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甘くて醒めない気持ち
29-20
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「ホント渉太は不意に大胆なこと言うよね。
その度に驚かされて、たまらなくなる」
落ち着く体温と律仁さんの匂い。渉太は律仁さんの抱きしめに応えるようにして腹部に腕を回して抱きついた。
「たまらなくなってください。いつもドキドキさせられているお返しです」
「それ誘ってる?」
「さぁ……そう聞こえますか?」
誘っていないと言えば嘘になるが、正直に答えるのは恥ずかしくて白を切ってみると、律仁さんに脇腹を指で上から下になぞられては、自分を試すように耳元に息を吹き掛けられる。
「ひゃぁ……律仁さんそこは……」
「渉太、昨日から随分強気だよね?」
昨日の今日…厳密に言えば今日の深夜のお触りで渉太の弱いところは把握済みなのか、わさわさと指で擽るようにして脇腹を攻められる。渉太の身体がくねり、布団の中で暴れては、あまりの擽ったさに笑いが止まらなかった。
「律仁さんやめてっ……くすぐったい…」
「煽る余裕ないくらいに、渉太をぐずぐずに泣かせてもいいんだけど?」
口角を上げて笑みを浮かべながら、「やめてください」と注意しても止められることの無い手に、既に渉太の目頭から笑いの涙が溢れるてくる。暫くして擽りが止まると、律仁さんが覆い被さってきては「渉太次第だよ?」と俺に呟いてじっと真剣に見つめてきた。
唇が重なるまで数センチ。愛でるように見つめられ、ここまで来て断る気になんてならなかった。昨夜のものがほんのお触り程度だってことは、勿論分かっている。
きっと律仁さんももっと深いところまで求めているに違いないことも、俺も同じ気持ちだから……。
「いいです。どんな律仁さんでも受け入れる覚悟はできてます」
「俺が不細工面みせても…?」
「はい……」
律仁さんはどんな姿だって格好良くて、俺の憧れできっと不細工だったとしてもそれさえも愛おしく思える確信があった。だから素直に頷いてみたが、律仁さんは眉を寄せて深い息を吐いていた。
「不細工は心外だなー。これでも仮にアイドルなんだけど?」
「心外って……だって律仁さんが俺に聞いてきたんじゃないですか……っん」
渉太が言い終わると同時に律仁さんの唇が重なる。それが合図かのように、艶っぽい音を立てながら交わるお互いの口内の感触に蕩けそうになる。気がつけば、身体を撫でられ、胸の突起を弄られていた。
甘い息が漏れ、身につけていた下着を下ろされて起立した俺のモノを根元から握られると、扱かれているうちに、すぐに渉太は1度目を達してしまった。
その度に驚かされて、たまらなくなる」
落ち着く体温と律仁さんの匂い。渉太は律仁さんの抱きしめに応えるようにして腹部に腕を回して抱きついた。
「たまらなくなってください。いつもドキドキさせられているお返しです」
「それ誘ってる?」
「さぁ……そう聞こえますか?」
誘っていないと言えば嘘になるが、正直に答えるのは恥ずかしくて白を切ってみると、律仁さんに脇腹を指で上から下になぞられては、自分を試すように耳元に息を吹き掛けられる。
「ひゃぁ……律仁さんそこは……」
「渉太、昨日から随分強気だよね?」
昨日の今日…厳密に言えば今日の深夜のお触りで渉太の弱いところは把握済みなのか、わさわさと指で擽るようにして脇腹を攻められる。渉太の身体がくねり、布団の中で暴れては、あまりの擽ったさに笑いが止まらなかった。
「律仁さんやめてっ……くすぐったい…」
「煽る余裕ないくらいに、渉太をぐずぐずに泣かせてもいいんだけど?」
口角を上げて笑みを浮かべながら、「やめてください」と注意しても止められることの無い手に、既に渉太の目頭から笑いの涙が溢れるてくる。暫くして擽りが止まると、律仁さんが覆い被さってきては「渉太次第だよ?」と俺に呟いてじっと真剣に見つめてきた。
唇が重なるまで数センチ。愛でるように見つめられ、ここまで来て断る気になんてならなかった。昨夜のものがほんのお触り程度だってことは、勿論分かっている。
きっと律仁さんももっと深いところまで求めているに違いないことも、俺も同じ気持ちだから……。
「いいです。どんな律仁さんでも受け入れる覚悟はできてます」
「俺が不細工面みせても…?」
「はい……」
律仁さんはどんな姿だって格好良くて、俺の憧れできっと不細工だったとしてもそれさえも愛おしく思える確信があった。だから素直に頷いてみたが、律仁さんは眉を寄せて深い息を吐いていた。
「不細工は心外だなー。これでも仮にアイドルなんだけど?」
「心外って……だって律仁さんが俺に聞いてきたんじゃないですか……っん」
渉太が言い終わると同時に律仁さんの唇が重なる。それが合図かのように、艶っぽい音を立てながら交わるお互いの口内の感触に蕩けそうになる。気がつけば、身体を撫でられ、胸の突起を弄られていた。
甘い息が漏れ、身につけていた下着を下ろされて起立した俺のモノを根元から握られると、扱かれているうちに、すぐに渉太は1度目を達してしまった。
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