世の中は意外と魔術で何とかなる

ものまねの実

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木掻き鳥

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ヘスニルに家を構えるために動くこと数日、既に大工の手配と資材の搬入を終え、予定地では今急ピッチで家が作られている。
頑丈な基礎と柱が既に存在している状況で屋根壁と2階部分の増築がメインとなるため、ゼロから作るよりも完成までの時間も手間も少なくて済む。
着々と完成に向かっている家を前にして、俺は朝からちょっとした高揚感に包まれている。
なにせ家を持つというのは男なら誰しもが一度は抱く夢だからな。

元々旅をする目的でいた俺は家を持つことを特に意識してはいなかったのだが、少し前にパーラと話した店をやることを少し考えた結果、とりあえず拠点とする家と何か食べ物関係の店舗を持つのも悪くないと思い始めていた。
そこに今回のルドラマからの報酬の話で土地を貰えたので、家を建てることを決めたわけだ。

「この調子なら完成まではあと15日ってとこだな」
目の前で作業をしている大工たちの取りまとめをしている男が俺の隣に立ち、口を開く。
「それは早い方なんですか?」
「大分な。本来は基礎と柱を立てるのに時間がかかるが、今回はすでにある程度出来上がっていたから少し手を加えるだけで、さほど手間もかからなかった分早く完成しそうだ」

大工と資材の確保に商人ギルドを頼ったが、腕が確かな職人とのつながりがある商人ギルドならではの伝手で集められた面々は誰もが自分の仕事に誇りを持っている精悍な顔つきの男ばかりで、資材の搬入にも流石は商人ギルドだけあって実に正確で迅速な仕事をしてくれた。
スムーズに建築が始まり、一週間経った現在はもう大分形になってきている。
遠目に見ると巨大な長方形の箱といった見た目になっているが、周りの三角屋根の家が多い中ではかなり浮いて見えるかもしれない。

順調に進んでいる作業に満足すると、俺は宿へ戻ることにした。
家が出来るまでの間は、以前ヘスニルで世話になっていた宿にパーラと一緒に泊まっている。
実はセレンがパーラと一緒に居たい一心でヘスニルにいる間は領主の館に滞在することを勧められたのだが、流石に一介の冒険者がいつまでも領主の館に泊まるのはまずいと判断し、宿に移ったのだ。
ヘスニルの街ではそこそこ有名になっている俺だが、だからといって領主と懇意にしているのを大っぴらにしては他の冒険者からのやっかみも買いやすいし、なによりも独立した存在であるはずの冒険者が領主に飼われているという認識をされてしまってはいささかよろしくない。

とはいえ、別にルドラマ達との付き合いを減らすというわけではなく、パーラはセレンに会いにしょっちゅう外出しているし、俺も時々マクシムに会いに行っているので完全に関係が変わったというわけではない。
ただ本来の冒険者と貴族の立ち位置に戻っただけだ。
そんなことを考えながら2階にある部屋に戻ってくると、既にパーラは身支度を整え終えており、俺の帰りを待っていたようだ。
「なんだ、もう準備が済んでたか。朝食は?」
「食べた。アンディの分も用意して貰ってる」
そう言ってパーラの視線を辿ってテーブルの上を見ると、そこにはパンとスープが置かれており、どうやらわざわざ俺のために用意してくれていたようだった。

早速それを平らげて、冒険者ギルドへと向かう。
パーラには既に家を建てていることを明かして現場も見せているのだが、完成までの間はギルドの依頼を受けて資金の調達をすると説明している。
別に家を建てる金が足りないということではなく、むしろ一括で払えるだけの蓄えはあるのだが、それでも一気に手持ちの金が減ることには変わりないため、一緒に住む予定になっているパーラと今のうちに出来るだけ生活資金を増やしたいという目論見だ。

ギルドへ到着すると、俺を見知っている他の冒険者から掛けられる挨拶に応えながら依頼の張られたボードの前まで行く。
俺は既に白4級となっている身であるので、そこそこの大口の依頼も受けられるのだが、パーラはまだ黒ランクであるため、あまりきついものは避けるべきだろう。
「パーラ、なんか気になるのはあるか?」
腕を組みながら難しそうな顔をしているパーラに聞いてみると、少し悩んだ後で一つの依頼を指さした。
「これ。近場の依頼だし報酬も他の依頼に比べて高い」
どれどれと身を乗り出して依頼書を見る。

