世の中は意外と魔術で何とかなる

ものまねの実

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幕間も舞台裏では準備が動いている

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面倒なことはさっさと済ませたいというのが俺の信条ではあるのだが、流石に諸々の状況が一日で進むのは不自然だ。
なので三日ほど空けてからチャパビウに会おうと思っている。

もちろんこの間も色々とやることがあるので休んでいる暇はない。
なにせことがことだけに方々への根回しに協力者の確保にと忙しいのだ。

今のところは俺とパーラだけで動いているが、実際に作戦が進むと当初の思惑とはズレが出てくるもので、このあとはディルバにも一働きしてもらう必要が出てきたし、作戦の締めのことを考えるとあと一人は協力者が欲しい。
出来れば俺の知り合いでこちらの事情を理解でき、なおかつ演技力と腕っぷしを兼ね備えた大人の男性がいいのだが、何人か知り合いを頭の中でピックアップして話をしに行こうと出かけた時、ヘスニル騎士団団長アデス・ハルアと再会した。

街を歩いている時に向こうから声を掛けられ、久しぶりの再会を祝して昼食を一緒に摂ることになったのだが、その時についポロリと漏らした愚痴を耳ざとくも拾い上げたアデスが面白そうに聞いてくるのに乗せられて全部話してしまった。
幾らなんでも全く関係ない人間に全部話すのはどうかと思ったが、ふと思ったのが目の前にいたアデスという人物ならこれからの作戦に上手い事組み込めるのではないかということだ。

騎士団長という立場であれば、政治的にも軍事的にもいろんな場面で必要な演技力も持ち合わせているはずだ。
おまけに法に関しても俺なんかよりもよっぽど詳しいだろうし、不測の事態に陥った際に頼るための戦闘能力に関しては全く不足が無い。
正に俺が探し求めていた人材に見事にマッチしていた。

アデスは任務で長いこと領内をあちこちへと動いていたため、ヘスニルに戻ったアデスの働き詰めの身を案じたルドラマ直々に暫くの休暇を貰ったところで、とりあえず街に繰り出してみたところ、俺を見つけて今に至るというわけだ。
要するに暇を持て余していたらしい。

それならばと協力をお願いしてみると、意外とあっさりと承諾してくれた。
ただ、あくまでも俺たちのやることが法に触れないことと、無暗に人死にを出さないことを念押しされたが、それはこちらもそのつもりなので、あとでしっかりと説明しておく。
先の条件に見事に当てはまる人物の協力を得ることが出来たことに、ガラにもなく神に感謝を捧げたいぐらいだ。

食事を終えた俺達は、2人揃って大通りを歩きながら談笑に興じることにした。
「それにしても驚いたぞ。1年前にわしを圧倒して見せたお前がまさか料理屋をやってるとはな。ギリアムに教えられたときは思わず2回聞き返してしまったぞ」
騎士団団長であるアデスを奇策でとはいえ打ち破っている俺が、1年後には飲食店を経営しているというのは確かに首を傾げてしまうだろう。
しかも、俺はしっかりとアデスには冒険者になる、と言い放っていたのだから少々バツが悪い。

「本業は冒険者ですよ。店はたまたま持つ機会があったからやっているだけで、その内誰かに譲りたいって思ってます」
「なんだ、続けないのか?なにやら随分評判がいいらしいじゃないか」
「俺はただ旅がしたいだけなんです。その為の準備をいろいろとしたいんですけど、なんでか今一つ捗らなくて…」

世界を見て回るために金を貯めてるし、バイクだって手に入れた。
にもかかわらず、俺は何故かハンバーグを作るのに追われている。
おかしい、どうしてこうなった。
いや、わかってる。全部俺のせいだ。
あっちゃこっちゃと色々と手を出したのがまずかったのだろう。

