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悪役女帝と剣奴とコロッケ①
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辺境の地から帰還してのリンリンは忙しかった。
「本来なら闘技者たちの遠征視察という事で報告書を提出して終わりだったのですが……」
誰に聞かせるわけでもなくそう呟き、あの出来事を思い返す。
(辺境付近に現れた隠密たちはアルスどのと接触するのが目的でした。その目的は……いえ、それよりもどこの国が放った隠密なのか? 帝国に対する攻撃なのは確かですが、わからない事が多すぎます!)
現状で明らかになった僅かな情報を分析。それをまとめて上申……つまり、エイルに報告しなければならない。
しかし、それは必ずやり遂げなければならない急務でありながら、気の重い作業であった。
「もしも、敵国がアルスどのと通じて帝国に弓を引こうものなら、エイル陛下は……いいえ、それは防がなければなりません。そのために、私がいるのですから!」
自分に言い聞かせるように筆を加速させる。
「まずはアルスどのへの護衛。外部の者との接触を確認しなければ……そう進言するとエイル陛下が自分でやると言いかねませんから、どう表現を変えるべきでしょうか?」
そんな事ですら気にかけながら完成した上申書をリンリンはエイルに提出した。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
緊急招集によりあつめられた帝国幕僚たち。
帝国内を飛び回り、場合によっては他国の戦場で戦闘を支持する猛者たちだ。
彼ら……いや、彼女たちが一か所に集まると壮絶な光景である。
そんな猛者たちが威圧され委縮されている。 王座に座るエイルが放つ圧力によって……
広大なる帝国の絶対なる女帝エイル。 ならば――――
今の彼女は、その呼び名に相応しい振る舞いとも言える。そんな彼女が口を開く。
「このたび、私の帝国に仇なそうとする敵対勢力が確認された」
その1言だけで、ピリッとした空気が場を支配する。しかし、精鋭である彼女たちは次の言葉に驚き目を大きく広げた。
「敵は、こともあろうに私の剣奴であるアルスに接触を試みた」
幕僚たちは畏怖する。こともあろうに敵は女帝エイルの聖域に触れたのだ。
彼女がまき散らす怒り、暴君としての一面が表に出るのはいつぶりだろうか?
「敵の狙いはわからない。だが、予想をつく――――
アルスは闘技者の王である。帝国を代表する英雄と言ってもいい。そんな彼が暗殺され、その責任がこのエイルにあると虚言流布することで帝国の基盤を揺るがす事。つまりは求心力の減退」
そしてエイルは、こう続ける。
「次の可能性は、アルスに接触して甘言を持ち篭絡。闘技者をまとめ、私たちへ反乱を企む……そして、新たなる帝国の王へアルスを挿げ替える」
それは悲劇である。
帝国の女帝であるエイルが淡い恋心を抱く青年。そんな彼に命を狙われる。
だが――――
今、エイルに浮かんでいる表情は何か? それを是非としている顔だ。
エイルは肯定している。
奮い立った挑戦者と戦場で打ち合い、最後には屍として死を晒す。
そんな死に様を彼女を肯定している。
そしてその相手がアルスであるならば…… それは…… さぞかし……
「お待ちください!」
そんな凍り付いた空気の中で、声を張り上げた武将がいた。
彼女の名前はユリア。 帝国幕僚でも、愚直で後退を知らない武将と言われる女性だった。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「というわけで、よろしくな! アルスの旦那」
「いや、何が『というわけ』なのか、まるで説明を受けていないけど?」
「それはあれよ。極秘任務だから話わけにはいかないのよね」
「そうか……大変なんだな。それで? 俺は今から帰るのだが、どこまでついてくるつもりなんだ?」
「そりゃ、あんた」とユリアは笑い、こう続ける。
「アンタの家までついていくまで決まっているじゃないか」
「はぁ?」と流石のアルスも怪訝な顔になった。
「アタイの仕事には、アンタの護衛も含まれてんだよ。変な奴がアンタに接触してこないか1日中見張るのが仕事なんだからね」
「お前、さっき極秘任務って言ったわりにはペラペラと……」
