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繋がりたい
繋がりたい①
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あの一件があってから数日が経った。
水澤は今までのが嘘だったかのように大人しくなり、必要以上に付き纏って来なくなった。理由は常に吉岡が隣にいるからだろう。
吉岡に動画のことを公言するのか訊いてみると「優に任せるよ。優があいつを追い出したいっていうなら校長に見せる」と言われたので、優作は首を左右に振った。
あんな事をされたが、一時の感情に流されて抱かれた俺にも自分にも落ち度はある。
自業自得だ。それに担任が帰ってくるまでの数ヶ月であいつとは、嫌でもおサラバになる。
「吉岡が俺の事を守ってよ」なんて甘え半分でお願いしてみると赤面させながらも快く受けてくれた。
週が空けて月曜日。
優作は軽くなった髪型に緊張した面持ちで教室へと入る。水澤に髪を切られてから、自分でも毛先を揃える為に切り落としたが、長さは肩から顎まで程度で差ほど変わらなかった。
この際だから心機一転も兼ねて、優作はこの休日に更に耳の半分が出るくらいまで美容室で切ってもらった。今までの素行を清算し、気持ちを切り替える意味も込めて·····。
これからはもう、遊びはしない。
する気もない、吉岡だけ。
優作は吉岡がこの髪型にどう反応してくれるだろうか·····。
「ゆう?!おはよう!どうしたの?」
教室へ入り自席に鞄を置くなり、飛び出すぐらい目玉をまんまるくした吉岡が近寄ってきた。
水澤は今までのが嘘だったかのように大人しくなり、必要以上に付き纏って来なくなった。理由は常に吉岡が隣にいるからだろう。
吉岡に動画のことを公言するのか訊いてみると「優に任せるよ。優があいつを追い出したいっていうなら校長に見せる」と言われたので、優作は首を左右に振った。
あんな事をされたが、一時の感情に流されて抱かれた俺にも自分にも落ち度はある。
自業自得だ。それに担任が帰ってくるまでの数ヶ月であいつとは、嫌でもおサラバになる。
「吉岡が俺の事を守ってよ」なんて甘え半分でお願いしてみると赤面させながらも快く受けてくれた。
週が空けて月曜日。
優作は軽くなった髪型に緊張した面持ちで教室へと入る。水澤に髪を切られてから、自分でも毛先を揃える為に切り落としたが、長さは肩から顎まで程度で差ほど変わらなかった。
この際だから心機一転も兼ねて、優作はこの休日に更に耳の半分が出るくらいまで美容室で切ってもらった。今までの素行を清算し、気持ちを切り替える意味も込めて·····。
これからはもう、遊びはしない。
する気もない、吉岡だけ。
優作は吉岡がこの髪型にどう反応してくれるだろうか·····。
「ゆう?!おはよう!どうしたの?」
教室へ入り自席に鞄を置くなり、飛び出すぐらい目玉をまんまるくした吉岡が近寄ってきた。
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