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直人について(真子目線)
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よ~し、朝ご飯もできたし、そろそろなおちゃん起こしに行こうかな~
ぴ、ぴっと指先についた水を飛ばして寝室に行こうと歩を進めると、
「ちょっと、今日寝汗がひどくて。先に私の水くれない?カラカラに干からびちゃう」
「木って寝汗かくんだね~まぁ喋れるんだから何でもありか。いいよ、はい。」
エリザベスの申し出に素直に従う僕。うん、今日もいい朝だなぁ~。
「…ん、ありがとう。」
「いえいえ」
「そういえばさ、気になってたんだけど直人って彼女いるの?」
「いないと思うよ~」
でもなおちゃんに彼女かぁ。考えたことないなぁ。彼女がいたらどうなるんだろう?きっと、なおちゃんはその彼女さんに夢中で僕と遊んでくれなくなっちゃうんだろうなぁ。なおちゃんかっこいいし、彼女がいても不思議じゃないけどね。
「どうしてそう思うの?」
「だって彼女できたら僕に紹介とかしてくれるはずだし」
なおちゃんは結構、報告魔なんだよね。今日あったこととか、色々僕に報告してくれるんだ。その時の屈託のない笑顔が、かわいいんだよね~
「そっか…じゃああの子、彼女じゃないだね~なぁんだ」
残念そうにそう呟くエリザベス。…ちょっと待って…?あの子…?エリザベスが見たってことはこの家に上がり込んだってこと?
「あ、あの子って…?」
「あら?知らないの?昨日、真子ちゃんが塾に行った後女の子が来てたのよ~。てっきり彼女かと思っちゃった。」
「僕…聞いてない。」
「まぁ幼馴染だから何でも話さなきゃいけないってわけじゃないしね~恥ずかしかったんじゃない?仲良さそうだったわよ~」
「そっ…か。」
「あ…まこちゃん…?」
「あ、えと!そろそろなおちゃん起こしてくるね!」
***
なおちゃんに、彼女かぁ。そうだよね、かっこいいしむしろいないほうがおかしいくらいだよね。…でも、報告くらいはしてほしかったな…。
「なおちゃ~ん?朝だよ?」
「…ぇ~…」
「もう、え~じゃなくて。朝だよ~ご飯冷めるよ~?」
本当はこういうことも彼女さんにしてもらいたいんだなぁ。…僕が朝起こしたりご飯作ったりするのってなおちゃんの邪魔になってるのかなぁ…?
「ん~…真子、起こして…」
「ダ~メ、ほら自分で起きて!」
いつもなら、仕方ないなぁって腕を引っ張って起こすんだけど、彼女がいるんだったら僕じゃなくても…って思って拒否してしまった。
「…?まこ?」
「…なぁに?」
「いや、なんでも。起きるか~…」
なおちゃんも何かを感じ取ったのかいつもより早く目を覚ましてくれた。いつもの寝ぼけ眼ななおちゃんもかわいいんだけどなぁ。これ、僕の特権だと思ってた。彼女、ができたならこの特権渡さなきゃ。
***
「うん、うまかった。いつもありがとな、真子」
「ううん!いつもおいしそうに食べてくれてありがとう。あ、じゃあもう帰るね?」
「お~。今日帰るの早いな?どした?」
「えと…塾…かな」
「…そっか。いってら」
「うん」
+++この会話を聞いていた木+++
おいおいおい・・・私の予想だと彼女がいるってわかったんなら渡さない!みたいになって告白とかして今頃~~みたいな感じだったんですけど…なんでこんなきまずくなってるわけ?絶対両想いなのになんで?もういいから早く結婚しろよお前ら…
ぴ、ぴっと指先についた水を飛ばして寝室に行こうと歩を進めると、
「ちょっと、今日寝汗がひどくて。先に私の水くれない?カラカラに干からびちゃう」
「木って寝汗かくんだね~まぁ喋れるんだから何でもありか。いいよ、はい。」
エリザベスの申し出に素直に従う僕。うん、今日もいい朝だなぁ~。
「…ん、ありがとう。」
「いえいえ」
「そういえばさ、気になってたんだけど直人って彼女いるの?」
「いないと思うよ~」
でもなおちゃんに彼女かぁ。考えたことないなぁ。彼女がいたらどうなるんだろう?きっと、なおちゃんはその彼女さんに夢中で僕と遊んでくれなくなっちゃうんだろうなぁ。なおちゃんかっこいいし、彼女がいても不思議じゃないけどね。
「どうしてそう思うの?」
「だって彼女できたら僕に紹介とかしてくれるはずだし」
なおちゃんは結構、報告魔なんだよね。今日あったこととか、色々僕に報告してくれるんだ。その時の屈託のない笑顔が、かわいいんだよね~
「そっか…じゃああの子、彼女じゃないだね~なぁんだ」
残念そうにそう呟くエリザベス。…ちょっと待って…?あの子…?エリザベスが見たってことはこの家に上がり込んだってこと?
「あ、あの子って…?」
「あら?知らないの?昨日、真子ちゃんが塾に行った後女の子が来てたのよ~。てっきり彼女かと思っちゃった。」
「僕…聞いてない。」
「まぁ幼馴染だから何でも話さなきゃいけないってわけじゃないしね~恥ずかしかったんじゃない?仲良さそうだったわよ~」
「そっ…か。」
「あ…まこちゃん…?」
「あ、えと!そろそろなおちゃん起こしてくるね!」
***
なおちゃんに、彼女かぁ。そうだよね、かっこいいしむしろいないほうがおかしいくらいだよね。…でも、報告くらいはしてほしかったな…。
「なおちゃ~ん?朝だよ?」
「…ぇ~…」
「もう、え~じゃなくて。朝だよ~ご飯冷めるよ~?」
本当はこういうことも彼女さんにしてもらいたいんだなぁ。…僕が朝起こしたりご飯作ったりするのってなおちゃんの邪魔になってるのかなぁ…?
「ん~…真子、起こして…」
「ダ~メ、ほら自分で起きて!」
いつもなら、仕方ないなぁって腕を引っ張って起こすんだけど、彼女がいるんだったら僕じゃなくても…って思って拒否してしまった。
「…?まこ?」
「…なぁに?」
「いや、なんでも。起きるか~…」
なおちゃんも何かを感じ取ったのかいつもより早く目を覚ましてくれた。いつもの寝ぼけ眼ななおちゃんもかわいいんだけどなぁ。これ、僕の特権だと思ってた。彼女、ができたならこの特権渡さなきゃ。
***
「うん、うまかった。いつもありがとな、真子」
「ううん!いつもおいしそうに食べてくれてありがとう。あ、じゃあもう帰るね?」
「お~。今日帰るの早いな?どした?」
「えと…塾…かな」
「…そっか。いってら」
「うん」
+++この会話を聞いていた木+++
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