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王都への帰還
神話
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王都にベルとシュートが到着した日、旅の仲間は王に呼ばれて理望について聞くことになった。
「理望について話す前に、大前提としてルーデン神話の十三章の内容を知っている必要がある。それは、皆大丈夫か?」
ミック達は頷いた。ルーデン神話はこの国の成り立ちや神々の所業が記されたもので、全十四章からなる。それらをすべて覚えている人はなかなかいないが、十三章は必ず学校で教わるし、実生活に関係する話なので誰もが知っていた。
第十三章はエンとゾルの成り立ちの話だ。その昔、人間の世界では争いが絶えなかった。その状況を哀れんだ天界の女神アルテリスタが、魂の世界を二つに分けた。光の世界と闇の世界だ。
光の世界の魂はエンと呼ばれ、すぐに次の肉体へと宿る。つまり、人間の暮らす現界(げんかい)に生まれ変わるのだ。
闇の世界の魂はゾルと呼ばれ、また肉体に宿ることはできない。生まれ変わることができず、魂の状態で留め置かれるのだ。子供のころ悪さをするとよく大人に「そんなんじゃ、闇の世界に堕とされるよ!」と叱られ震えあがったものだった。
「よろしい。第十三章の中には、常闇の鏡の話は出てこない。しかし、実は闇の世界が出来上がった数十年後に常闇の鏡は創られたのだ。」
創られた…?常闇の鏡は自然発生的にできた闇の世界と現界との通路のようなものだと一般的には言われている。太陽が東からのぼり西へ沈むのと同じように起こる、自然現象であると。だから誰にも塞ぐことができないのだと言われている。
「常闇の鏡は、女神アルテリスタの弟、ゼムトリストによって創られたのだ。」
女神の弟ということは、神ということになる。ルーデン神話では、神は皆神聖で清いものとされている。人々が手本とすべき存在なのだ。神がなぜ、そんな邪悪なことをするのだろうか。
「第十三章に記されている内容は、事実と少し異なる。王家に伝わる真実の話をお前たちには知っておいてもらわねばならない。」
ミックはもちろん、全員が息を呑んだ。王は軽く咳ばらいをして話し始めた。
神々はこの世界を支配し、人々を見守る存在である。女神アルテリスタは人々を導くにあたり、現界の記憶が新しい状態の魂に干渉するやり方を選んだ。
通常魂は天界から現界へと行き、そこで様々な経験を積み、再び天界へと戻っていく。この繰り返しにより魂が洗練されていく。
しかし中には現界での経験を昇華できず、暗く淀んだ状態になりそのまままた天界から現界へと行ってしまう魂がある。そしてまた、現界で悲惨な経験を積み、淀む。その場合、魂は闇に染まっていきどんどんと悪意を持ったものへと変化していってしまう。
アルテリスタはその悪循環を断ち切るため、淀んだ魂を留め置く世界を創ろうと考えた。
アルテリスタは改悛の世界を創った。そこで天界へ戻る前に、現界での行いや出来事などを全てを浄化するのだ。そうすれば、魂はまた健全な状態で改悛の世界から天界へ、そして天界から現界へと戻ることができる。
アルテリスタは力を注いでこの世界を維持した。それでも、現界の悲しい出来事はすぐにはなくならなかった。彼女は根気よくこの取り組みを続けたが、弟のゼムトリストはそれに反対した。
堕ちるものは勝手に堕ちれば良いと考えた。結局のところ、人間はしぶとい生き物で、悪に落ちていこうとも滅びることはないのだから、わざわざ救う必要はないと言った。彼は闇に染まった魂のために疲弊していく姉を見ていられなかったのだ。
しかし、アルテリスタは長い目で見ればこれは自分たちのためになると信じていた。また、悪しき魂にも奥底に光は残っておりこれを見捨てるわけにはいかないと主張した。加えて、彼女自身は自分が疲弊しているとは考えていなかった。
いくら話をしても分かり合えない二人。ゼムトリストはとうとう無理にでも改悛の世界を壊そうと動き出した。アルテリスタはそれを止めようと、ゼムトリストを現界へと送り人間について学んでくるよう仕向けた。
「きっとあなたにもわかるでしょう。人々の尊い魂が。手を差し伸べることでよき方向に進むことができる清らかさや純粋さが。」
「手を差し伸べる?そんなことが必要な時点で、尊いものか!!」
アルテリスタの力は圧倒的で、ゼムトリストは人の肉体へと宿った。アルテリスタは人の良いところ、力強さ等を彼に知ってほしかったのだ。しかし、彼が現界で見たこと、聞いたこと、経験したことは、彼の偏見に満ちた眼差しを通して解釈され、彼の持論を強めるばかりだった。
人間に救う価値なしと彼は結論づけた。
しかし、天界へ戻っても固い意志を持つ姉を説得することはできないことはわかっていた。そこで彼は無理やり通り道を作り、改悛の世界へと侵入した。本来であれば、改悛の世界へは現界からの選ばれし魂が一方通行でしか通ることができない。改悛の世界から現界へと行くことは絶対にできないのだ。
しかし、ゼムトリストは自分はもちろん、招かれていた悪しき魂も自由に現界と改悛の世界を行き来できるようにした。彼はその出入口を「常闇の鏡」と名付けた。改悛の世界と現界、二つの世界は真っ黒く常に闇に覆われており、鏡に映されたかのように同じものだという意味を込めて。
改悛の世界には悪に染まった魂が集まる。アルテリスタは慈悲と温かな心をもってそれらの魂を救済していたが、ゼムトリストはアルテリスタがこの世界に干渉できないよう天界とのつながりを遮断した。
結果、改悛の世界は悪に染まった魂がたまっていく闇の世界へと変わってしまった。ゼムトリストはその世界の支配者となった。
ゼムトリストは、闇の世界に来た者たちを使い、現界をめちゃくちゃにしようと考えた。そうすれば、アルテリスタも自分が間違っていたことに気が付くはずだ。彼はもう自分が何をしたいのかわからなくなっていた。始めは姉を救いたかっただけだったのだ。しかし今や、姉の大切にしようとしているものを壊すことに全力を注いでいた。
アルテリスタが黙ってこれを見過ごすはずがなく、悪しき魂が闇の世界からそのまま現界へと出ていかぬよう、人間の中でも高次の魂を宿し魔力の高い者たちと協同し現界と闇の世界とをつなぐ出入口、常闇の鏡を封印した。
しかし、封印は完全ではなく、ゼムトリストが力を蓄えれば破壊することが可能であったし、封印を守る巫女や宮司の力が弱まればほころぶこともあった。
ゼムトリストは機を伺い闇の世界から抜け出し、現界を破壊しようと画策した。その度、女神と協同して封印を守ってきた陽月家に阻止されてきた。
陽月家はこの戦いを千三百年程続けている。
「理望について話す前に、大前提としてルーデン神話の十三章の内容を知っている必要がある。それは、皆大丈夫か?」
ミック達は頷いた。ルーデン神話はこの国の成り立ちや神々の所業が記されたもので、全十四章からなる。それらをすべて覚えている人はなかなかいないが、十三章は必ず学校で教わるし、実生活に関係する話なので誰もが知っていた。
第十三章はエンとゾルの成り立ちの話だ。その昔、人間の世界では争いが絶えなかった。その状況を哀れんだ天界の女神アルテリスタが、魂の世界を二つに分けた。光の世界と闇の世界だ。
光の世界の魂はエンと呼ばれ、すぐに次の肉体へと宿る。つまり、人間の暮らす現界(げんかい)に生まれ変わるのだ。
闇の世界の魂はゾルと呼ばれ、また肉体に宿ることはできない。生まれ変わることができず、魂の状態で留め置かれるのだ。子供のころ悪さをするとよく大人に「そんなんじゃ、闇の世界に堕とされるよ!」と叱られ震えあがったものだった。
「よろしい。第十三章の中には、常闇の鏡の話は出てこない。しかし、実は闇の世界が出来上がった数十年後に常闇の鏡は創られたのだ。」
創られた…?常闇の鏡は自然発生的にできた闇の世界と現界との通路のようなものだと一般的には言われている。太陽が東からのぼり西へ沈むのと同じように起こる、自然現象であると。だから誰にも塞ぐことができないのだと言われている。
「常闇の鏡は、女神アルテリスタの弟、ゼムトリストによって創られたのだ。」
女神の弟ということは、神ということになる。ルーデン神話では、神は皆神聖で清いものとされている。人々が手本とすべき存在なのだ。神がなぜ、そんな邪悪なことをするのだろうか。
「第十三章に記されている内容は、事実と少し異なる。王家に伝わる真実の話をお前たちには知っておいてもらわねばならない。」
ミックはもちろん、全員が息を呑んだ。王は軽く咳ばらいをして話し始めた。
神々はこの世界を支配し、人々を見守る存在である。女神アルテリスタは人々を導くにあたり、現界の記憶が新しい状態の魂に干渉するやり方を選んだ。
