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声を出さないで
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気づくと、ベッドの上でレギアスに頭を抱きしめられていた。
下着の上に用意されていたナイトガウンを着せられている。レギアスはナイトガウン1枚のようだ。
珍しく私が目覚めたことに気づいていないようで、頭上から苦しそうな息づかいが聞こえてくる。
その様子は夕方治療していた時の真剣な表情を彷彿とさせられて、あの時のときめきまで思い出してしまった。
触れている胸板にはしっとりと汗も滲んでいていつもと肌触りが違う。治療と同じレベルの難しい魔術を使って自分を制御している?
私が気を失ったからそのまま回復させるために我慢してくれているのかしら。いまの私だと死んじゃうかもしれないと思っているとか?
実際のところ術も使えず聖印の力が全く及ばない状態で、止まらなくなったレギアスを受け止められるかというと……。うん、死にそう。
でも……このまま放置するのは可哀想よね?
自分にそう言い聞かせながらも、本当はわかっている。私自身が、どうしても欲しいのだ。
しばらく抱かれていなかったとはいえ、ここで我慢する分別くらい私にはあるはずだ。やっぱりおかしい。
いつもと違い離されているレギアスの腹部にそっと手を伸ばした。はち切れそうに大きく反り上がったものが布越しに触れる。
「レティシア!?」
「声を出さないで。動かず大人しくしていて」
驚いて咄嗟に体を離すレギアスに部屋の外へは漏れない程度の小声で話した。子供たちには絶対に聞かせるわけにはいかない。恥ずかしい以前の問題だ。
ナイトガウンを膨らませている硬いものに指を滑らせながら、見つめ合えるよう体をずらす。もう一方の手を肩に添えると唇を重ねた。
直後、私の頭と背中をがっしりと掴まれ、貪るように激しく舌と唇を動かしてくる。長い舌が気持ちのいいところばかりを這い回って、私は応えることもできず必死に声が出ないよう気を散らした。
かなり長い時間が経って、レギアスは唇を離し満足そうに息をつく。私はもう何度も達してしまっていて、しばらく震えながら荒い息を吐くだけで動けなかった。
「も、もう。大人しくしていてって言ったでしょう?」
「さっき邪魔された分。あとはちゃんと大人しく寝てる」
私から腕を解いて仰向けになり、両腕をベッドに投げ出すレギアス。
その目を三日月に細めた悪戯っ子な笑みが可愛くてたまらなくて、心臓がきゅんきゅんと跳ね回った。
「今日はレギアスも頑張ってくれたから、特別な、ご褒美なんだからね?」
「うん。……でも、今日は俺の飲んだらダメだよ?」
「……そっか。うん、気をつける」
いまの私は聖印の効果が無いうえに浄化が使えない。レギアスの体液は危険なのだった。そういえばキスの時もレギアスの唾液は出ていなかったような。
起き上がると大きくはだけたナイトガウンから引き締まった大胸筋と腹筋が覗いていているのが目に入る。
壁以外の蝋燭が消してあって先ほどより薄暗く、ひときわ色っぽく見える。なんだかいけないことをしているような気分。
腰紐をほどくと、飛び出してきた大きなものに口付けた。
たっぷり時間をかけてレギアスに奉仕した私は、吐精しても未だ大きく反り返っているそれを見て、胸の高鳴りが収まらずにいた。
レギアスはこんなのじゃ足りないだろうし、もっとご褒美をあげるべきよね?