ともかく、目下の問題である店舗経営は今いる店の連中に全部引き継いで、俺はとっとと旅に出るつもり満々だ。
その為にローキスとミルタの2人が商人ギルドに登録する準備を進めているし、勉強だって面倒見ている。
多分そう遠くない未来に店を任せても問題ない日が来る。
パーラは……どうしよう?
一緒に来たいならそれでもいいし、残りたいなら店の実質的なオーナーの立場に据えるのもいい。
そう言えば前にセレンがパーラを養女にしたいって言ってきたが、それも可能性の一つではあるか。
まあそれはその時が来たらパーラに決めさせよう。

「…―ィ…―ア…ディ…アンディっ!」
「…っと、何ですか?」
急に誰かに肩を掴まれ、前に行こうとする俺の足と後ろに引かれる力がぶつかり合い、その場で数歩よろめく。
「何ですか、じゃない。ボーっとしたまま歩くな。危ないだろうが」
どうやら考えに没頭していたようで、アデスに注意されてしまった。

確かに白昼の大通りでは行き交う歩行者の他にも馬車が通ることもあるので、アデスが肩を掴んででも歩くのを一度止めてくれたのはいい判断だ。
「あぁ、すみません。少し考え事をしてまして。色々と考えが浮かぶと他のことが目に入らなくなる、俺の悪い癖」
ついつい紅茶が欲しくなる。
「その癖、直した方がいいぞ」
「直せません」



そのままの流れで俺の家でディルバとパーラを交えて打ち合わせをすることにした。
一度別れてからと思ったのだが、アデスは今は本当にやることがないらしいので、店のことを知るついでに一緒に来ることになった。
店に入ると、店に漂うハンバーグとポテトの匂いに鼻を引くつかせていたが、さっき飯を食ったばかりだろうと内心ではツッコミを入れながら、伴って2階の居間へと案内する。
その際に給仕をしていたパーラが一緒に付いて来たが、丁度今は忙しい時間帯ではないので、ローキスとミルタの2人でも問題ないそうだ。
確かにランチ時は外しているから大丈夫か。

2階の居間では、ディルバが籠一杯に積まれた芋の皮むきに励んでいた。
匿うとは言ったが何もしないでいるのに居心地の悪さを感じたらしく、何か手伝いを買って出たディルバにローキスはフライドポテトに使う芋の皮むきを頼んだようだ。
別の籠には皮をむかれた芋が結構な量で詰まっているが、これは後でミルタが回収しに来るようで、芋の皮むきに関しては中々いい腕をしていると見え、そういう経験をどこかで詰んでいるのかもしれない。

その辺りをディルバに聞いてみると、弟子入り先で賄いを作る機会があるので、その経験が生きたと照れ臭そうに話していた。
やはり職人に弟子入りするということはそういうのもやるんだなと、どこかしみじみとした思いになった。
切りのいいところで作業を止めさせ、先ほどから気にしていたアデスを紹介する。
アデスが騎士団長だと明かすと、ただの平民であるディルバは恐縮していたが、パーラは普段から領主一家と親密な付き合いをしているせいか、相手の身分を聞いても萎縮することなく普通に挨拶していた。

物怖じしないというか無礼上等というか、そんなパーラの態度に、これからは最低限の礼儀も教えた方がいいかと考えるが、アデスはそんなパーラを気に入ったようで、笑いながら豪快な手つきでパーラの頭を撫で繰り回している。
ちなみに今のアデスは休暇中につき騎士団団長としての立場を一時的に離れているため、名前で呼ぶようにと言われた。

「だっはっはっはっはっ。普通は騎士団長とわかればディルバの反応が当たり前だというのに、アンディといいパーラといい、子供のくせに胆が太いな。気に入ったぞ!」
「アデスさん、力が強い。頭がもげる」
グラグラと頭を揺らされるパーラの抗議に、ようやくアデスが撫でていた手をパーラの頭から離す。

