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第28話 まさかの再会
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「着替えも持ったしタオルも持ったし……準備万端です! 」
荷物を嬉しそうに握りしめながらシエルは歩く。
楽しそうだな、と俺が声をかけると、もちろんです! と返事をした。
「奴隷は大浴場には入れないんです。痣がありますからね。でもヨリが私を解放してくれたお陰で入れるようになりました」
そうだったのか……知らなかった。
「そりゃ良かった」
「ヨリのお陰で私は色々なことを知ることが出来ました。ありがとうございます」
まるで最後の挨拶みたいなことを言い出すシエル。俺は彼女がどこかに行ってしまうような、そして何だか物悲しいような変な気持ちになり、誤魔化すようなことを口にする。
「あー、そのなんだ。もう着いたぞ」
「わーい! 」
そこは確かに日本の銭湯のような場所だ。
どうやらこの世界にも似たような文化はあるらしい。まあサクヤの服装も明らかに和服だったし、もしかしてこの世界のどこかに日本のような国があるのかも。
となると文化もそっくりなのだろうか……? ううむ地味に気になってきたな。今度聞いてみるか……。
「おい走るな」
ぼんやりそんなことを考えていた俺を尻目に、暴走するシエルを引き留めながら、俺たちは大浴場に足を進めた。
◇◇◇
中は意外と人がいて混んでいる。
このゴミゴミしたかんじ、なんだか故郷を思い出すな。
水道が止められたときは仕方なく近所の銭湯に行ったっけ……。今となっては懐かしい思い出だ。
「ヨリ、入りましょう! 」
グイグイ俺の手を引くシエル。
「いやいや、ここは女湯と男湯に別れてんだ。俺とシエルは一緒に入れないよ」
「女湯? 男湯? 」
そうかシエルはこういうルールもまだ知らないのか。
「俺は男でシエルは女だろ? 性別によって場所が違うんだ」
「え、て、てことは私は一人でお風呂に入るんですか? 」
途端に顔を青くするシエル。
先程の楽しげな笑みは一体どこへやら。
「そういうことだな。て、家ではいつも一人だろ」
「そ、そうですけど……。ヨリ以外の人と入るのは緊張すると言うか……」
「おいおい、ここまで来て」
「ま、まだ私に大浴場は早かったみたいです……!! ごめんなさい……!! 」
「大丈夫だって……」
そのとき、あら、という声がした。
振り返るとそこにいたのはミシェルと見知らぬ……いや、あの少年。
「ヨリさんじゃない」
「ミシェルさん……」
最悪だ。まさかこんな場所でこの女に会ってしまうとは。ミシェルも同じ気持ちなのだろう、明らかに眉間に皺を寄せている。
「お姉ちゃんのお知り合い? 」
少年ーー名前は聞かなくても分かる。リュイが首をかしげた。そうか、彼はミシェルの弟だったのか。
「ま、まあそうね」
ミシェルも濁しぎみで彼の質問に答える。
まあ調査対象とは流石に答えられないのだろう。
「まさかお姉ちゃんの恋人!? 」
「そんなわけないでしょ! ごめんなさい。こういう話が好きな子なの」
リュイはつまんないのーと唇を尖らせて笑う。
そして俺とシエルを交互に見比べると、不思議そうに瞬きを数回する。
「初めまして、リュイです。お姉ちゃんがお世話になっているみたいでありがとうございます」
中々礼儀正しい少年のようだ。
「俺はヨリ。こっちはシエルだ」
恥ずかしがり屋のシエルが俺の背中に隠れる。
しかしぺこりと小さくお辞儀をした。
「……ヨリさんとシエルちゃんは親子ですか? それにしても年が……」
中々鋭い質問をしてくる子だな……。
「まあそんなかんじだな」
「そんなかんじって何だか誤魔化されてるような……」
「あーあーあーリュイ! いい加減にしなさい。ごめんなさいヨリさん。それじゃあ……」
「えー、僕もっとお話した……」
そのとき少年の細い体が大きくくの字に折れたかと思うと、ゴホゴホと大きな咳をしてその場に座り込んだ。