そんなことを考えながらも本当は自分が疼いてたまらない。
レギアスのを咥えているともうそれだけで下半身がぎゅうっとなって、口の中を出し入れしているうちに軽く何度もイってしまっているのだ。
でもそれだけじゃ全然満たされなくて、違うところにも入れたくて仕方がなかった。
「レティシア……もっと……」
座り込んで逡巡する私に指を絡ませ、切なそうにねだるレギアスが可愛すぎて。
きっと自分でリードすればそんなに声は出ないはずだ。うん、たぶんきっとそう。
それで満足できるとは思えないけれど、このまま何もしないでいられるような理性はとうに無くなっている。
私はゴクリと喉を鳴らすとレギアスの上にまたがった。恥ずかしいからレギアスの唇を味わいながら手探りでそれの先端を自分に当てがう。
そこはもうすっかり準備が整い、蜜が溢れて太ももを伝っている。
ぬるりと入口に触れると、それだけでふるふると体が震えてため息が漏れた。ほんの少し奥に進むだけで甘い快感が全身に伝わって、悦びで力が抜けてしまいそう。
レギアスの首元に長い息を吐きかけながら少しずつ飲み込んでいくことに成功し、ほとんどがレギアスで埋まったころにはくったりとレギアスの胸に身をもたれていた。
一番奥に届かせたくてたまらないけれど、これ以上気持ちよくなってしまったら声を我慢できる自信が無い。
体はぐったりと動かずにいるのにレギアスを包む私の中はずっと蠢き続けていて、何もしていなくても勝手に感じてしまう。
ときおりビクビクと体が跳ねると、その動きが大きな快感になって嬌声が出てしまいそうに。
レギアスは大人しくしているけれど、時々切なげな吐息を漏らすのが聞こえてきては背中へ回された腕に力がこもる。
それがなんだかたまらなくて、もっと気持ちよくしてあげたくなるのに、しばらくこのままでいたい気もして……
「レティシア、俺もう無理」
レギアスが起き上がろうとする気配に、思わず体を起こしてレギアスの肩をベッドに押し付けた。
「だ、ダメ! ちゃんと私が動くから、そのまま!」
困ったように眉を下げるレギアスに私は意を決した。気を強く持って体をさらに起こす。
レギアスの先端が奥に届き、イキそうになるのをなんとか耐えた。息を整えながら腰を前後に揺り動かす。
今まで触れていなかった花芽がグイグイと圧しこすられて気持ちよくて、この動き方はだめだと思うのにやめられない。
「あ、やっぱり……あっ、声、出ちゃうっ! あっ、や、気持ち、気持ちいい……」
「レティシア、そのくらいの声なら大丈夫。そのまま、やめないで続けて。俺も、気持ちいいよ」
レギアスが気持ちいいと言ってくれたのが嬉しくて、手のひらで口を押さえながら無心で腰を動かした。
そうしたらレギアスの手が左右から胸に伸びてきて揉みしだき始めた。こんなの、気持ちよすぎて……動けなくなっちゃう。
「レティシア? 腰が止まってるよ?」
動かないおしおきみたいに胸の先端をぎゅうっとつねられた。
体を大きく跳ねさせたことでレギアスの肉棒にも一気に中をこすられて。体が絶頂を迎えようとするのを懸命に抑え、声にならない叫びをあげながら天を仰いだ。目尻から涙が零れてぽたぽたと落ちる。
なんとか持ちこたえるとレギアスの両手を取って握りしめた。
「もう、ちゃんと言うこときいて……」
レギアスの指に顔を押し付けて懇願するように囁いた。浅い呼吸を繰り返し体をしずめる。
落ち着いてくるとレギアスのつらそうな息づかいも聞こえてきて。
指を絡め直して握りしめ、切なそうに眉をひそめるレギアスが色っぽい。ずっと我慢していたから、たぶん私以上に限界なのだ。まだまだ気持ちよくしてあげたいし……もっと乱れるところも見てみたい。
