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レオ&ドロシーとの戦闘 決着と復讐
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『シャイニング』
閃光による目潰し。
まともに受けた人間は、眩しいだけで済むレベルではない。
体は硬直。 反射的に光から逃げるように体を縮めて背を丸めていく。
レオは、一瞬にして戦闘不能に追い込まれる。
残る問題は、レオの影に隠れていたドロシー。
光の直撃を免れた彼女。 どうやら、まったくの無事とはいかなかった模様。
自身と同時にレオにも回復魔法を施す。 癒しの光がレオに――――
『魔法切断』
そうはさせまいと、回復魔法をジェルは斬り払った。
「そんなっ! 回復魔法ですら剣でかき消すだなんて規格外の!」
「もう、これで終わりだろ?」
ジェルは剣先をドロシーに向けた。
「――――っ!」と息を飲むドロシー。 彼女は――――
「私はここよ、レオ! ここを斬って!」
視力を奪われたレオにジェルの居場所を伝えるために声を張り上げた。
「うおっ!」と戦闘不能と思われたレオが動く。
視力は今も回復していない。ドロシーの声だけを手掛かりに最後の一撃を――――
「お見事、けど最後の一撃も僕には届かない」
ジェルはそう言い、レオの攻撃を避けた。
そして、剣を無防備となったレオに振り下ろす。
「この斬撃は『妖刀 ムラマサ』 精神を斬った」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
徐々に、奪われていた視覚が機能を回復させていく。
ぼやけた白の世界に黒が現れ、色が増えていった。
「ここは……どこだ? 俺は今までジェルと立ち会っていた……はず」
まるで、先ほどまでの死闘は夢だったかのように痕跡が残っていない。
疲労感も、痛みも、武器、防具の破損もない。
「どうやら迷宮みたいだな。俺は、ドロシーやシオンと迷宮に潜っている最中だった?」
頭痛。
頭にダメージを受けて前後の記憶が曖昧になり、混乱しているようだ。
背後で何かが蠢いた。
「――――っ!」と緊張感。レオは、自身の武器に手を伸ばし、そこで気づく。
(ないっ! 俺の剣も盾もない。 武器がない状態で魔物と戦う? そんな――――)
しかし、魔物の姿を確認したレオは緊張が抜けていく。
「なんだ、ゴブリンか。 だったら素手で十分だろ!」
殴り殺す。
野蛮な方法だが、迷宮で魔物との戦いに美学を求める方が異常と言える。
一撃でゴブリンを始末したレオ。 離れ離れになった仲間を探しに――――
「いや、まだいるな! 出てこいゴブリン野郎が!」
2匹目、3匹目と出現するゴブリンを撃破していく。
前に進めば、進むほどゴブリンの数は増えていく。 不思議と疲労はない。
どこまでも進めそうな感覚になる。 だが、レオは歩を止めた。
殴り殺したゴブリンの死骸に紛れて、倒れている2人の女性に――――
「ドロシー? シオン? だが……いや、これは……俺か?」
レオは絶望と共に膝を地面に付けた。
「お、俺がゴブリンと間違いて2人に気づかず殴り殺した?」
心臓が掴まれる感覚。 肺は絞られ呼吸を阻害する感覚。
汗が止まらない。
そんな時、背後から足音が聞こえてくる。 振り向いたレオが見たものはゴブリンだった。
しかし、そのゴブリンは今まで見たどのゴブリンよりも巨大で、グロテスクなゴブリンだった。
何よりも、その顔はレオに瓜二つで――――
彼は悲鳴をあげた。
閃光による目潰し。
まともに受けた人間は、眩しいだけで済むレベルではない。
体は硬直。 反射的に光から逃げるように体を縮めて背を丸めていく。
レオは、一瞬にして戦闘不能に追い込まれる。
残る問題は、レオの影に隠れていたドロシー。
光の直撃を免れた彼女。 どうやら、まったくの無事とはいかなかった模様。
自身と同時にレオにも回復魔法を施す。 癒しの光がレオに――――
『魔法切断』
そうはさせまいと、回復魔法をジェルは斬り払った。
「そんなっ! 回復魔法ですら剣でかき消すだなんて規格外の!」
「もう、これで終わりだろ?」
ジェルは剣先をドロシーに向けた。
「――――っ!」と息を飲むドロシー。 彼女は――――
「私はここよ、レオ! ここを斬って!」
視力を奪われたレオにジェルの居場所を伝えるために声を張り上げた。
「うおっ!」と戦闘不能と思われたレオが動く。
視力は今も回復していない。ドロシーの声だけを手掛かりに最後の一撃を――――
「お見事、けど最後の一撃も僕には届かない」
ジェルはそう言い、レオの攻撃を避けた。
そして、剣を無防備となったレオに振り下ろす。
「この斬撃は『妖刀 ムラマサ』 精神を斬った」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
徐々に、奪われていた視覚が機能を回復させていく。
ぼやけた白の世界に黒が現れ、色が増えていった。
「ここは……どこだ? 俺は今までジェルと立ち会っていた……はず」
まるで、先ほどまでの死闘は夢だったかのように痕跡が残っていない。
疲労感も、痛みも、武器、防具の破損もない。
「どうやら迷宮みたいだな。俺は、ドロシーやシオンと迷宮に潜っている最中だった?」
頭痛。
頭にダメージを受けて前後の記憶が曖昧になり、混乱しているようだ。
背後で何かが蠢いた。
「――――っ!」と緊張感。レオは、自身の武器に手を伸ばし、そこで気づく。
(ないっ! 俺の剣も盾もない。 武器がない状態で魔物と戦う? そんな――――)
しかし、魔物の姿を確認したレオは緊張が抜けていく。
「なんだ、ゴブリンか。 だったら素手で十分だろ!」
殴り殺す。
野蛮な方法だが、迷宮で魔物との戦いに美学を求める方が異常と言える。
一撃でゴブリンを始末したレオ。 離れ離れになった仲間を探しに――――
「いや、まだいるな! 出てこいゴブリン野郎が!」
2匹目、3匹目と出現するゴブリンを撃破していく。
前に進めば、進むほどゴブリンの数は増えていく。 不思議と疲労はない。
どこまでも進めそうな感覚になる。 だが、レオは歩を止めた。
殴り殺したゴブリンの死骸に紛れて、倒れている2人の女性に――――
「ドロシー? シオン? だが……いや、これは……俺か?」
レオは絶望と共に膝を地面に付けた。
「お、俺がゴブリンと間違いて2人に気づかず殴り殺した?」
心臓が掴まれる感覚。 肺は絞られ呼吸を阻害する感覚。
汗が止まらない。
そんな時、背後から足音が聞こえてくる。 振り向いたレオが見たものはゴブリンだった。
しかし、そのゴブリンは今まで見たどのゴブリンよりも巨大で、グロテスクなゴブリンだった。
何よりも、その顔はレオに瓜二つで――――
彼は悲鳴をあげた。
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