63 / 118
第2章
第63話 野菜ニンニクマシマシアブラカラメ?
しおりを挟む
―――翌日―――
「おはようございます、ご主人さま」
「あぁ、ありがとう」とエイムに起こされ、体を起こす。
「さて、そろそろ着替えて、メイヴを迎えに……」
「あぁ、気にしなくていい。すでに待たせて貰っているから」
部屋の中にメイヴが寛いでいた。
(なんで、当たり前のように部屋の中に入っているんだ?)
「どうかしましたか? 着替えないのですか? だったら、私が着替えのお手伝いをさせて――――」
「――――っ!? いや、いい……と言うか、部屋にお前がいると着替えれないだろ?」
「何を今さら照れているですか? 冒険者同士なのですから、ダンジョンでは着替え程度でたじろがないのでしょ?」
「それはダンジョンの話。 公共の場所――――いや、俺の部屋は公共の場所じゃないが、そういう所でやる事ではないの」
「そう言うものですか? では、仕方がありません」と渋々とメイヴは部屋から出て行った。
「やれやれ……いや、お前も出ていくんだぞ、エイム」
当たり前のように部屋に残っていたエイム。 彼女は驚いたようで、
「え! 私はご主人さまの世話をしなければならないので――――」
「いや、出ていけ!」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
部屋を出たあと、ユウトは食堂で野菜料理を食すために、エルフであるメイヴとエイムを連れて歩いていた。
「……(いや、エイムはエルフじゃなくて、エルフの信仰対象が擬人化した姿なのだから……もしかして神さまとかになるのか?)」
ユウトは一瞬、考えたが……
(それだと、俺は神様をメイドにしていることになるので……考えないことにしよう)
ユウトは考えるのを止めた。 しばらくすると―――
「これはこれで、良いものですね!」とメイヴ。
「ん?」
気づけば、3人は横に並んで歩いている。
どうやら、無意識にエイムが迷子にならないように手を握っていた。
エイムの手、反対側の手をメイヴは握っている。
何がメイヴを上機嫌にしているのかわからない、ユウトだったが……
彼は気づかない。 3人が通った後、すれ違った町民たちは、驚きの声を上げている事を――――
「おい、あれってS級冒険者のメイヴ・ブラックウッドだろ?」
「横はA級のユウトか――――真ん中の子供は、エルフのように見えるが、もしかして……」
「おいおい、スクープじゃないか? 結婚どころか、子供までいるじゃないか!」
それらの話は、エルフの長耳には届いているらしい。
ニマニマと不思議な笑みを浮かべていた。
そんなこともありながら、3人は目的地――――冒険者ギルド前の食堂に到着した。
「よう、来たか」と店主が出迎えてきた。その店主が不思議そうな顔を見せた。
「ほう……今回の料理にエルフを連れてきたのか? なかなかのチャレンジャーじゃないか」
「チャレンジャー? 今回はエルフ向けの料理だったはずでは?」
店主の言葉。ユウトは嫌な予感がした。
「まぁいい、椅子に座って待ってな。すぐに料理を持ってくるからな」
促されたまま、椅子に座るユウトたち。 その時、初めて気がついたのは店内に漂う香り。
強い香りだ。 食欲を刺激する香りではあるが……
「少し匂いが強過ぎじゃないのか?」と不安が増す。
その強烈な匂いは店内の支配していた。 芳醇と言える独特さ。
それが鼻腔を直撃する。その芳醇さ……それは、まるで秘密のスパイスのようであり、味覚よりも先に嗅覚で満たされていく。
(あぁ直撃しているのは鼻腔だけではすまない。腹部への刺激は強く激しい。どこまでも空腹を加速させていく。だが、それは不安要素……)
ユウトは隣の2人を見る。 その表情は――――
おい、本当に野菜料理なんだろうな? 本当にエルフ向け料理なんだろうな?
メイヴも、エイムも、そんな話し方ではない。 しかし、その物言わない表情からは意思が伝達されていくのだ。
そして、その料理はやってきた。
「お待ちどうさま 野菜ニンニクマシマシアブラカラメだ」
「……はぁ? 今なんて言った? 確か、野菜ニンニクマシマシアブラカラメ?」
「おう、野菜ニンニクマシマシアブラカラメだ」
「え? 野菜ニンニクマシマシアブラカラメ?」
「ユウト、お前それ言いたいだけだろ? 言葉のフレーズが気にいっただけだろ?」
「ちぇ、バレたか」と苦笑しながら、目を逸らしていた料理を改めて見た。
どんぶりに塔《タワー》が立っている。 何を言っているのかわからないのかもしれない……
どんぶりに野菜が塔のように積み重ねられていた。
茹でられている野菜は、もやしが中心となり、キャベツが斜面を滑るように置かれている。
一番上、頂上には白い物体が鎮座。 これが強烈な匂いの秘密――――ニンニクだ。
いや、頂上に目を取られていた。本当に注目すべきはどんぶりの下部。
半分、野菜に埋もれながらも塔の土台になっているのは肉だ。 肉――――もはや、肉塊と言っても良い。 建造物で使われるブロックを連想するような肉の塊。
それは、もはや暴力的と言えた。 料理でありながら、味だけではなく見た目で殴りかかられるような暴力性。
さらに肉の下。 これはスープだろうか? 液体が浸されている。
そこでユウトは初めて、この料理の正体に気づいた。
「これは! 何重にも積み重ねられた食材の下! これはまさか――――店主、これの正体は麺料理なのか!」
店主は、どこか誇らしく正解を告げた。
「あぁ、コイツの正体は麺料理――――名前はラーメンだ。それもただのラーメンじゃない。 二郎系……コイツの名前は二郎系ラーメンだ!」
「おはようございます、ご主人さま」
「あぁ、ありがとう」とエイムに起こされ、体を起こす。
「さて、そろそろ着替えて、メイヴを迎えに……」
「あぁ、気にしなくていい。すでに待たせて貰っているから」
部屋の中にメイヴが寛いでいた。
(なんで、当たり前のように部屋の中に入っているんだ?)