だけど自分自身の快感の波が大きくなりすぎて、これ以上はもう飲み込まれそう。
「レティシア、動いて」
その声音は最後通告だった。ここで動かなかったら、もうじっとしてはいてくれないのだとわかる。
私は覚悟を決めて腰を上下に動かした。レギアスの手に顔を押し付けたまま懸命に気を散らそうとしたけれど。
敏感になりすぎた私の中をレギアスのものが割りいっては抜けていく。生々しい感触が全身を貫いて、強すぎる快感と涙がひたすら湧き上がってくる。
「やっ、ダメ、もうダメっ! 大きな声出ちゃう。もう、もうダメなの、あっ、ああっ、あ゛っ……………………っ!!!!」
思いきりイキそうになって必死に声を小さく抑え、体を硬直させたまま口をハクハクさせていた。
もうイったのかイっていないのかもよく分からず、心臓がバクバクと音を立てている。
「レティシア、頑張ったね」
レギアスが体を起こし、優しく包み込むように抱きしめてくれた。嬉しいけれど、深く刺さってまた強い快感の波が押し寄せる。ボロボロと涙が溢れだし、息を切らせながら体をぶるぶると震わせてひたすら耐えた。
「レギアス、も、もうダメ。も、おかしくなる」
「それじゃ、おかしくなろうか」
不穏な気配とともに突然レギアスが腰を突き上げた。
「……!! っ、…………!!!! だ……ダメ、あっ、や……や、だ、許して、お願い。お願いレギアスっ!」
「ははっ、何度聞いてもそのセリフそそる」
レギアスはとても嬉しそうだけれどこちらは恐怖に叩き落とされた。何も言えずガクガクと震える私をいたぶるように、耳殻に舌を這わせながら抱きしめる腕に力を込める。
また腰を突き上げようとする気配に心臓が壊れそうなくらい大きな音を立て、私は嗚咽を漏らしながら泣きじゃくった。
嫌でたまらないはずなのに期待している自分が情けない。
「教えたくなかったけど、可哀想だからいいか」
「え?」
「俺がこの部屋に防音の結界張っておいたから、どんなに叫んでも声は漏れないよ。ついさっき聖印の光も戻った」
「えっ?」
確かめようと顔を上げた瞬間、腰を持ち上げられて体が浮く。下ろされると同時に強く突き上げられた。
「あ゛ーーーーーー!!!!!!」
硬直して叫ぶ私を押し倒し、片脚を肩に掛けるとレギアスはめちゃくちゃに突き入れてくる。何度も、何度も、何度も。
「ははっ、やたらと煽ってくると思ったらまさかこれで神力が回復するとはね。ちゃんと中に入れてイかないと効果が薄いのか。なるほどね。豊穣の女神はやっぱり悪魔みたいだな」
何か言っているけど聞くどころではなく、レギアスの大きなものがこすれるたび気持ち良すぎて意識が飛びそうになる。奥を突かれるごとに体が跳ねて体中でレギアスを締め付け、我慢できずに絶叫してしまう。
感度が高まりきっていた私の体は、求めていた強い刺激にひたすら絶頂に次ぐ絶頂を迎えた。
下着の上に用意されていたナイトガウンを着せられている。レギアスはナイトガウン1枚のようだ。
珍しく私が目覚めたことに気づいていないようで、頭上から苦しそうな息づかいが聞こえてくる。
その様子は夕方治療していた時の真剣な表情を彷彿とさせられて、あの時のときめきまで思い出してしまった。
触れている胸板にはしっとりと汗も滲んでいていつもと肌触りが違う。治療と同じレベルの難しい魔術を使って自分を制御している?
私が気を失ったからそのまま回復させるために我慢してくれているのかしら。いまの私だと死んじゃうかもしれないと思っているとか?
実際のところ術も使えず聖印の力が全く及ばない状態で、止まらなくなったレギアスを受け止められるかというと……。うん、死にそう。
でも……このまま放置するのは可哀想よね?