通常魂は天界から現界へと行き、そこで様々な経験を積み、再び天界へと戻っていく。この繰り返しにより魂が洗練されていく。
しかし中には現界での経験を昇華できず、暗く淀んだ状態になりそのまままた天界から現界へと行ってしまう魂がある。そしてまた、現界で悲惨な経験を積み、淀む。その場合、魂は闇に染まっていきどんどんと悪意を持ったものへと変化していってしまう。
アルテリスタはその悪循環を断ち切るため、淀んだ魂を留め置く世界を創ろうと考えた。
アルテリスタは改悛の世界を創った。そこで天界へ戻る前に、現界での行いや出来事などを全てを浄化するのだ。そうすれば、魂はまた健全な状態で改悛の世界から天界へ、そして天界から現界へと戻ることができる。
アルテリスタは力を注いでこの世界を維持した。それでも、現界の悲しい出来事はすぐにはなくならなかった。彼女は根気よくこの取り組みを続けたが、弟のゼムトリストはそれに反対した。
堕ちるものは勝手に堕ちれば良いと考えた。結局のところ、人間はしぶとい生き物で、悪に落ちていこうとも滅びることはないのだから、わざわざ救う必要はないと言った。彼は闇に染まった魂のために疲弊していく姉を見ていられなかったのだ。
しかし、アルテリスタは長い目で見ればこれは自分たちのためになると信じていた。また、悪しき魂にも奥底に光は残っておりこれを見捨てるわけにはいかないと主張した。加えて、彼女自身は自分が疲弊しているとは考えていなかった。
いくら話をしても分かり合えない二人。ゼムトリストはとうとう無理にでも改悛の世界を壊そうと動き出した。アルテリスタはそれを止めようと、ゼムトリストを現界へと送り人間について学んでくるよう仕向けた。
「きっとあなたにもわかるでしょう。人々の尊い魂が。手を差し伸べることでよき方向に進むことができる清らかさや純粋さが。」
「手を差し伸べる?そんなことが必要な時点で、尊いものか!!」
アルテリスタの力は圧倒的で、ゼムトリストは人の肉体へと宿った。アルテリスタは人の良いところ、力強さ等を彼に知ってほしかったのだ。しかし、彼が現界で見たこと、聞いたこと、経験したことは、彼の偏見に満ちた眼差しを通して解釈され、彼の持論を強めるばかりだった。
人間に救う価値なしと彼は結論づけた。
しかし、天界へ戻っても固い意志を持つ姉を説得することはできないことはわかっていた。そこで彼は無理やり通り道を作り、改悛の世界へと侵入した。本来であれば、改悛の世界へは現界からの選ばれし魂が一方通行でしか通ることができない。改悛の世界から現界へと行くことは絶対にできないのだ。
しかし、ゼムトリストは自分はもちろん、招かれていた悪しき魂も自由に現界と改悛の世界を行き来できるようにした。彼はその出入口を「常闇の鏡」と名付けた。改悛の世界と現界、二つの世界は真っ黒く常に闇に覆われており、鏡に映されたかのように同じものだという意味を込めて。
改悛の世界には悪に染まった魂が集まる。アルテリスタは慈悲と温かな心をもってそれらの魂を救済していたが、ゼムトリストはアルテリスタがこの世界に干渉できないよう天界とのつながりを遮断した。
結果、改悛の世界は悪に染まった魂がたまっていく闇の世界へと変わってしまった。ゼムトリストはその世界の支配者となった。
ゼムトリストは、闇の世界に来た者たちを使い、現界をめちゃくちゃにしようと考えた。そうすれば、アルテリスタも自分が間違っていたことに気が付くはずだ。彼はもう自分が何をしたいのかわからなくなっていた。始めは姉を救いたかっただけだったのだ。しかし今や、姉の大切にしようとしているものを壊すことに全力を注いでいた。
アルテリスタが黙ってこれを見過ごすはずがなく、悪しき魂が闇の世界からそのまま現界へと出ていかぬよう、人間の中でも高次の魂を宿し魔力の高い者たちと協同し現界と闇の世界とをつなぐ出入口、常闇の鏡を封印した。
しかし、封印は完全ではなく、ゼムトリストが力を蓄えれば破壊することが可能であったし、封印を守る巫女や宮司の力が弱まればほころぶこともあった。
ゼムトリストは機を伺い闇の世界から抜け出し、現界を破壊しようと画策した。その度、女神と協同して封印を守ってきた陽月家に阻止されてきた。
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