「リュイ!! 」
慌ててミシェルが駆け寄ると、懐から何かを探し始めた。そして取り出したビンの中の液体を彼に飲ませる。
「ゴホッ……お姉ちゃ……」
「喋らないで!! ほら、飲んで」
リュイがゴクゴクとその液体を飲み干すと、落ち着いたのか規則正しい呼吸を取り戻した。
「……ごめんね。もう大丈夫」
「無理しないで。今日は辞めときましょうよ」
ふるふると首を横に振るリュイ。
「大丈夫、今日行かなかったらもしかしたらもう二度と行けないかもしれないし」
「そんなこと言わないでよ! 」
ミシェルが鋭く叫んだが、直ぐにごめんね。と謝る。珍しく感情を露にしてしまったようだ。
「でも……男湯には私は入れないのよ。一人で入るなんて危ないわ」
するとミシェルははっと俺に視線を向ける。
しかし犯罪者と疑っているの人間に大事な弟を預けるわけにはいかないのだろう、直ぐに顔を伏せた。
仕方ない……。ここは……。
「……あー、ミシェルさんだっけ? うちの娘を女湯に入れてあげてくれないか」
「え……? 」
「シエルは人に馴れてなくてな。俺が女湯に入る訳にはいかないし」
「えっ、えっと……」
「……お、お願いします」
俺の意図を汲んでくれたらしいシエルがおずおずとミシェルに近付いた。
シエルは怖がると思ったが、意外と心を開いているらしい。まあ根が悪い人という訳ではなさそうだしな。
「わ、分かったわ」
ミシェルもお姉さんだからだろう、何だかんだ面倒見は良いようだ。
「じゃ、よろしく」
そして俺は男湯へと向かう。
ちらりとリュイに視線を向けると、ぽかーんとした顔でこちらを見ていた。
「俺は風呂に入るけど……少年はどうする? 」
リュイは俺の意図を読んだのか、にやりといたずらっぽい笑みを浮かべた。
「僕も行きます! 」
「あ、ちょっと……! 」
「大丈夫だよお姉ちゃん! 行ってきます! 」
いつの間にかリュイに手を引かれ、俺は更衣室へと向かっていた。
ミシェルのもう! という呆れたような声が背中ごしに聞こえた。
ただ、それ以上は何も言っては来ないようだった。
荷物を嬉しそうに握りしめながらシエルは歩く。
楽しそうだな、と俺が声をかけると、もちろんです! と返事をした。
「奴隷は大浴場には入れないんです。痣がありますからね。でもヨリが私を解放してくれたお陰で入れるようになりました」
そうだったのか……知らなかった。
「そりゃ良かった」
「ヨリのお陰で私は色々なことを知ることが出来ました。ありがとうございます」
まるで最後の挨拶みたいなことを言い出すシエル。俺は彼女がどこかに行ってしまうような、そして何だか物悲しいような変な気持ちになり、誤魔化すようなことを口にする。
「あー、そのなんだ。もう着いたぞ」
「わーい! 」
そこは確かに日本の銭湯のような場所だ。
どうやらこの世界にも似たような文化はあるらしい。まあサクヤの服装も明らかに和服だったし、もしかしてこの世界のどこかに日本のような国があるのかも。
となると文化もそっくりなのだろうか……? ううむ地味に気になってきたな。今度聞いてみるか……。
「おい走るな」
ぼんやりそんなことを考えていた俺を尻目に、暴走するシエルを引き留めながら、俺たちは大浴場に足を進めた。
◇◇◇
中は意外と人がいて混んでいる。
このゴミゴミしたかんじ、なんだか故郷を思い出すな。
水道が止められたときは仕方なく近所の銭湯に行ったっけ……。今となっては懐かしい思い出だ。
「ヨリ、入りましょう! 」
グイグイ俺の手を引くシエル。
「いやいや、ここは女湯と男湯に別れてんだ。俺とシエルは一緒に入れないよ」
「女湯? 男湯? 」
そうかシエルはこういうルールもまだ知らないのか。
「俺は男でシエルは女だろ? 性別によって場所が違うんだ」
「え、て、てことは私は一人でお風呂に入るんですか? 」
途端に顔を青くするシエル。
先程の楽しげな笑みは一体どこへやら。
「そういうことだな。て、家ではいつも一人だろ」
「そ、そうですけど……。ヨリ以外の人と入るのは緊張すると言うか……」
「おいおい、ここまで来て」
「ま、まだ私に大浴場は早かったみたいです……!! ごめんなさい……!! 」
「大丈夫だって……」
そのとき、あら、という声がした。
振り返るとそこにいたのはミシェルと見知らぬ……いや、あの少年。
「ヨリさんじゃない」
「ミシェルさん……」
最悪だ。まさかこんな場所でこの女に会ってしまうとは。ミシェルも同じ気持ちなのだろう、明らかに眉間に皺を寄せている。
「お姉ちゃんのお知り合い? 」
少年ーー名前は聞かなくても分かる。リュイが首をかしげた。そうか、彼はミシェルの弟だったのか。
「ま、まあそうね」
ミシェルも濁しぎみで彼の質問に答える。
まあ調査対象とは流石に答えられないのだろう。
「まさかお姉ちゃんの恋人!? 」
「そんなわけないでしょ! ごめんなさい。こういう話が好きな子なの」
リュイはつまんないのーと唇を尖らせて笑う。
そして俺とシエルを交互に見比べると、不思議そうに瞬きを数回する。
「初めまして、リュイです。お姉ちゃんがお世話になっているみたいでありがとうございます」
中々礼儀正しい少年のようだ。
「俺はヨリ。こっちはシエルだ」
恥ずかしがり屋のシエルが俺の背中に隠れる。
しかしぺこりと小さくお辞儀をした。
「……ヨリさんとシエルちゃんは親子ですか? それにしても年が……」
中々鋭い質問をしてくる子だな……。
「まあそんなかんじだな」
「そんなかんじって何だか誤魔化されてるような……」
「あーあーあーリュイ! いい加減にしなさい。ごめんなさいヨリさん。それじゃあ……」
「えー、僕もっとお話した……」
そのとき少年の細い体が大きくくの字に折れたかと思うと、ゴホゴホと大きな咳をしてその場に座り込んだ。
「リュイ!! 」
慌ててミシェルが駆け寄ると、懐から何かを探し始めた。そして取り出したビンの中の液体を彼に飲ませる。
「ゴホッ……お姉ちゃ……」
「喋らないで!! ほら、飲んで」
リュイがゴクゴクとその液体を飲み干すと、落ち着いたのか規則正しい呼吸を取り戻した。
「……ごめんね。もう大丈夫」
「無理しないで。今日は辞めときましょうよ」
ふるふると首を横に振るリュイ。
「大丈夫、今日行かなかったらもしかしたらもう二度と行けないかもしれないし」
「そんなこと言わないでよ! 」
ミシェルが鋭く叫んだが、直ぐにごめんね。と謝る。珍しく感情を露にしてしまったようだ。
「でも……男湯には私は入れないのよ。一人で入るなんて危ないわ」
するとミシェルははっと俺に視線を向ける。
しかし犯罪者と疑っているの人間に大事な弟を預けるわけにはいかないのだろう、直ぐに顔を伏せた。
仕方ない……。ここは……。
「……あー、ミシェルさんだっけ? うちの娘を女湯に入れてあげてくれないか」
「え……? 」
「シエルは人に馴れてなくてな。俺が女湯に入る訳にはいかないし」
「えっ、えっと……」
「……お、お願いします」
俺の意図を汲んでくれたらしいシエルがおずおずとミシェルに近付いた。
シエルは怖がると思ったが、意外と心を開いているらしい。まあ根が悪い人という訳ではなさそうだしな。
「わ、分かったわ」
ミシェルもお姉さんだからだろう、何だかんだ面倒見は良いようだ。
「じゃ、よろしく」
そして俺は男湯へと向かう。
ちらりとリュイに視線を向けると、ぽかーんとした顔でこちらを見ていた。
「俺は風呂に入るけど……少年はどうする? 」
リュイは俺の意図を読んだのか、にやりといたずらっぽい笑みを浮かべた。
「僕も行きます! 」
「あ、ちょっと……! 」
「大丈夫だよお姉ちゃん! 行ってきます! 」
いつの間にかリュイに手を引かれ、俺は更衣室へと向かっていた。
ミシェルのもう! という呆れたような声が背中ごしに聞こえた。
ただ、それ以上は何も言っては来ないようだった。
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