「どうかしましたか? 着替えないのですか? だったら、私が着替えのお手伝いをさせて――――」
「――――っ!? いや、いい……と言うか、部屋にお前がいると着替えれないだろ?」
「何を今さら照れているですか? 冒険者同士なのですから、ダンジョンでは着替え程度でたじろがないのでしょ?」
「それはダンジョンの話。 公共の場所――――いや、俺の部屋は公共の場所じゃないが、そういう所でやる事ではないの」
「そう言うものですか? では、仕方がありません」と渋々とメイヴは部屋から出て行った。
「やれやれ……いや、お前も出ていくんだぞ、エイム」
当たり前のように部屋に残っていたエイム。 彼女は驚いたようで、
「え! 私はご主人さまの世話をしなければならないので――――」
「いや、出ていけ!」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
部屋を出たあと、ユウトは食堂で野菜料理を食すために、エルフであるメイヴとエイムを連れて歩いていた。
「……(いや、エイムはエルフじゃなくて、エルフの信仰対象が擬人化した姿なのだから……もしかして神さまとかになるのか?)」
ユウトは一瞬、考えたが……
(それだと、俺は神様をメイドにしていることになるので……考えないことにしよう)
ユウトは考えるのを止めた。 しばらくすると―――
「これはこれで、良いものですね!」とメイヴ。
「ん?」
気づけば、3人は横に並んで歩いている。
どうやら、無意識にエイムが迷子にならないように手を握っていた。
エイムの手、反対側の手をメイヴは握っている。
何がメイヴを上機嫌にしているのかわからない、ユウトだったが……
彼は気づかない。 3人が通った後、すれ違った町民たちは、驚きの声を上げている事を――――
「おい、あれってS級冒険者のメイヴ・ブラックウッドだろ?」
「横はA級のユウトか――――真ん中の子供は、エルフのように見えるが、もしかして……」
「おいおい、スクープじゃないか? 結婚どころか、子供までいるじゃないか!」
それらの話は、エルフの長耳には届いているらしい。
ニマニマと不思議な笑みを浮かべていた。
そんなこともありながら、3人は目的地――――冒険者ギルド前の食堂に到着した。
「よう、来たか」と店主が出迎えてきた。その店主が不思議そうな顔を見せた。
「ほう……今回の料理にエルフを連れてきたのか? なかなかのチャレンジャーじゃないか」
「チャレンジャー? 今回はエルフ向けの料理だったはずでは?」
店主の言葉。ユウトは嫌な予感がした。
「まぁいい、椅子に座って待ってな。すぐに料理を持ってくるからな」
促されたまま、椅子に座るユウトたち。 その時、初めて気がついたのは店内に漂う香り。
強い香りだ。 食欲を刺激する香りではあるが……
「少し匂いが強過ぎじゃないのか?」と不安が増す。
その強烈な匂いは店内の支配していた。 芳醇と言える独特さ。
それが鼻腔を直撃する。その芳醇さ……それは、まるで秘密のスパイスのようであり、味覚よりも先に嗅覚で満たされていく。
(あぁ直撃しているのは鼻腔だけではすまない。腹部への刺激は強く激しい。どこまでも空腹を加速させていく。だが、それは不安要素……)
ユウトは隣の2人を見る。 その表情は――――
おい、本当に野菜料理なんだろうな? 本当にエルフ向け料理なんだろうな?
メイヴも、エイムも、そんな話し方ではない。 しかし、その物言わない表情からは意思が伝達されていくのだ。
そして、その料理はやってきた。
「お待ちどうさま 野菜ニンニクマシマシアブラカラメだ」
「……はぁ? 今なんて言った? 確か、野菜ニンニクマシマシアブラカラメ?」
「おう、野菜ニンニクマシマシアブラカラメだ」
「え? 野菜ニンニクマシマシアブラカラメ?」
「ユウト、お前それ言いたいだけだろ? 言葉のフレーズが気にいっただけだろ?」
「ちぇ、バレたか」と苦笑しながら、目を逸らしていた料理を改めて見た。
どんぶりに塔《タワー》が立っている。 何を言っているのかわからないのかもしれない……
どんぶりに野菜が塔のように積み重ねられていた。
茹でられている野菜は、もやしが中心となり、キャベツが斜面を滑るように置かれている。
一番上、頂上には白い物体が鎮座。 これが強烈な匂いの秘密――――ニンニクだ。
いや、頂上に目を取られていた。本当に注目すべきはどんぶりの下部。
半分、野菜に埋もれながらも塔の土台になっているのは肉だ。 肉――――もはや、肉塊と言っても良い。 建造物で使われるブロックを連想するような肉の塊。
それは、もはや暴力的と言えた。 料理でありながら、味だけではなく見た目で殴りかかられるような暴力性。
さらに肉の下。 これはスープだろうか? 液体が浸されている。
そこでユウトは初めて、この料理の正体に気づいた。
「これは! 何重にも積み重ねられた食材の下! これはまさか――――店主、これの正体は麺料理なのか!」
店主は、どこか誇らしく正解を告げた。
「あぁ、コイツの正体は麺料理――――名前はラーメンだ。それもただのラーメンじゃない。 二郎系……コイツの名前は二郎系ラーメンだ!」
0
お気に入りに追加
82
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる