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交わる心
交わる心⑭
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優作は太腿裏に机の角が当たり、バランスを崩す。
背面から倒れそうになった所を吉岡に右腕を掴まれては引き寄せられた。
「優は俺とどうなりたいの?」
真剣に見つめてくる吉岡の目を逸らす。
どうなりたいかだなんて、決まっている。
だけど吉岡の言葉からだけじゃ吉岡が自分をどう想っているかだなんて分からなくて。
吉岡さえ良かったら·····俺は。
「お前と友達じゃなくて······恋人としてずっと一緒にいたい·····」
ぐいっと引っ張られて更に吉岡との距離が縮まる。後、5cm動けば吉岡の体と触れ合えるくらいの距離。
「じゃあ。優からキスしてよ。あの時と同じ気持ちじゃないこと証明してよ」
「えっ」
吉岡が目を瞑る。
目の前で待ち構えている吉岡を見て優作は言葉に息を呑んだ。
たかがキスをするだけ、今までの奴には何とも思っていなかった行為が吉岡を相手にするだけで数倍緊張した。
だけど触れたくて、吉岡に触れてほしくて。
吉岡の考えている事が分からない不安と
その待ち構えている唇を重ねたい、吉岡に触れたい気持ちが交差する。
背面から倒れそうになった所を吉岡に右腕を掴まれては引き寄せられた。
「優は俺とどうなりたいの?」
真剣に見つめてくる吉岡の目を逸らす。
どうなりたいかだなんて、決まっている。
だけど吉岡の言葉からだけじゃ吉岡が自分をどう想っているかだなんて分からなくて。
吉岡さえ良かったら·····俺は。
「お前と友達じゃなくて······恋人としてずっと一緒にいたい·····」
ぐいっと引っ張られて更に吉岡との距離が縮まる。後、5cm動けば吉岡の体と触れ合えるくらいの距離。
「じゃあ。優からキスしてよ。あの時と同じ気持ちじゃないこと証明してよ」
「えっ」
吉岡が目を瞑る。
目の前で待ち構えている吉岡を見て優作は言葉に息を呑んだ。
たかがキスをするだけ、今までの奴には何とも思っていなかった行為が吉岡を相手にするだけで数倍緊張した。
だけど触れたくて、吉岡に触れてほしくて。
吉岡の考えている事が分からない不安と
その待ち構えている唇を重ねたい、吉岡に触れたい気持ちが交差する。
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