「あー 細かい事は良いんだ! さっさとアンタの家に案内しな」
「ここなんだよ」
「マジか! アンタ?」とユリアが驚くのは当たり前だ。
闘技場は帝国の中心部に聳え立つ建物だ。 アルスの家は、闘技場から出てすぐ……真正面にあった。
帝国でも有数の金持ちしか住めないような立地条件だ。
「闘技者でも、剣奴でも、王者になってくると儲かるもんなんだね」
「別に金の使い道がないだけだ。ただ、闘技場に近い場所ってだけで選んだ場所だからな」
「やだ、やだ……ストイック過ぎだよ、アンタ。好きなもんとかないのかい」
「……いや」とアルスは足を止め、
「最近、飯……いや、食べ物に興味を持っているぞ」
すると、それを聞いたユリアは、なぜか破顔して見せ
「そうかい、そうかい。無趣味な唐変木と思っていたが、なかなか良い趣味だ。エイルさまも喜ぶぜ」
「エイル? なぜ、アイツが喜ぶ」
「かぁ! 女帝さまをアイツ呼ばわりね! お熱いことで」
「??? 何か勘違いをしていないか?」
「いやいや、気にせずに。気にせずに!」
そう言うとユリアはアルスの家の前、玄関付近で座り込んだ。
「一体、何をしているんだ?」
「何って、アタイは護衛だよ? ここで、家の前で不審者とか見張るのが役目だよ」
「……」
「もっとも、アンタが家の中まで入れてくれるなら、アタイとしては、ありがたいけどね」
「流石に玄関に陣取られるのは迷惑だろ。 自由に動き回らないなら、中に入ってもいい」
「おっ! やっぱり話せるね、アンタ。それじゃ、邪魔するよ」
ドタドタと入りこんでくるユリア。その様子にアルスは、ため息を1つ吐いた。
アルスの家、その内部に対してユリアが抱いた感想は――――
「これは酷いね!」
「家主を前に、いきなり否定から入るのは辞めてほしいのだが?」
「でもさぁ、こんなに生活感がない部屋が多くて、ために弄ってあるな~って思ったら、折れた剣とか何百本って飾ってあるんだもん」
「……」
「正直、アタイが何も知らない泥棒でこの家に忍びこんだら、何も取らずに逃げ出してるね」
「そこまで酷いか?」
「完全にヤバイ奴の家だよ!」
「……」とアルスは、部屋の模様替えに興味を持った瞬間だった。
「本来なら闘技者たちの遠征視察という事で報告書を提出して終わりだったのですが……」
誰に聞かせるわけでもなくそう呟き、あの出来事を思い返す。
(辺境付近に現れた隠密たちはアルスどのと接触するのが目的でした。その目的は……いえ、それよりもどこの国が放った隠密なのか? 帝国に対する攻撃なのは確かですが、わからない事が多すぎます!)
現状で明らかになった僅かな情報を分析。それをまとめて上申……つまり、エイルに報告しなければならない。
しかし、それは必ずやり遂げなければならない急務でありながら、気の重い作業であった。
「もしも、敵国がアルスどのと通じて帝国に弓を引こうものなら、エイル陛下は……いいえ、それは防がなければなりません。そのために、私がいるのですから!」
自分に言い聞かせるように筆を加速させる。
「まずはアルスどのへの護衛。外部の者との接触を確認しなければ……そう進言するとエイル陛下が自分でやると言いかねませんから、どう表現を変えるべきでしょうか?」
そんな事ですら気にかけながら完成した上申書をリンリンはエイルに提出した。
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緊急招集によりあつめられた帝国幕僚たち。
帝国内を飛び回り、場合によっては他国の戦場で戦闘を支持する猛者たちだ。
彼ら……いや、彼女たちが一か所に集まると壮絶な光景である。
そんな猛者たちが威圧され委縮されている。 王座に座るエイルが放つ圧力によって……
広大なる帝国の絶対なる女帝エイル。 ならば――――
今の彼女は、その呼び名に相応しい振る舞いとも言える。そんな彼女が口を開く。
「このたび、私の帝国に仇なそうとする敵対勢力が確認された」
その1言だけで、ピリッとした空気が場を支配する。しかし、精鋭である彼女たちは次の言葉に驚き目を大きく広げた。
「敵は、こともあろうに私の剣奴であるアルスに接触を試みた」
幕僚たちは畏怖する。こともあろうに敵は女帝エイルの聖域に触れたのだ。
彼女がまき散らす怒り、暴君としての一面が表に出るのはいつぶりだろうか?
