24 / 42
第24話 飛鳥シノからの依頼
しおりを挟む
「有村さまと見受けいたしましたが……」
「その通り、拙者は有村景虎でござる。それで、そなたは何者でござろうか?」
「私は――――」と西洋甲冑は紙を取り出した。
「ほう……これが名刺でござるか? なるほど、大学教授。つまりは偉い学者さまでござるな」
「その通り、名前は飛鳥シノ。 実は、君に依頼があってね」
「依頼? 依頼ならば……」
「ダメダメ、この依頼は守秘義務ってのがあるからね」
「ギルドにも秘密の依頼でござるか? 以前、拙者も闇の仕事を請け負っていたので察しは良いつもりでござる」
「実は私が所属している大学に政府からの鑑定の仕事があってね。君たちの世界から送られた魔力を凝縮した結晶体――――つまりはクリスタルの鑑定でね」
「なるほど、それは貴重品でござるな……。しかし、輸入輸出の貿易ができている事に驚いた」
「……それは、さておき」と飛鳥シノは誤魔化した。
「問題が起きた。鑑定の担当者がクリスタルを持ってダンジョンに逃げた」
「なに? あれを個人が持っても、何の意味もない物では?」
結晶体《クリスタル》 魔力を凝縮して個体になった物。
だから、使い方は限られている。 合戦のような膨大な人数の魔法使いが魔力を回復するため。 あるいは――――
「儀式? 本来は複数人で行う大がかりな儀式を1人で行うつもりで盗まれた?」
「えぇ」と飛鳥は頷いた。
「到底、個人が私利私欲で行ってはならない規模の儀式魔法。それを阻止する依頼をお願いしたいのです」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
景虎は飛鳥とダンジョンにいた。 廃墟になった教会のような場所。
墓場が並んでいる。
果して、ダンジョンで教会を作った者がいるのか? しかも、墓場まで……
そんな疑問の残る場所だが……
どうやら、この場所に逃げ込んだ大学教授が隠れているらしい。
そこで儀式を行う前に、逃げた大学教授を捕まえなければなければならない。
「さて、説明する必要はないだろうけど、これは秘密の依頼だ。できれば、政府にバレる前に穏便に済ませたい。誰にも秘密、ダンジョン配信も現金だよ」
「裏の仕事は心得ている。他言無用という事でござろう?」
「理解が早くて助かるよ。今度、うちの大学に遊びに来て欲しい。良い生徒になるよ」
「……拙者、勉強は苦手でござるので」
そんな会話をしていると魔物が現れた。
幽霊のような姿。
半透明の肉体で足はない。 顔は悪鬼羅刹のソレである。
「どうやら、魑魅魍魎の部類。 さて、刀で斬り捨てることはできるかな?」
斬―――――
景虎は幽霊の魔物――――レイスに斬った。
「ふむ、手ごたえはなし。しかし、斬り殺すことは可能のようでござるな」
アッサリと倒した。
「随分と無茶をしますね。物理攻撃が効かなければどうするつもりだったのです?」
「その時は、別の方法を試すまで――――しかし、怨念で活動する魔物なら、拙者の強い意思で倒すことも可能のはずでござろう」
「本当に無茶苦茶を言う。そんな事が可能なら――――いや、できるのか?」
景虎自身、冗談のつもりだった。「うむ?」と疑問符を浮かべた。
しかし、飛鳥シノは何かを考え込んでるらしい。
そんな間に2匹目のレイスが出現した。 出現と同時に景虎は斬り倒された。
さらに3匹目――――4匹目はゾンビだった。
「むっ! 死人も出現するのでござるか!? しかし、問題なし!」
ゾンビは、強い魔物だ。
生物ならば致命傷を負っても、構わず動き続けて攻撃をしてくる。
つまりは――――
恐怖心もなく、痛みを感じないので、怯む事がない。
なにより、ゾンビに噛まれれば、ゾンビになる。
そんな強い魔物を一太刀、二太刀、三太刀とバラバラにすると動かなくなった。
「やはり、どの世界でも死人は生命力が凄い。厄介な魔物でござるな」
そうやって、魔物を出現するたびに倒して進む。遠くに見えていた廃墟になった教会の前に到着した。
心あらずだった、飛鳥シノも正気を取り戻したようだ。
「さて、この教会に逃亡者が隠れているようだが……気配がない」
「油断されるな。あの教授はダンジョンの研究者だ。何か我々のわからない方法で潜んでいるかもしれない」
「うむ、では油断せずに――――」
「まってください! 景虎さん、何をする気ですか?」
「なにを? 火をつけるつもりでござるが?」
「火を!」
「古来より、籠城する敵には火矢を打ち込んで誘い出すのが定石でござる。根城に火を付けられれば敵は――――」
「いや、万が一にもクリスタルを持ったまま火事で死んでしまうと困るのですが?」
「真正面から攻めるのでござるか? あそこは見かけだけが教会で、もはや敵の砦に作り変えられていると思ったほうが良いのだが……」
「せめて、様子を窺いましょうよ? 敵以外に人が入り込んでいるかもしれませんよ」
「人以外に魔物だけになっているかもしれないが……行くか?」