依頼は近くにある森に棲む木掻き鳥という鳥の駆除で、2日以内に4羽を討伐して討伐の証拠として嘴をギルドに提出するとなっている。
この木掻き鳥というのがどういったものなのかわからないが、4羽討伐するだけで大銀貨2枚、20万ルパの収入になる。
黒ランクの依頼にしては高額の報酬に怪しさを覚えるが、おいしい依頼であることには変わりないため、早速依頼書を受付へと提示した。

「あら、アンディ君じゃん。久しぶりだねぇ。そっちの子は友達?いや、もしかしたら恋人かな?」
「どうも、お久しぶりです。彼女はパーラと言います。俺の大事な仲間ですよ」
受付にいたのはイムルで、俺と一緒にいるパーラに気付いて茶化すように言うが、そういう関係ではないので普通に訂正しておく。
普通に返されたので若干つまらなさそうな顔をしたイムルは俺が手渡した依頼書の受理に動く。

「あぁ、君らもこれに行くんだ」
「”も”?俺達のほかにも誰か行ってるんですか?」
「うん、一昨日別の冒険者のパーティが受けて帰って来たんだけどね。その人たちが言うには割に合わない仕事だったって」
「へぇー…。ちなみに木掻き鳥ってどういうのかって教えてもらえます?」
「いいわよ。ちょっと待って…はいこれ」
イムルがカウンターの内側からノート程の大きさの木の板を取り出して俺に手渡してきた。
受け取ったその板を見ると、どうやら木掻き鳥のスケッチが書かれているようで、嘴と尾羽が妙に長い鳥といった特徴が描かれており、鉤爪の鋭さも窺えて中々凶悪そうな見た目をしている。

「さっき言った一昨日依頼に出た冒険者の人にも見せたけど、見ての通り嘴と爪の鋭さを警戒するのはもちろん、とにかく動きが素早いらしいのよね。一匹だけで襲ってくるならそれなりの腕があれば問題ないけど、この鳥って集団で襲い掛かってくるから、特に森の中だといつの間にか囲まれてやられるってのが考えられるわ。脅威度としては黒ランク相当に設定されてるけど、5羽以上の集団での木掻き鳥は白ランク相当かもしれないって話よ。今もギルドマスターが依頼の脅威度の再検討を考えてるらしいわ」
神妙な顔をして語るイムルの言葉から、今受ける依頼の破格とも言える報酬の理由がわかった。
同時にこの依頼の危険さも何となく理解できた。

「はい、依頼の受諾処理が終わったよ。いい?危ないと思ったらすぐに逃げなさい。この依頼は一応罰則なしのやつだから失敗してもいいんだからね」
ギルドカードを手渡しながらそういうイルムの顔は真剣に俺達の身を案じているようだった。
「ええ、いざとなったらそうします。じゃあ行ってきます」
軽くそう言ってギルドを後にする。

実際に木掻き鳥とやらを見てみないことにははっきりとは言えないが、それでもこっちは魔術師が2人掛りで臨めるのだからよほどのことがない限りは対応できるだろうと思っている。

宿に戻って昼食用の弁当を用意してもらい、バイクでヘスニルの街中を駆けていく。
まだこの街ではバイクは珍しいようで、すれ違う人が走るバイクを見て驚く顔はまだまだ多い。
少し前にどこかの商人と思しき人物が走るバイクをみて高圧的に譲渡を迫って来たが、護衛共々一切の手加減なく叩きのめしたため、その顛末が街中に広まり、俺を知らない人間にもアンタッチャブルな存在であると知れるとバカな真似をする人間は現れなくなった。

それでも時折バイクを譲ってほしいという話はあるのだが、その運用にかかる魔力を明らかにして説明すると肩を落として引き下がっていく。
魔力タンクが効率化が図られたとはいえ、まだまだ必要な魔力量は膨大で、最近はパーラも何とか巡航程度の魔力をためることは出来るようになったが、それ以外の人間ではとてもバイクの運用は難しいだろう。

俺の顔を知っている門番に挨拶をして門を抜け、街道を辿って目的地へと移動する。
ヘスニルの街から比較的近いとはいえ、徒歩ではかなりの時間がかかる距離だ。
バイクなら当然あっという間だが、今回の依頼は特定の生き物の討伐であるため、ただ早く目的地に着いたからと言ってすぐに用事が済むというものではない。
目的地である森を探索し、木掻き鳥の痕跡か鳴き声を辿って遭遇、そして討伐と言うのが一般的な流れだ。

「とりあえずここにバイクを置いてこう」
バイクはキーを抜いてしまえば起動することは出来ないので盗難の心配はない。
「木掻き鳥の特徴は覚えてるな?」
「大丈夫。それよりもお昼はどうするの?森の中で食べる?」
パーラの指摘通り、今はまだ昼には早いが森の中で探索をするため、今ここで先に済ませてしまった方がいいのもまた確かだ。