アデスは俺達の手伝いをする気はあるが、それが法に触れていないというのが前提にあるため、こちらの事情を全部明かす。
その際に、ディルバが持っていた証文を見たがったので渡した。
人生経験もあり、大勢の騎士を束ねる立場にあるアデスは政治的な感覚も身に着けているし、法律に関しても俺達よりは詳しかった。
そのアデスから見ても、この証文の違法性は明らかだったようだ。

「確かにここに書かれていることは完全な違法とは言えないが、それでも法の解釈によっては十分に罪に問えるな。それに計算してみると、元金と充分な利息分は支払っていると思うが、これなら返済義務は大分薄れているはずだ」
「ええ。俺もそう思います。金融関係の法律はわかりませんが、十分支払ったと判断された場合、国の法がこの先も借金を払い続けるような仕組みになっているとは思えません」
「そうだな。確かにアシャドル王国法には『国民の財産は国が保護する』というのがある。これに照らし合わせると、ディルバの借金は過剰に取り立てられているのだから、これ以降の財産は法的に保護されるものと見ていい」
この点から俺達が動くのはディルバは借金を踏み倒すためではなく、あくまでも既に過払い状態である今の状況から脱却するためにということなる。

過剰な利息額に追われて必死に返済をしてきたディルバだが、給料はもちろんのこと、身の回りの金になりそうなものも売り払って工面した金で返してきた金額は、既に元金はもとより、かなりの額の利息も支払っているのだ。
そのことは証文に追記された返済済みの金額と日時から読み取れる。

それでも借金が消えないのは、元金を超えた利息にさらに利息が掛けられる計算がされているためだ。
もう十分払ったからと言って借金が帳消しになるほど道理が通るほど金貸しという職業は甘くない。
まだまだ搾り取る気の奴らに正面から交渉して何とかなるほど、この世界は優しく出来ていないのだ。

恐らく過払い状態で返済を迫られていることを商人ギルドに申し出れば、チャパビウとの交渉の仲介ぐらいはしてくれると思うが、なにせ今のディルバはチャパビウに追い込みをかけられるくらいに切羽詰まっていた。
商人ギルドが諸々の手続きを終えて動くまでの時間の分だけ、ディルバの身に危険が迫り続けることになる。
なので少々乱暴ではあるが、チャパビウには自分からディルバに関わる気に失せるような目に遭ってもらう。
最初に特大のインパクトで深く考える暇を与えずに、こちらに手を出すのが割に合わないと思い込ませるのが一番いい。
そのために一芝居打つ必要があるため、こうして色々と動き回っているのだ。

金貸しを完全な悪であるとは断ずることは出来ないが、それでもあまりにも悪質であるなら報いを受けさせないとこの世の中は義理人情が立たない。
なし崩し的に手伝うことになったこの件だが、関われば関わるほどディルバの置かれていた状況が最悪なものだと分かっていく。
チャパビウはもう充分に金は手に入れたのだ。
ここらで少しお灸を据えて、ディルバの人生から退場してもらおう。




「まあ多分チャパビウは捕まっても罪状の不明瞭さですぐに釈放されるだろう。治安の面からも、自発的に出て行ってくれる方がずっとましだな。…んで、大凡の流れは分かったが、正直な話、上手くいくのか?」
打ち合わせが進むにつれて、神妙な顔に変わっていったアデスからそんなことを聞かれたが、俺も絶対に上手くいくと断言できるわけではない。
人間の動きを完全に予測して立てられる作戦など存在するわけがなく、むしろ不測の事態は必ず起きると仮定して、作戦には大きく余裕を持たせて応用と変更が出来るようにした方がいいだろう。

「上手くいくかどうかはこのディルバさんにかかってます。…ディルバさん、あんたはとにかく打ち合わせ通りに動いてくれ。不測の事態が起きても俺とアデスさんで何とかするから、とにかく自分の役割を全うする事だけを考えてほしい。怪我で辛いとは思うが、ここが踏ん張りどころだ。何とか頑張ってくれ」
「…わかった。怪我の方は気にしないでくれ。包帯で固定すれば多少は動けるさ」
そう言うと、トンとヒビが入っている肋骨の辺りを指先で軽く叩いて、大丈夫だとアピールする。
作戦に騎士団長が加わったことで更なる希望が持てたようで、目に宿る光は随分明かるいものとなっていた。

「まぁあれだ。わしとアンディが付いているんだ、そうそう危険な目には遭わせんよ。それにアンディはなりこそこんなだが頭の切れる奴だ。悪いようにはならんだろう」
恐らく励ましだと思われるアデスの言葉に、ディルバはしっかりと頷く。
普通そこは大船に乗ったつもりでとか言うべきではないだろうか?
まあこの言い回しがこっちの世界でも普通にあるのかは分からないが。

床に広げた手製の街の概略図と、人間を表す駒代わりの木の実を使って打ち合わせは進められていった。
「俺とチャパビウはこう動く。そこでディルバさんはこっちから俺達を追う。…で、ここを曲がる瞬間にアデスさんの出番です」
指先で通りをなぞり、曲がり角に当たる部分をトントンと叩く。
「入れ替わるわけだな」
「ええ。当日は俺がアデスさんに特殊メイクを施した後、人目を避けてこの近くに隠れててもらいます。途中まではディルバさんが、曲がり角に俺達が入ったら、入れ替わったアデスさんが俺達を追って、ディルバさんはアデスさんが隠れている場所に今度は潜みます。その先の行き止まりに着いた俺達の前に姿を現すのは変装したアデスさんです。そこで一芝居打ってもらいますので、流れを覚えて下さいね。あぁそうそう、隠れる場所はパーラが用意するのでご心配なく」
とにかく大きい樽を用意するようにパーラには既に言ってある。
隠れると言ったらそれしかない。間違いないね。







そして作戦決行のまだ夜も明けきらぬ朝、特殊メイクが施されたアデスが鏡代わりにナイフの剣身を使って自分の顔を見ていた。
ディルバとそっくりに変わった自分の顔を面白そうにいろんな角度でナイフに映す。
「ほぉう~。これはまた見事なものだな。かなり近付かれない限りディルバの偽物とはバレんだろうな。…おまけに頭髪も本物そっくりだ。ははっ」
頭を撫でるアデスはどこか嬉しそうだ。
自分の頭に頭髪がないので、久しぶりの感触に酔っているように見える。

「だよねぇ。私も前に変装したアンディを見たけど、声を聴くまではアンディだとは気づかなかったもん」
一度俺が変装してパーラを驚かそうとしたのだが、最初顔を見て俺だとは気づかなくとも、一言話した途端にすぐに正体を見抜いてしまった。
本人が言うには声の質が一人一人違うらしく、俺をはじめとした親しい人間なら顔が見えなくともほぼ完璧に聞き分けられるという。
それには流石に驚いたが、もうパーラは風魔術というよりも音魔術というジャンルにいると言っていいんじゃないか?

「頭髪は狼系の魔獣の毛を脱色と染色を繰り返したものを人工皮膚に束で植え付けてあります。あまり強く擦ると抜けるので気を付けて下さい」
「うむ、わかった。…しかしこういうのを見ると犯罪に利用できそうで心配になるな。あぁいや、アンディを疑うわけじゃないぞ」
アデスのその心配は騎士という立場から見た、特殊メイクを使った変装の危険性を考慮してのことだろう。

「わかってます。そういう危惧は当然でしょう。実際犯罪に使えないことも無いですから。ただその特殊メイクで使っている人口皮膚の触感は本物とはかなり異なりますから、触れば見抜くことができるのであまり心配はしなくてもいいと思いますよ。それに強目に引っ張れば結構あっさりと剥がせますし」
いわゆるベリベリとマスクをはがして正体を現すという、例のアレの感じだ。

実際目で見るだけならともかく、触ると一発でその違和感に気付くので、重大な犯罪の容疑者が変装したとしても、先にこういうものがあると通達しておくだけで、検問等で顔を触られてしまえばそれで正体は露呈する。
犯罪に使うには向かないのは事実だが、今回のようなケースであれば充分に役立つのでこれからも重宝しそうではあるが。

とはいえ顔はそっくりに変わったが体格だけはどうしようもないのだが、幸い身長だけは両者ともに高いため、ディルバには体の各所に布を巻いて肉付けすれば遠目には違いはわからないと思う。
あとはその上にマントを羽織ればさらに見分けはつかなくなるだろう。

この状態でも動きに支障はないのかを確認するのも込めて、庭で色々と動いてもらう。
問題がないようだったので、少し作戦の予習をしておく。
「それじゃあアデスさん、ついでなんで、作戦の詰めの部分を最後にもう一度だけやりましょう」
「おう、そうだな」
庭に出ると木刀を持ったアデスと、ナイフほどの大きさの木の枝を持った俺が対峙する。

前日に打ち合わせたとおりの動きをなぞり直す。
それはさながら殺陣のようだった。
俺が低い位置からナイフで突き、それをアデスが剣の鍔を鉤爪の様に使って俺のナイフを巻き取り、無防備になった俺の腹を目掛けて左手に握ったナイフを突き出す。

一連の流れはほとんど一瞬のうちに行われ、打ち合わせていた通りの寸分違わない結果を導き出す。
「うん、完璧です。流石は騎士団長ですね」
「まあこれくらいはな。あらかじめ分かっている動きに合わせるのは難しいものでもない」
流石は騎士団長だけあって、一度覚えた動きは完璧にこなし、最終確認も問題なくパスしていた。

ここまで来たらもうあとは突っ走るだけだ。
俺達は4人で揃ってそれぞれの配置につく。
大通りから路地裏に入る道の脇に巨大な樽が用意されており、そこにアデスが入る時に少々ごたついたが、なんとか押し込んだ。

それからパーラは路地裏の先の袋小路になっている部分が見下ろせる建物の屋根に陣取る。
パーラの役目はディルバの声を真似てこの場所に響かせることだ。
アデスは見た目はディルバに似ているが、声だけはどうしようもなかったので、そこは風魔術で声の再現が出来るパーラに頼むことにした。
つまり実際はアデスは声を出さず、パーラの作る声に合わせて動くことになる。

俺は路地の途中に積まれているレンガに、用意してきたレンガを追加で幾つか積み上げる。
このレンガは石工職人に依頼して用意してもらったもので、既に斜めに割れていた。
断面をノリで接着し、さらに表面に薄く塗られたノリに土をまぶすことで見た目には完全に元のレンガの形を保っている。
だが接着は非常に甘いため、弱い力でも簡単にぱっくりと別れてしまうので、剣で斬りつけると綺麗な断面を晒して、傍目には鋭い切れ味を演出できるだろう。
これはチャパビウを脅かすための小道具として存在だけは知らせておいて、実際に使うかどうかはアデスの判断に任せている。
諸々の準備が出来た所でチャパビウがいる宿へと向かう。

途中で樽から顔をのぞかせているアデスに注意をしておき、ディルバもどこからでも宿の入り口を見渡せる大通りの角に体を隠している。

宿の前で自分の体を見回して最終チェックをする。
服の背中部分は刃物で斜めに裂かれたようになっており、その下の皮膚は特殊メイクで傷を負っているように見せてある。
あとは水魔術で顔と全身をわずかに湿らせ、汗をかいて駆けつけた風を装い、閉じられている宿の扉を乱暴に殴りつける。
さあ、あとは借金取りが一人死ぬだけだ。
シナリオ通りに運んで見せようじゃないの。
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