「まずは斥候として様子見する必要があるでしょ」
「なるほど、一理ある」と景虎は教会に近寄っていった。
「ちなみにですが、景虎さん。斥候の経験は?」
「乱波の経験はある。しかし、斥候と乱波のやり方は違うのでござろう?」
景虎は正面の扉を迂回した。 途中、頭上からスライムが落下してきた。
気配は読めていたのだろう。スライムの落下攻撃を下から剣の突き上げで倒す。
「偶然か? それとも――――」
「魔物を使った罠ではないようですね」と飛鳥
「そういう悪質な事をする人ではありませんよ。教授は」
「親しい間柄だったのでござるか?」
言いながら、景虎は落ちていた木の棒を拾った。
それを割れた窓の間に入れる。
よくある罠だ。容易に手を伸ばすとワイヤーが腕に絡みついて、きつく縛られることになる。
「まず窓に罠はないようだ」と言いながら、そのまま棒で窓を開く。
そのまま、中に向かって棒を投げ込む。 どうやら、何かに当たった。
「人――――いや、人型の魔物だな。あいにく、目的の教授とやらではないようだ」
こうなっては罠を下がるまでもない。 教会の中を破壊しながら、戦闘する事が決まったのだから……
だから「窓を刀で切り裂く……ついて来いでござるよ」と言葉通りに刀を振った景虎。
窓と言うか、壁を切り裂いて新しい入口を作ってみせた。 こうなると窓に他の罠が仕込まれていても関係はないだろう。
「――――中は想像以上に暗いな。灯りを」
「わかった」と飛鳥は魔法を唱える。 その手に生まれた小さな火が浮き上がり、照明に変わった。
灯りで姿がハッキリと見えた人型の魔物。 その魔物の名前と正体を飛鳥シノが教えてくれた。
「あれは――――
闇神官《ダークシャーマン》
嘘か、誠か、闇に落ちた神官が魔物化した姿と言われています」
「その通り、拙者は有村景虎でござる。それで、そなたは何者でござろうか?」
「私は――――」と西洋甲冑は紙を取り出した。
「ほう……これが名刺でござるか? なるほど、大学教授。つまりは偉い学者さまでござるな」
「その通り、名前は飛鳥シノ。 実は、君に依頼があってね」
「依頼? 依頼ならば……」
「ダメダメ、この依頼は守秘義務ってのがあるからね」
「ギルドにも秘密の依頼でござるか? 以前、拙者も闇の仕事を請け負っていたので察しは良いつもりでござる」
「実は私が所属している大学に政府からの鑑定の仕事があってね。君たちの世界から送られた魔力を凝縮した結晶体――――つまりはクリスタルの鑑定でね」
「なるほど、それは貴重品でござるな……。しかし、輸入輸出の貿易ができている事に驚いた」
「……それは、さておき」と飛鳥シノは誤魔化した。
「問題が起きた。鑑定の担当者がクリスタルを持ってダンジョンに逃げた」
「なに? あれを個人が持っても、何の意味もない物では?」
結晶体《クリスタル》 魔力を凝縮して個体になった物。
だから、使い方は限られている。 合戦のような膨大な人数の魔法使いが魔力を回復するため。 あるいは――――
「儀式? 本来は複数人で行う大がかりな儀式を1人で行うつもりで盗まれた?」
「えぇ」と飛鳥は頷いた。
「到底、個人が私利私欲で行ってはならない規模の儀式魔法。それを阻止する依頼をお願いしたいのです」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
景虎は飛鳥とダンジョンにいた。 廃墟になった教会のような場所。
墓場が並んでいる。
果して、ダンジョンで教会を作った者がいるのか? しかも、墓場まで……
そんな疑問の残る場所だが……
どうやら、この場所に逃げ込んだ大学教授が隠れているらしい。
そこで儀式を行う前に、逃げた大学教授を捕まえなければなければならない。
「さて、説明する必要はないだろうけど、これは秘密の依頼だ。できれば、政府にバレる前に穏便に済ませたい。誰にも秘密、ダンジョン配信も現金だよ」
「裏の仕事は心得ている。他言無用という事でござろう?」
「理解が早くて助かるよ。今度、うちの大学に遊びに来て欲しい。良い生徒になるよ」
「……拙者、勉強は苦手でござるので」
そんな会話をしていると魔物が現れた。
幽霊のような姿。
半透明の肉体で足はない。 顔は悪鬼羅刹のソレである。
「どうやら、魑魅魍魎の部類。 さて、刀で斬り捨てることはできるかな?」
斬―――――
景虎は幽霊の魔物――――レイスに斬った。
「ふむ、手ごたえはなし。しかし、斬り殺すことは可能のようでござるな」
アッサリと倒した。
「随分と無茶をしますね。物理攻撃が効かなければどうするつもりだったのです?」
「その時は、別の方法を試すまで――――しかし、怨念で活動する魔物なら、拙者の強い意思で倒すことも可能のはずでござろう」
「本当に無茶苦茶を言う。そんな事が可能なら――――いや、できるのか?」
景虎自身、冗談のつもりだった。「うむ?」と疑問符を浮かべた。
しかし、飛鳥シノは何かを考え込んでるらしい。