とはいえ俺としては先に木掻き鳥の発見にある程度のめどを付けたいというのもあるため、昼食は後に回してもいいと思っている。
「まずは木掻き鳥を拝んでからでもいいだろ」
パーラが頷いたのを見て森の中へと入っていく。
鳥である以上は木の上にいるのが普通だろうから頭上に注意を払いつつ、進んでいく。

冬が終わり、春に向かおうとしている森の中には様々な生き物がいる。
小さな虫から大型の獣まで色々だ。
木掻き鳥が目当ての俺達は他の動物との遭遇はなるべく避けたい。
そうは思っているが俺達の意思とは関係なしに向こうは襲い掛かってくる。

―ギャウッ!―
悲鳴を上げながら血をまき散らして吹き飛んでいく狼を見送り、続いて俺の右側から飛び掛かって来た別の狼を一刀両断で切り捨てる。
「よし、これで片付いたな。パーラ、そっちは大丈夫か?」
周りに倒れている狼の死体を見回し、少し離れた場所で戦っていたパーラに声を掛ける。
パーラもまた、俺とは別に狼の相手をしており、その周りには俺よりも少ないとはいえ数体の狼の死体が転がっている。
「こっちも終わった。牙と爪を取るからアンディは周囲を警戒して」
テキパキと動いて討伐部位の回収を行うパーラを守るようにして周囲に気を配る。

なるべく余計な遭遇は避けたいところなのだが、狼の様に嗅覚に優れた生き物だと簡単に俺達を補足して襲い掛かってくる。
今もなるべく時間を掛けずに手早く倒したつもりだが、血の匂いを嗅ぎつけて他の動物が駆けつけないとも限らないため、すぐに移動しなくてはならない。
パーラの作業が終わるのを待っていると、不意に頭上を何かの影が横切る。

森の中でもある程度の日は射すもので、だがその日射しを遮るということはその影は頭上高くを移動しているということになる。
「…パーラ、目当てのものが見つかったぞ」
パーラに木掻き鳥の存在を伝え、頭上を飛び交う影に注目する。
「ただ随分と数が多いな」
数えれるだけでもその数は10を超えている。
もしかしたらもっと多いかもしれない。
討伐目標との遭遇に喜ぶべきか、想定以上の数に焦るべきか複雑な気持ちだ。

こうしてみると木掻き鳥の意外な大きさに気付く。
てっきり1メートルを超える大きさを想像していたのだが、今目に映る木掻き鳥は一番大きい個体でも70センチ程度だろう。
想像よりも大分小さい鳥ではあるが、その分動きはかなり俊敏で、木々を縫うようにして飛ぶ姿を目で追うのも苦労するほどだ。

体の色は森の中に同化するような深い緑色だが、長い尾羽の先端は緑色から綺麗な青色にグラデーションを描くように変わっているのが特徴的に映る。
その木掻き鳥は何故か俺達を囲むようにして飛び回っており、どうも狼の死体を狙っているような動きをしている。
となれば俺達がこの場を離れれば木掻き鳥は一斉に狼の死体に群がる動きをするだろう。

ふと死体に群がってるところを一網打尽に出来ないかと考えたが、どうも木掻き鳥の警戒は俺達に向いているようで、そんな状況で不意打ちをしたところで効果は期待できない気がする。
「アンディ、回収終わったけどどうするの?」
そういうパーラの目は頭上を飛ぶ木掻き鳥に向いており、どうやって討伐するかの意味を込めての先程の言葉だったようだ。

「奴らは狼の死体にご執心のようだし、いっちょあれを餌に誘き出してまとめて頂いちまおう」
「具体的にはどうするの?」
俺の提案に特に反対せずに訪ねてくるパーラに、俺は不敵な笑みを浮かべて答える。
「俺達が他の冒険者よりも優位な点は魔術が使えるところだ。しかも今回は鳥が相手だってのがまたいい。丁度こっちは風魔術が使えるからな」
木掻き鳥の飛行を妨害するのに風魔術は効果的なはずだ。
「とりあえずここを離れよう。動きながら作戦を教えるよ」
そう言って木掻き鳥から見つからない位置まで移動する。
大体20メートルくらいは離れただろうか。

移動しながら説明した作戦を開始すべく、茂みの中に潜みながら木掻き鳥の動向に注視する。
俺達がいなくなったことで暫く警戒するようにして周囲を飛び回っていた木掻き鳥だったが、危険がないと判断したのか、一斉に狼の死体に飛び付いてその肉を啄ばみ始めた。
随分と旺盛な食欲をしているようで、毛皮を突き破る様に嘴を突きさして引きずり出した肉片を啜るようにして食べ続ける。