「敵の狙いはわからない。だが、予想をつく――――
アルスは闘技者の王である。帝国を代表する英雄と言ってもいい。そんな彼が暗殺され、その責任がこのエイルにあると虚言流布することで帝国の基盤を揺るがす事。つまりは求心力の減退」
そしてエイルは、こう続ける。
「次の可能性は、アルスに接触して甘言を持ち篭絡。闘技者をまとめ、私たちへ反乱を企む……そして、新たなる帝国の王へアルスを挿げ替える」
それは悲劇である。
帝国の女帝であるエイルが淡い恋心を抱く青年。そんな彼に命を狙われる。
だが――――
今、エイルに浮かんでいる表情は何か? それを是非としている顔だ。
エイルは肯定している。
奮い立った挑戦者と戦場で打ち合い、最後には屍として死を晒す。
そんな死に様を彼女を肯定している。
そしてその相手がアルスであるならば…… それは…… さぞかし……
「お待ちください!」
そんな凍り付いた空気の中で、声を張り上げた武将がいた。
彼女の名前はユリア。 帝国幕僚でも、愚直で後退を知らない武将と言われる女性だった。
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「というわけで、よろしくな! アルスの旦那」
「いや、何が『というわけ』なのか、まるで説明を受けていないけど?」
「それはあれよ。極秘任務だから話わけにはいかないのよね」
「そうか……大変なんだな。それで? 俺は今から帰るのだが、どこまでついてくるつもりなんだ?」
「そりゃ、あんた」とユリアは笑い、こう続ける。
「アンタの家までついていくまで決まっているじゃないか」
「はぁ?」と流石のアルスも怪訝な顔になった。
「アタイの仕事には、アンタの護衛も含まれてんだよ。変な奴がアンタに接触してこないか1日中見張るのが仕事なんだからね」
「お前、さっき極秘任務って言ったわりにはペラペラと……」
「あー 細かい事は良いんだ! さっさとアンタの家に案内しな」
「ここなんだよ」
「マジか! アンタ?」とユリアが驚くのは当たり前だ。
闘技場は帝国の中心部に聳え立つ建物だ。 アルスの家は、闘技場から出てすぐ……真正面にあった。
帝国でも有数の金持ちしか住めないような立地条件だ。
「闘技者でも、剣奴でも、王者になってくると儲かるもんなんだね」
「別に金の使い道がないだけだ。ただ、闘技場に近い場所ってだけで選んだ場所だからな」
「やだ、やだ……ストイック過ぎだよ、アンタ。好きなもんとかないのかい」
「……いや」とアルスは足を止め、
「最近、飯……いや、食べ物に興味を持っているぞ」
すると、それを聞いたユリアは、なぜか破顔して見せ
「そうかい、そうかい。無趣味な唐変木と思っていたが、なかなか良い趣味だ。エイルさまも喜ぶぜ」
「エイル? なぜ、アイツが喜ぶ」
「かぁ! 女帝さまをアイツ呼ばわりね! お熱いことで」
「??? 何か勘違いをしていないか?」
「いやいや、気にせずに。気にせずに!」
そう言うとユリアはアルスの家の前、玄関付近で座り込んだ。
「一体、何をしているんだ?」
「何って、アタイは護衛だよ? ここで、家の前で不審者とか見張るのが役目だよ」
「……」
「もっとも、アンタが家の中まで入れてくれるなら、アタイとしては、ありがたいけどね」
「流石に玄関に陣取られるのは迷惑だろ。 自由に動き回らないなら、中に入ってもいい」
「おっ! やっぱり話せるね、アンタ。それじゃ、邪魔するよ」
ドタドタと入りこんでくるユリア。その様子にアルスは、ため息を1つ吐いた。
アルスの家、その内部に対してユリアが抱いた感想は――――
「これは酷いね!」
「家主を前に、いきなり否定から入るのは辞めてほしいのだが?」
「でもさぁ、こんなに生活感がない部屋が多くて、ために弄ってあるな~って思ったら、折れた剣とか何百本って飾ってあるんだもん」
「……」
「正直、アタイが何も知らない泥棒でこの家に忍びこんだら、何も取らずに逃げ出してるね」
「そこまで酷いか?」
「完全にヤバイ奴の家だよ!」
「……」とアルスは、部屋の模様替えに興味を持った瞬間だった。
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