そんな間に2匹目のレイスが出現した。 出現と同時に景虎は斬り倒された。
さらに3匹目――――4匹目はゾンビだった。
「むっ! 死人も出現するのでござるか!? しかし、問題なし!」
ゾンビは、強い魔物だ。
生物ならば致命傷を負っても、構わず動き続けて攻撃をしてくる。
つまりは――――
恐怖心もなく、痛みを感じないので、怯む事がない。
なにより、ゾンビに噛まれれば、ゾンビになる。
そんな強い魔物を一太刀、二太刀、三太刀とバラバラにすると動かなくなった。
「やはり、どの世界でも死人は生命力が凄い。厄介な魔物でござるな」
そうやって、魔物を出現するたびに倒して進む。遠くに見えていた廃墟になった教会の前に到着した。
心あらずだった、飛鳥シノも正気を取り戻したようだ。
「さて、この教会に逃亡者が隠れているようだが……気配がない」
「油断されるな。あの教授はダンジョンの研究者だ。何か我々のわからない方法で潜んでいるかもしれない」
「うむ、では油断せずに――――」
「まってください! 景虎さん、何をする気ですか?」
「なにを? 火をつけるつもりでござるが?」
「火を!」
「古来より、籠城する敵には火矢を打ち込んで誘い出すのが定石でござる。根城に火を付けられれば敵は――――」
「いや、万が一にもクリスタルを持ったまま火事で死んでしまうと困るのですが?」
「真正面から攻めるのでござるか? あそこは見かけだけが教会で、もはや敵の砦に作り変えられていると思ったほうが良いのだが……」
「せめて、様子を窺いましょうよ? 敵以外に人が入り込んでいるかもしれませんよ」
「人以外に魔物だけになっているかもしれないが……行くか?」
「まずは斥候として様子見する必要があるでしょ」
「なるほど、一理ある」と景虎は教会に近寄っていった。
「ちなみにですが、景虎さん。斥候の経験は?」
「乱波の経験はある。しかし、斥候と乱波のやり方は違うのでござろう?」
景虎は正面の扉を迂回した。 途中、頭上からスライムが落下してきた。
気配は読めていたのだろう。スライムの落下攻撃を下から剣の突き上げで倒す。
「偶然か? それとも――――」
「魔物を使った罠ではないようですね」と飛鳥
「そういう悪質な事をする人ではありませんよ。教授は」
「親しい間柄だったのでござるか?」
言いながら、景虎は落ちていた木の棒を拾った。
それを割れた窓の間に入れる。
よくある罠だ。容易に手を伸ばすとワイヤーが腕に絡みついて、きつく縛られることになる。
「まず窓に罠はないようだ」と言いながら、そのまま棒で窓を開く。
そのまま、中に向かって棒を投げ込む。 どうやら、何かに当たった。
「人――――いや、人型の魔物だな。あいにく、目的の教授とやらではないようだ」
こうなっては罠を下がるまでもない。 教会の中を破壊しながら、戦闘する事が決まったのだから……
だから「窓を刀で切り裂く……ついて来いでござるよ」と言葉通りに刀を振った景虎。
窓と言うか、壁を切り裂いて新しい入口を作ってみせた。 こうなると窓に他の罠が仕込まれていても関係はないだろう。
「――――中は想像以上に暗いな。灯りを」
「わかった」と飛鳥は魔法を唱える。 その手に生まれた小さな火が浮き上がり、照明に変わった。
灯りで姿がハッキリと見えた人型の魔物。 その魔物の名前と正体を飛鳥シノが教えてくれた。
「あれは――――
闇神官《ダークシャーマン》
嘘か、誠か、闇に落ちた神官が魔物化した姿と言われています」
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
エデンワールド〜退屈を紛らわせるために戦っていたら、勝手に英雄視されていた件〜
ラリックマ
ファンタジー
「簡単なあらすじ」
死んだら本当に死ぬ仮想世界で戦闘狂の主人公がもてはやされる話です。
「ちゃんとしたあらすじ」
西暦2022年。科学力の進歩により、人々は新たなるステージである仮想現実の世界に身を移していた。食事も必要ない。怪我や病気にもかからない。めんどくさいことは全てAIがやってくれる。
そんな楽園のような世界に生きる人々は、いつしか働くことを放棄し、怠け者ばかりになってしまっていた。
本作の主人公である三木彼方は、そんな仮想世界に嫌気がさしていた。AIが管理してくれる世界で、ただ何もせず娯楽のみに興じる人類はなぜ生きているのだろうと、自らの生きる意味を考えるようになる。
退屈な世界、何か生きがいは見つからないものかと考えていたそんなある日のこと。楽園であったはずの仮想世界は、始めて感情と自我を手に入れたAIによって支配されてしまう。
まるでゲームのような世界に形を変えられ、クリアしなくては元に戻さないとまで言われた人類は、恐怖し、絶望した。
しかし彼方だけは違った。崩れる退屈に高揚感を抱き、AIに世界を壊してくれたことを感謝をすると、彼は自らの退屈を紛らわせるため攻略を開始する。
ーーー
評価や感想をもらえると大変嬉しいです!