隣にいるパーラに目で作戦開始を告げる。
頷きが返ってきたところで、俺は茂みから飛び出して雷魔術を発動させる。
食事に夢中になっていた木掻き鳥達だったが、突然現れた俺の姿に警戒した個体が数羽、すぐさま戦闘態勢に移行し、俺を目掛けて一斉に飛び掛かってくる。
どうも食事を邪魔されたことに腹を立てているように感じられ、真っ直ぐ突っ込んでくる木掻き鳥に向けて電撃を飛ばす。

先頭を飛んでいた2羽が電撃にやられて墜落すると、俺の攻撃に危機感を抱いた他の木掻き鳥が一旦俺から距離を置く。
だがすぐに森の木を遮蔽物に使いながら俺に迫ってくる。
再び電撃を飛ばすと、今度は木に当たって届かない上に、木掻き鳥の名前の通りに鉤爪を使って木肌を削るようにしてブレーキをかけ、緩急を使って俺の攻撃を避けていく。

森の中を立体的に高速移動する敵と言うのは何ともやり辛いもので、雷魔術の攻撃速度をもってしても決定打になりにくい。
そうしていると今まで食事に夢中になっていた他の奴らも加わってきて、大量の木掻き鳥に俺は囲まれてしまった。
俺の周りを飛び交う木掻き鳥は隙あらば飛び掛かってくるつもりだろうが、こうなるのは想定内だったため、作戦は次の段階に移る。
「よし、いいぞパーラ!掻き乱せっ!」
叫ぶ俺の声に応えるように、木掻き鳥の飛び回っていた空間の空気が突如、渦を巻くような動きをしだすとそれに巻き込まれるようにして飛行中の木掻き鳥は乱回転する空気の渦に翻弄され、あるものは木に叩き付けられ、またあるものは渦の中を飛ばされてきた同族と衝突して命を落とした。

頭上で繰り広げられている惨劇でほとんどの木掻き鳥は絶命して、数羽はなんとか暴虐の風から抜け出すが、あれだけかき回されたらまともに飛行することもできないようで、ふらふらと飛ぶ木掻き鳥に俺が1羽ずつ電撃を飛ばして命を奪っていく。
作戦開始から10分もかからずに全てが終わるとは、やはり魔術の力はすごいものがある。

「おーいパーラ、終わったぞ」
俺がさっきまで潜んでいた茂みに声を掛けると、ひょこりと姿を現したパーラが散乱している木掻き鳥の死体に一瞬眉をしかめる。
「結構あっちこっちに散らばってる。集めるのが面倒そう」
「あの数だったんだ、仕方ないさ」
破裂した様に辺りに血をまき散らしているものから、首を折って死んでいる比較的綺麗な死体までバリエーションに富んだ死に方の博覧会となっているこの場所に、木掻き鳥を集めていく。

全て集め終わってみると、倒した個体は17羽にものぼり、随分倒したものだと一種の感心を抱く。
「集めるのは嘴だけでいいの?」
「いや、尾羽も色んな装飾に使われるらしいから回収する。俺が嘴でパーラが尾羽の担当でいこう」
分担を決めて手早く回収を進める。
嘴は先端部分は石のように固いが、根元付近はそうでもないので根元にナイフを突き立てて切り離すと討伐部位の確保完了だ。
17羽分ともなるとかなりの作業だが、これも仕事と無心でこなしていく。

「アンディ、尾羽の方は集め終わったよ」
「おう、ご苦労さん。こっちもこれで終わりだ」
尾羽を束ねたものを手にしたパーラの声を受け、俺も最後の1羽から嘴をはぎ取り、それを袋の中に放り込む。
「残った木掻き鳥の肉とかはどうするの?」
嘴と尾羽を失った木掻き鳥の死体の傍にしゃがみ込み、死体をつつきながらそう口にするパーラは、恐らく初めて見る鳥の肉の味に興味が湧いているのだろう。

「大して旨いものでもないらしいからな。そのまま埋めちまっていいだろう」
「残念。美味しかったらよかったのに」
随分食い意地の張った思考をするようになったものだ。

先に倒していた狼の死体は木掻き鳥に大分食い散らかされており、毛皮も大分傷んでいたのでこれも埋めることにした。
死体を一か所に集めて土魔術で埋めると森を後にする。
楽な依頼だとは思っていなかったが、それにしても随分と想像と違う内容に、この後の報告の際に少し報酬アップの交渉をしてみようかと思いながら帰路へと就いた。
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