おっさんだってアイドルになりたい！

ユニットを作ろう！

　アイドル活動において重要なのがユニットを作るということだ。
　このユニット募集もこのゲームではロビーで行える。
　なので小金健太はガチャをしたついでにユニットの募集をすることにした。

「こんにちは！ユニットの募集ですね！検索致しますので少々お待ちください！」

　ユニットはガチャ制ではなくオンラインの人と実際に組むことになる。
　オンラインゲームのギルドやクランと同じだと思ってもらうと分かりやすいかもしれない。

「お待たせ致しました！ユニットが57件見つかりました！どれかに加入されますか？」

　小金健太は1つ1つ丁寧に見ていった。
　しかしながら小金健太はふと思った。
　そう、自分でユニットを作ってリーダーになった方が楽しいのではないかと。
　そう思った小金健太は、

「すいません、ユニットを作成したいんですけど」
「かしこまりましたユニット作成ですね！では要望などをこちらにお書きください！」

　ユニットの人数は3人。
　ただこれだけを書いて終わらせた。

～20分後～

「お、募集に掛かった人がいるな！どれどれ…ほう、あかりとみかっていう人か！」

　とりあえず2人が来たのでユニット加入の申請を了承した。

「よし、とりあえずユニット完成したことだし控え室に行ってみるか！」

　ユニット全員が集まるところは控え室というところである。
　ここでは直接会って会話が出来る。
　また、ゲームにログインしてない際にも携帯からチャットできるため会話に参加できる仕様になっている。

「こんにちは！しおりです！」

　ここまで小金健太のニックネームを明かしたことは無かったがニックネームはしおりである。

「こんにちは！あかりです！」
「こんにちは！私はみかです！」

　2人とも元気で良さそうな人だった。

「それではとりあえずユニット完成したことだし何から始めますか？」

　と、リーダーの小金健太(以降はしおり)が問う。

「そうですね、とりあえず皆さん始めたばっかりですし私も始めたばかりですのでスキル上げでもしますか？ちなみに皆さんはレア度何のコーチもしくはマネージャーをお持ちですか？」

　長文で丁寧にあかりが尋ねる。

「私はSレアのボイスコーチを持ってます！」

　もちろんしおりはSレアなど持っていないのでこれを言ったのはみかである。

　次にあかりが発言した。

　「私はAレアのモデルコーチを持ってます！」

　この2人の発言を聞いた途端しおりは思った。

「Bレアしか持ってないの恥ずかしい…」と。

「私はBレアのダンスコーチを持ってます！」 

　しおりは元気よく発言した。
　しかし、反応はというと。

「…」
「…」

　アイドルの道は厳しいようだ。