彼らの闇

矛の向く先は

僕は僕が好きだ。何故なら誰も僕のことを好きにならないからだ。誰も僕のことを好きにならないからこそ、僕は僕のことを誰よりも好きになる権利がある。
小学生のとき、廊下に出たら他クラスの子が「園田が来たぞー！」と叫びそれを聞いた子らは一斉に教室へ走り込み、ドアと窓を閉め、鍵をかけた。
僕はその廊下が自分だけのものになったように感じた。一人でいることによる優越感だ。
僕は一人でいることに慣れている。誰かのせいで行動を制限されないというのはとても面倒くさいと思う。
突発的に行動ができないというのはなんというか、すごく窮屈に感じる。
自分の時間というのを最大限活用できることも一人でいることの強みの一つだろう。
僕は一人でいることによって多くのものを手に入れられている自信がある。それは他の誰かでは得られようもないものだ。
こうして何かを考える時間も大いにあるしこうやって言葉にすることもできる。
そんな自分が僕は好きだし、これからもこんな自分でいようと思っている。
それこそが僕が生まれてきた意味だと思うから。