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第25話 疑え
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「お、いらっしゃーい」
「やあ」
尾行を何とか撒こうとした俺たちは一先ずルーナの店に逃げ込んだ。するとルーナは俺の顔を見るなり、何かを思い出したかのようにあ! と声をあげる。
「そうだ! 騎士様がヨリのことを探してたよ」
「騎士様? 」
聞きなれない単語に俺は首をかしげる。
そもそも俺を知っている人間自体少ない。しかも騎士なんて知り合った記憶はない。
「うん。確か名前は……ミシェル=ユクドラス様って言ったかなー」
ミシェル=ユクドラス? 聞いたことない名前だ。なぜそんな見知らぬ人物が俺のことを嗅ぎ回っている?
「なぜ俺のことを……? 」
「さぁ、それは分かんないや。ただヨリのことを知っていますか? って聞かれただけだし。そういえばめちゃめちゃ美人だったなー。ふふふー、ヨリも隅に置けないねえ」
肘でつんつんと俺をいじるルーナ。
「やめろよ……」
「おまけに騎士様から追われるなんて……もしかして逆玉の輿 ?」
そんな逆玉の輿はごめんだ。
それにお金ならもう間に合っている。
「というかそもそも……騎士って何だ? 警察みたいなもんか? 」
するとルーナはえええ!!! と大きな声をあげる。
「騎士様を知らないの? 」
「あ、ああ」
鎧を着て剣と盾を持ってる偉い人。というは何となく分かるが、具体的にどんなことをしているのかはそういえば知らない。
「騎士様ってのはね、このガルダシア王国を守護するえらーい人たちなのよ! 」
「ガルダシア王国……? 」
「ちょっと~。ヨリ、寝ぼけてるの? 良い? ガルダシア王国ってのはね~」
ルーナは半ば呆れながらも、近くにあった地図を取り出した。そしてそれをテーブルの上に載せる。
うーん……初めてこの国の地図を見たかもしれない俺。
やはり地球の世界地図とはまったく異なっている。
まずいな……そもそも勉強が苦手だった俺には地理なんてものはさっぱりだ。
「まず、この一番大きな国がガルダシア王国。私たちが住んでいる場所ね」
「ふむふむ」
俺が召還された国はやはりかなりの大国らしい。
「んで、その直ぐ南にあるのがアルノーヴァ帝国。昔はガルダシアと戦争していてかなり仲が悪かったらしいんだけど、今はそうでもないわ」
「なるほど」
シエルも面白そうに地図を眺めている。
意味が分かっているのかどうか、ふんふんとしきりに頷いている。
「アルノーヴァ帝国か……」
うーん、島国に住んでいた俺からしたら直ぐ近くに別の国があるっていうのはあまり実感が湧かないな……。
「他にも小さな国はたくさんあるけど、一応この2国だけ覚えてれば良いんじゃないかな? それでこの一番北にあるモヤがかかっている部分、これが魔王の住んでるデビリア大陸ね」
元の世界でいう北極みたいなものか。他の大陸とは確かに隔絶されている。
「この魔王を倒すためにガルダシアとアルノーヴァは手を結んでるって訳。どう? 分かった? そして騎士様はそのガルダシアを守る守護者って訳」
「分かった。ありがとう、ルーナ先生」
「ふふん、分かればよろしい」
得意気にルーナは笑っていた。
なるほど、するとデビリア大陸にいる魔王を倒すために俺たちは召還されたってわけか。
「それで、魔王ってのは一体何をしようとしているんだ? 」
「え? 」
「いや、魔王が何か悪いことをしたからガルダシアとアルノーヴァは協力関係にあるんだろ? 」
「……」
しばしの無言。
そしてルーナは眉に皺を寄せた。
「何をしようとしてるんだろう……考えたこともなかったな」
「え? じゃあ魔王ってのは特に何もしてないのか!? 」
「そ、そんなはずないわよ! だって教科書にもそう載ってたんだから! 」
「え、じゃあ魔王を見た人がいるのか!? 」
「ええ……」
口ごもるルーナ。
俺ははっとして熱くなってしまった頭を冷やす。
「悪い、ちょっと熱くなってしまった」
「ううん。でもヨリの言う通りかも……」
「え? 」
ルーナは顎に手を当てて、何やら深く考え始めた。
「確かに魔王が何なのか私たちは知らないわ。なぜ魔王を倒さなきゃいけないの? なぜラビリア大陸にいるってことが分かるのかな? 」
「さぁ……ごめん、俺もちょっと気になっただけだから」
俺の特に意味のない一言がルーナの知的好奇心を刺激してしまったようだ。
「でもこれは面白そうね。ふふ、私こういう探偵ごっこ大好きなの」
ルーナはそう言うと心底楽しそうにクスクス笑い始めた。
すると急に神妙な顔付きで、はっと目を見開いた。
「もしかして……お父さんは」
そのとき、失礼する! という凛とした声とともに、見知らぬ女性がキビキビとした動きで食堂に飛び込んできた。
淡いラベンダー色の髪の毛を三つ編みにして一つに束ね、白銀の上等そうな鎧を身に纏った美女だ。
その腰には細身の剣がきらりと光っていて、まさに騎士と言った風貌だ。
そしてそのキリリとした鋭い瞳は、俺のことを真っ直ぐに見据えていた。
「君がヨリだな? 」
年はおそらく20そこそこぐらいだろう。
しかし年齢にそぐわないその重圧を纏った声音に、俺は思わず背筋を正した。
「は、はい」
そんな俺の声は彼女の声とは正反対で、いやに情けなく聞こえた。
「やあ」
尾行を何とか撒こうとした俺たちは一先ずルーナの店に逃げ込んだ。するとルーナは俺の顔を見るなり、何かを思い出したかのようにあ! と声をあげる。
「そうだ! 騎士様がヨリのことを探してたよ」
「騎士様? 」
聞きなれない単語に俺は首をかしげる。
そもそも俺を知っている人間自体少ない。しかも騎士なんて知り合った記憶はない。
「うん。確か名前は……ミシェル=ユクドラス様って言ったかなー」
ミシェル=ユクドラス? 聞いたことない名前だ。なぜそんな見知らぬ人物が俺のことを嗅ぎ回っている?
「なぜ俺のことを……? 」
「さぁ、それは分かんないや。ただヨリのことを知っていますか? って聞かれただけだし。そういえばめちゃめちゃ美人だったなー。ふふふー、ヨリも隅に置けないねえ」
肘でつんつんと俺をいじるルーナ。
「やめろよ……」
「おまけに騎士様から追われるなんて……もしかして逆玉の輿 ?」
そんな逆玉の輿はごめんだ。
それにお金ならもう間に合っている。
「というかそもそも……騎士って何だ? 警察みたいなもんか? 」
するとルーナはえええ!!! と大きな声をあげる。
「騎士様を知らないの? 」
「あ、ああ」
鎧を着て剣と盾を持ってる偉い人。というは何となく分かるが、具体的にどんなことをしているのかはそういえば知らない。
「騎士様ってのはね、このガルダシア王国を守護するえらーい人たちなのよ! 」
「ガルダシア王国……? 」
「ちょっと~。ヨリ、寝ぼけてるの? 良い? ガルダシア王国ってのはね~」
ルーナは半ば呆れながらも、近くにあった地図を取り出した。そしてそれをテーブルの上に載せる。
うーん……初めてこの国の地図を見たかもしれない俺。
やはり地球の世界地図とはまったく異なっている。
まずいな……そもそも勉強が苦手だった俺には地理なんてものはさっぱりだ。
「まず、この一番大きな国がガルダシア王国。私たちが住んでいる場所ね」
「ふむふむ」
俺が召還された国はやはりかなりの大国らしい。
「んで、その直ぐ南にあるのがアルノーヴァ帝国。昔はガルダシアと戦争していてかなり仲が悪かったらしいんだけど、今はそうでもないわ」
「なるほど」
シエルも面白そうに地図を眺めている。
意味が分かっているのかどうか、ふんふんとしきりに頷いている。
「アルノーヴァ帝国か……」
うーん、島国に住んでいた俺からしたら直ぐ近くに別の国があるっていうのはあまり実感が湧かないな……。
「他にも小さな国はたくさんあるけど、一応この2国だけ覚えてれば良いんじゃないかな? それでこの一番北にあるモヤがかかっている部分、これが魔王の住んでるデビリア大陸ね」
元の世界でいう北極みたいなものか。他の大陸とは確かに隔絶されている。
「この魔王を倒すためにガルダシアとアルノーヴァは手を結んでるって訳。どう? 分かった? そして騎士様はそのガルダシアを守る守護者って訳」
「分かった。ありがとう、ルーナ先生」
「ふふん、分かればよろしい」
得意気にルーナは笑っていた。
なるほど、するとデビリア大陸にいる魔王を倒すために俺たちは召還されたってわけか。
「それで、魔王ってのは一体何をしようとしているんだ? 」
「え? 」
「いや、魔王が何か悪いことをしたからガルダシアとアルノーヴァは協力関係にあるんだろ? 」
「……」
しばしの無言。
そしてルーナは眉に皺を寄せた。
「何をしようとしてるんだろう……考えたこともなかったな」
「え? じゃあ魔王ってのは特に何もしてないのか!? 」
「そ、そんなはずないわよ! だって教科書にもそう載ってたんだから! 」
「え、じゃあ魔王を見た人がいるのか!? 」
「ええ……」
口ごもるルーナ。
俺ははっとして熱くなってしまった頭を冷やす。
「悪い、ちょっと熱くなってしまった」
「ううん。でもヨリの言う通りかも……」
「え? 」
ルーナは顎に手を当てて、何やら深く考え始めた。
「確かに魔王が何なのか私たちは知らないわ。なぜ魔王を倒さなきゃいけないの? なぜラビリア大陸にいるってことが分かるのかな? 」
「さぁ……ごめん、俺もちょっと気になっただけだから」
俺の特に意味のない一言がルーナの知的好奇心を刺激してしまったようだ。
「でもこれは面白そうね。ふふ、私こういう探偵ごっこ大好きなの」
ルーナはそう言うと心底楽しそうにクスクス笑い始めた。
すると急に神妙な顔付きで、はっと目を見開いた。
「もしかして……お父さんは」
そのとき、失礼する! という凛とした声とともに、見知らぬ女性がキビキビとした動きで食堂に飛び込んできた。
淡いラベンダー色の髪の毛を三つ編みにして一つに束ね、白銀の上等そうな鎧を身に纏った美女だ。
その腰には細身の剣がきらりと光っていて、まさに騎士と言った風貌だ。
そしてそのキリリとした鋭い瞳は、俺のことを真っ直ぐに見据えていた。
「君がヨリだな? 」
年はおそらく20そこそこぐらいだろう。
しかし年齢にそぐわないその重圧を纏った声音に、俺は思わず背筋を正した。
「は、はい」
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