自分にそう言い聞かせながらも、本当はわかっている。私自身が、どうしても欲しいのだ。
しばらく抱かれていなかったとはいえ、ここで我慢する分別くらい私にはあるはずだ。やっぱりおかしい。
いつもと違い離されているレギアスの腹部にそっと手を伸ばした。はち切れそうに大きく反り上がったものが布越しに触れる。
「レティシア!?」
「声を出さないで。動かず大人しくしていて」
驚いて咄嗟に体を離すレギアスに部屋の外へは漏れない程度の小声で話した。子供たちには絶対に聞かせるわけにはいかない。恥ずかしい以前の問題だ。
ナイトガウンを膨らませている硬いものに指を滑らせながら、見つめ合えるよう体をずらす。もう一方の手を肩に添えると唇を重ねた。
直後、私の頭と背中をがっしりと掴まれ、貪るように激しく舌と唇を動かしてくる。長い舌が気持ちのいいところばかりを這い回って、私は応えることもできず必死に声が出ないよう気を散らした。
かなり長い時間が経って、レギアスは唇を離し満足そうに息をつく。私はもう何度も達してしまっていて、しばらく震えながら荒い息を吐くだけで動けなかった。
「も、もう。大人しくしていてって言ったでしょう?」
「さっき邪魔された分。あとはちゃんと大人しく寝てる」
私から腕を解いて仰向けになり、両腕をベッドに投げ出すレギアス。
その目を三日月に細めた悪戯っ子な笑みが可愛くてたまらなくて、心臓がきゅんきゅんと跳ね回った。
「今日はレギアスも頑張ってくれたから、特別な、ご褒美なんだからね?」
「うん。……でも、今日は俺の飲んだらダメだよ?」
「……そっか。うん、気をつける」
いまの私は聖印の効果が無いうえに浄化が使えない。レギアスの体液は危険なのだった。そういえばキスの時もレギアスの唾液は出ていなかったような。
起き上がると大きくはだけたナイトガウンから引き締まった大胸筋と腹筋が覗いていているのが目に入る。
壁以外の蝋燭が消してあって先ほどより薄暗く、ひときわ色っぽく見える。なんだかいけないことをしているような気分。
腰紐をほどくと、飛び出してきた大きなものに口付けた。
たっぷり時間をかけてレギアスに奉仕した私は、吐精しても未だ大きく反り返っているそれを見て、胸の高鳴りが収まらずにいた。
レギアスはこんなのじゃ足りないだろうし、もっとご褒美をあげるべきよね?
そんなことを考えながらも本当は自分が疼いてたまらない。
レギアスのを咥えているともうそれだけで下半身がぎゅうっとなって、口の中を出し入れしているうちに軽く何度もイってしまっているのだ。
でもそれだけじゃ全然満たされなくて、違うところにも入れたくて仕方がなかった。
「レティシア……もっと……」
座り込んで逡巡する私に指を絡ませ、切なそうにねだるレギアスが可愛すぎて。
きっと自分でリードすればそんなに声は出ないはずだ。うん、たぶんきっとそう。
それで満足できるとは思えないけれど、このまま何もしないでいられるような理性はとうに無くなっている。
私はゴクリと喉を鳴らすとレギアスの上にまたがった。恥ずかしいからレギアスの唇を味わいながら手探りでそれの先端を自分に当てがう。
そこはもうすっかり準備が整い、蜜が溢れて太ももを伝っている。
ぬるりと入口に触れると、それだけでふるふると体が震えてため息が漏れた。ほんの少し奥に進むだけで甘い快感が全身に伝わって、悦びで力が抜けてしまいそう。
レギアスの首元に長い息を吐きかけながら少しずつ飲み込んでいくことに成功し、ほとんどがレギアスで埋まったころにはくったりとレギアスの胸に身をもたれていた。
一番奥に届かせたくてたまらないけれど、これ以上気持ちよくなってしまったら声を我慢できる自信が無い。
体はぐったりと動かずにいるのにレギアスを包む私の中はずっと蠢き続けていて、何もしていなくても勝手に感じてしまう。
ときおりビクビクと体が跳ねると、その動きが大きな快感になって嬌声が出てしまいそうに。
レギアスは大人しくしているけれど、時々切なげな吐息を漏らすのが聞こえてきては背中へ回された腕に力がこもる。
それがなんだかたまらなくて、もっと気持ちよくしてあげたくなるのに、しばらくこのままでいたい気もして……
「レティシア、俺もう無理」
レギアスが起き上がろうとする気配に、思わず体を起こしてレギアスの肩をベッドに押し付けた。