ミネルヴァ大陸戦記
一条 千種
ファンタジー
遠き異世界、ミネルヴァ大陸の歴史に忽然と現れた偉大なる術者の一族。
その力は自然の摂理をも凌駕するほどに強力で、世界の安定と均衡を保つため、決して邪心を持つ人間に授けてはならないものとされていた。
しかし、術者の心の素直さにつけこんだ一人の野心家の手で、その能力は拡散してしまう。
世界は術者の力を恐れ、次第に彼らは自らの異能を隠し、術者の存在はおとぎ話として語られるのみとなった。
時代は移り、大陸西南に位置するロンバルディア教国。
美しき王女・エスメラルダが戴冠を迎えようとする日に、術者の末裔は再び世界に現れる。
ほぼ同時期、別の国では邪悪な術者が大国の支配権を手に入れようとしていた。
術者の再臨とともに大きく波乱へと動き出す世界の歴史を、主要な人物にスポットを当て群像劇として描いていく。
※作中に一部差別用語を用いていますが、あくまで文学的意図での使用であり、当事者を差別する意図は一切ありません
※作中の舞台は、科学的には史実世界と同等の進行速度ですが、文化的あるいは政治思想的には架空の設定を用いています。そのため近代民主主義国家と封建制国家が同じ科学レベルで共存している等の設定があります
※表現は控えめを意識していますが、一部残酷描写や性的描写があります
勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました
久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。
魔法が使えるようになった人類。
侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。
カクヨム公開中。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
宵の兵法~兵法オタク女子大生が中華風異世界で軍師として働きます~
あくがりたる
ファンタジー
春秋学院大学の4年生である瀬崎宵は、“武経七書ゼミ”という兵法研究のゼミに所属する女子大生。現在就活真っ只中。
自他共に認める“兵法オタク”で、兵法に関する知識は右に出る者はいない程優秀だが、「軍師になりたい」と現実離れした夢を持つ為、就職活動に苦戦を強いられる。
友人達は次々に内定を貰い、その焦りから心配してくれる母に強く当たってしまう。
そんな時、自宅の今は亡き祖父の部屋の押し入れで古い竹簡を見付ける。そこに書いてある文字を読んだ宵は突然光に包まれ意識を失う。
気が付くと目の前は見知らぬ場所。目の前に広がるのは……戦の陣地??
どうやら異世界に転移してしまった宵は、何とか生き残る為に己の兵法の知識を惜しみなく使い、一軍の軍師として働く事に……!
しかし、念願の軍師の仕事は、宵が想像している程甘くはなかった……。
※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアップ+」でも連載しています。
イラスト・ロゴ:アベヒカル様
剣客逓信 ―明治剣戟郵便録―
三條すずしろ
歴史・時代
【第9回歴史・時代小説大賞:痛快! エンタメ剣客賞受賞】
明治6年、警察より早くピストルを装備したのは郵便配達員だった――。
維新の動乱で届くことのなかった手紙や小包。そんな残された思いを配達する「御留郵便御用」の若者と老剣士が、時に不穏な明治の初めをひた走る。
密書や金品を狙う賊を退け大切なものを届ける特命郵便配達人、通称「剣客逓信(けんかくていしん)」。
武装する必要があるほど危険にさらされた初期の郵便時代、二人はやがてさらに大きな動乱に巻き込まれ――。
※エブリスタでも連載中
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる