ッ…そそ…っ…ッ……そんなことないよぉ……」
八の字に分かれた双つの肉房が、五指を深く食い込ませながら、もっと露骨にわり拡げられた。継母をこんな見苦しい恰好にさせておいて、人差し指だけが器用に動き出し、シコりきった泣き所をコロコロと転がしだす。人差し指の愛撫がそのうち、引っ掻くような動きに変わると、貴子の相づちが甘ったるくなっていった。
「…ッ…ううぅん……も、問題ないよぉ……うぅん…ッ…仲良く…ぅ…してるぅ……ッ……」
とても我慢ができず、語尾が媚態に振るえてきていた。慌てて吸い込む息からも、振るえがきてしまっていた。
貴子の高まり具合が伝播したかのように、匠の愛撫が、いよいよはげしいものとなっていく。
双つの肉房など、肉の毬玉のような形になるまで、きつく持ちあげられ、指のすき間から溢れた肉片を大波小波に揺れ打たせながら絞られ、揉みしだき、しごかれ、捏ねりあげられていく。手の平からこぼれた肉房はすぐさまかき集められ、寄せては持ちあげられ、まるで双乳が喧嘩でもして仲たがいしたかのように、八の字いっぱいにまで開かせておいて、そしてまたかき集められた。
荒れ狂う愛撫の大津波に、双つの肉房は溺れかけてしまい、藁にもすがるようにして、弱弱しく腕に重ねていた貴子の手がそっと離れ、匠の腿を、ぎゅうっと握り締めた。
「あぁぁ…ッ…ううぅん…そ…そう…ッ…あたしもぉ…ォ…はやく…ッ…会いたいわ…ァ……」
そう呟いたあと、愛撫する手が、どこか嫉妬めいて乱暴になった。
額にいやな油汗を滲ませ、笑顔のまま相づちをうつ、その一瞬、一瞬、貴子は血相を変えて、抱き寄せられた腕のなかで身を捩った。踏みしめた足が、地団駄を均す。
しかし、匠から、すぐにお仕置きめいて肉房に爪を立てられた。その態度を改めろと言わんばかりだ。あらがえばそれだけ、ムキになってきて許してくれそうもない。
「ふッ…ッ…うぅん…ッ…ぅぐぐぐ…ッ……アァ……」
貴子が、初めて暴れてみせた。躰を玩ぶ乱暴な腕を掴み、払いのけようとして、ググっと押し込んだ。
匠が、暴れるその二の腕を引っ掴んで、すぐにこれを制した。揉み合ううち、相づちをうつ貴子の吐息が切羽詰まる。電話口で、静かな攻防を繰り広げる二人の姿があった。
「…ッ…ううぅん…な…なんでも、ないよぉ…ッ…うぅん、ッへえ…ッ…そ、そうなんだぁ……くっ、うぅん…ッ……」
争いに負けたのは、やはり貴子のほうであった。
一度弾ませた吐息がおさまらない。深い皺を眉間にきつく引き寄せ、黒目がちな瞳が哀しげに潤んだ。それでも、まだ必死に妻の体面を保とうとする外面の口もとが、いまにも泣き出しそうな子どものように歪む。細い首筋に、深い堀ができるほど、痛いげに緊張して張り詰めていた。
逃がさねえぞ、と言いたげに、匠が体重をあずける恰好で、貴子の背に覆いかぶさる。量感たっぷりにぶら下がる双つの肉房を、腕を交差させる形で握り扱いた。
たとえ相手が少年とはいえ、男の力をまざまざと感じさせられることとなり、結局、貴子自身が、母親の尊厳ごと、男の欲望に狩られる獲物なんだと思い知らされてしまい、みるみる全身が総毛立ち、身を固くさせた。
いまある立場を身につまされた貴子にできることなど、匠の腿に手を重ねるのがせいぜいだった。
「…ぅ…ううぅん…だッ…だいじょうぶだよ…ッ…ぜんぜん、なんでもないよぉ…ォ……」
通話口の前で、頑なに、一郎にそう取り繕う外面の笑顔が、いまのこの状況を悦んでさえいるようにも見えてきてしまう。
大ぶりに愛撫する手は、いつしか受話器のくるくるコードさえ肉房の谷間に巻き込んで、圧迫し、媚肉を搗きたてた。
救いようのない無間地獄に、素足の指が内側に丸まっていく。古びた床をもがき掻くようにして、親指から小指までぜんぶがだ。
「…ッ…うぅん…ッ…そうそう…な…なんでもないよぉ、ううぅん…ッ…だいじょうぶだよぉ…ッ……どうしてぇ?……」
いまの貴子の態度というのは、学校でいじめに遭う少女のそれと似ていた。いじめを受けながら、これはじゃれ合っているんだと自分に言い聞かせ、周囲に気どられないように笑顔で取り繕い、またそのように振る舞う。その口もとが、微かに歪んでいることは本人しか知らない。
「……ううぅん…ッ…変わりないわよぉ…ォ…ほんとにぃ…ッ……」
貴子は、やはりここでも笑ってみせた。
汗を滲ませた頬に、幾筋の髪の毛を貼り付かせながら、香水やシャンプーや石鹸とも違う、甘ったるい、生ぬるいフェロモンが立ち昇ってきた。
こうやって虐められてみると、引き攣った笑顔をみせる貴子には、どこかいじめられっ子の気質があったのかもしれない。もしかすると、ドMっぽい拡がりのある乳暈や、太くとんがったかぐろい乳頭も、その現れだったのかもしれない。
年齢のわりに、男から仕込まれた変な癖もなく、これからいかようにでも開花しそうであった。なにせ、この歳で初婚なのだ。躰の反応からみて、セカンドヴァージンみたいなところがあった。
「あぁん…っ…ン…ッ…ンンンンンぅ…ぅ……」
ついさっきまで外面だった口もとが、下唇をさげて真剣になった。
感度も敏感だ。受話器から片手が離れるや、愛撫する手に重なり合っていく。匠を顧みる余裕さえない。むず痒そうに身をよじらせるが、たゆむ肉房を好きにさせていることには変わらなかった。
「……おかしい?…っ…声……ほんとぅ?……ううぅん…ッ…そそ…っ…ッ……そんなことないよぉ……」
八の字に分かれた双つの肉房が、五指を深く食い込ませながら、もっと露骨にわり拡げられた。継母をこんな見苦しい恰好にさせておいて、人差し指だけが器用に動き出し、シコりきった泣き所をコロコロと転がしだす。人差し指の愛撫がそのうち、引っ掻くような動きに変わると、貴子の相づちが甘ったるくなっていった。
「…ッ…ううぅん……も、問題ないよぉ……うぅん…ッ…仲良く…ぅ…してるぅ……ッ……」
とても我慢ができず、語尾が媚態に振るえてきていた。慌てて吸い込む息からも、振るえがきてしまっていた。
貴子の高まり具合が伝播したかのように、匠の愛撫が、いよいよはげしいものとなっていく。
双つの肉房など、肉の毬玉のような形になるまで、きつく持ちあげられ、指のすき間から溢れた肉片を大波小波に揺れ打たせながら絞られ、揉みしだき、しごかれ、捏ねりあげられていく。手の平からこぼれた肉房はすぐさまかき集められ、寄せては持ちあげられ、まるで双乳が喧嘩でもして仲たがいしたかのように、八の字いっぱいにまで開かせておいて、そしてまたかき集められた。
荒れ狂う愛撫の大津波に、双つの肉房は溺れかけてしまい、藁にもすがるようにして、弱弱しく腕に重ねていた貴子の手がそっと離れ、匠の腿を、ぎゅうっと握り締めた。
「あぁぁ…ッ…ううぅん…そ…そう…ッ…あたしもぉ…ォ…はやく…ッ…会いたいわ…ァ……」
そう呟いたあと、愛撫する手が、どこか嫉妬めいて乱暴になった。
額にいやな油汗を滲ませ、笑顔のまま相づちをうつ、その一瞬、一瞬、貴子は血相を変えて、抱き寄せられた腕のなかで身を捩った。踏みしめた足が、地団駄を均す。
しかし、匠から、すぐにお仕置きめいて肉房に爪を立てられた。その態度を改めろと言わんばかりだ。あらがえばそれだけ、ムキになってきて許してくれそうもない。
「ふッ…ッ…うぅん…ッ…ぅぐぐぐ…ッ……アァ……」
貴子が、初めて暴れてみせた。躰を玩ぶ乱暴な腕を掴み、払いのけようとして、ググっと押し込んだ。
匠が、暴れるその二の腕を引っ掴んで、すぐにこれを制した。揉み合ううち、相づちをうつ貴子の吐息が切羽詰まる。電話口で、静かな攻防を繰り広げる二人の姿があった。
「…ッ…ううぅん…な…なんでも、ないよぉ…ッ…うぅん、ッへえ…ッ…そ、そうなんだぁ……くっ、うぅん…ッ……」
争いに負けたのは、やはり貴子のほうであった。
一度弾ませた吐息がおさまらない。深い皺を眉間にきつく引き寄せ、黒目がちな瞳が哀しげに潤んだ。それでも、まだ必死に妻の体面を保とうとする外面の口もとが、いまにも泣き出しそうな子どものように歪む。細い首筋に、深い堀ができるほど、痛いげに緊張して張り詰めていた。
逃がさねえぞ、と言いたげに、匠が体重をあずける恰好で、貴子の背に覆いかぶさる。量感たっぷりにぶら下がる双つの肉房を、腕を交差させる形で握り扱いた。
たとえ相手が少年とはいえ、男の力をまざまざと感じさせられることとなり、結局、貴子自身が、母親の尊厳ごと、男の欲望に狩られる獲物なんだと思い知らされてしまい、みるみる全身が総毛立ち、身を固くさせた。
いまある立場を身につまされた貴子にできることなど、匠の腿に手を重ねるのがせいぜいだった。
「…ぅ…ううぅん…だッ…だいじょうぶだよ…ッ…ぜんぜん、なんでもないよぉ…ォ……」
通話口の前で、頑なに、一郎にそう取り繕う外面の笑顔が、いまのこの状況を悦んでさえいるようにも見えてきてしまう。
大ぶりに愛撫する手は、いつしか受話器のくるくるコードさえ肉房の谷間に巻き込んで、圧迫し、媚肉を搗きたてた。
救いようのない無間地獄に、素足の指が内側に丸まっていく。古びた床をもがき掻くようにして、親指から小指までぜんぶがだ。
「…ッ…うぅん…ッ…そうそう…な…なんでもないよぉ、ううぅん…ッ…だいじょうぶだよぉ…ッ……どうしてぇ?……」
いまの貴子の態度というのは、学校でいじめに遭う少女のそれと似ていた。いじめを受けながら、これはじゃれ合っているんだと自分に言い聞かせ、周囲に気どられないように笑顔で取り繕い、またそのように振る舞う。その口もとが、微かに歪んでいることは本人しか知らない。
「……ううぅん…ッ…変わりないわよぉ…ォ…ほんとにぃ…ッ……」
貴子は、やはりここでも笑ってみせた。
汗を滲ませた頬に、幾筋の髪の毛を貼り付かせながら、香水やシャンプーや石鹸とも違う、甘ったるい、生ぬるいフェロモンが立ち昇ってきた。
こうやって虐められてみると、引き攣った笑顔をみせる貴子には、どこかいじめられっ子の気質があったのかもしれない。もしかすると、ドMっぽい拡がりのある乳暈や、太くとんがったかぐろい乳頭も、その現れだったのかもしれない。
年齢のわりに、男から仕込まれた変な癖もなく、これからいかようにでも開花しそうであった。なにせ、この歳で初婚なのだ。躰の反応からみて、セカンドヴァージンみたいなところがあった。
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