「だ、ダメ! ちゃんと私が動くから、そのまま!」
困ったように眉を下げるレギアスに私は意を決した。気を強く持って体をさらに起こす。
レギアスの先端が奥に届き、イキそうになるのをなんとか耐えた。息を整えながら腰を前後に揺り動かす。
今まで触れていなかった花芽がグイグイと圧しこすられて気持ちよくて、この動き方はだめだと思うのにやめられない。
「あ、やっぱり……あっ、声、出ちゃうっ! あっ、や、気持ち、気持ちいい……」
「レティシア、そのくらいの声なら大丈夫。そのまま、やめないで続けて。俺も、気持ちいいよ」
レギアスが気持ちいいと言ってくれたのが嬉しくて、手のひらで口を押さえながら無心で腰を動かした。
そうしたらレギアスの手が左右から胸に伸びてきて揉みしだき始めた。こんなの、気持ちよすぎて……動けなくなっちゃう。
「レティシア? 腰が止まってるよ?」
動かないおしおきみたいに胸の先端をぎゅうっとつねられた。
体を大きく跳ねさせたことでレギアスの肉棒にも一気に中をこすられて。体が絶頂を迎えようとするのを懸命に抑え、声にならない叫びをあげながら天を仰いだ。目尻から涙が零れてぽたぽたと落ちる。
なんとか持ちこたえるとレギアスの両手を取って握りしめた。
「もう、ちゃんと言うこときいて……」
レギアスの指に顔を押し付けて懇願するように囁いた。浅い呼吸を繰り返し体をしずめる。
落ち着いてくるとレギアスのつらそうな息づかいも聞こえてきて。
指を絡め直して握りしめ、切なそうに眉をひそめるレギアスが色っぽい。ずっと我慢していたから、たぶん私以上に限界なのだ。まだまだ気持ちよくしてあげたいし……もっと乱れるところも見てみたい。
だけど自分自身の快感の波が大きくなりすぎて、これ以上はもう飲み込まれそう。
「レティシア、動いて」
その声音は最後通告だった。ここで動かなかったら、もうじっとしてはいてくれないのだとわかる。
私は覚悟を決めて腰を上下に動かした。レギアスの手に顔を押し付けたまま懸命に気を散らそうとしたけれど。
敏感になりすぎた私の中をレギアスのものが割りいっては抜けていく。生々しい感触が全身を貫いて、強すぎる快感と涙がひたすら湧き上がってくる。
「やっ、ダメ、もうダメっ! 大きな声出ちゃう。もう、もうダメなの、あっ、ああっ、あ゛っ……………………っ!!!!」
思いきりイキそうになって必死に声を小さく抑え、体を硬直させたまま口をハクハクさせていた。
もうイったのかイっていないのかもよく分からず、心臓がバクバクと音を立てている。
「レティシア、頑張ったね」
レギアスが体を起こし、優しく包み込むように抱きしめてくれた。嬉しいけれど、深く刺さってまた強い快感の波が押し寄せる。ボロボロと涙が溢れだし、息を切らせながら体をぶるぶると震わせてひたすら耐えた。
「レギアス、も、もうダメ。も、おかしくなる」
「それじゃ、おかしくなろうか」
不穏な気配とともに突然レギアスが腰を突き上げた。
「……!! っ、…………!!!! だ……ダメ、あっ、や……や、だ、許して、お願い。お願いレギアスっ!」
「ははっ、何度聞いてもそのセリフそそる」
レギアスはとても嬉しそうだけれどこちらは恐怖に叩き落とされた。何も言えずガクガクと震える私をいたぶるように、耳殻に舌を這わせながら抱きしめる腕に力を込める。
また腰を突き上げようとする気配に心臓が壊れそうなくらい大きな音を立て、私は嗚咽を漏らしながら泣きじゃくった。
嫌でたまらないはずなのに期待している自分が情けない。
「教えたくなかったけど、可哀想だからいいか」
「え?」
「俺がこの部屋に防音の結界張っておいたから、どんなに叫んでも声は漏れないよ。ついさっき聖印の光も戻った」
「えっ?」
確かめようと顔を上げた瞬間、腰を持ち上げられて体が浮く。下ろされると同時に強く突き上げられた。
「あ゛ーーーーーー!!!!!!」
硬直して叫ぶ私を押し倒し、片脚を肩に掛けるとレギアスはめちゃくちゃに突き入れてくる。何度も、何度も、何度も。
「ははっ、やたらと煽ってくると思ったらまさかこれで神力が回復するとはね。ちゃんと中に入れてイかないと効果が薄いのか。なるほどね。豊穣の女神はやっぱり悪魔みたいだな」
何か言っているけど聞くどころではなく、レギアスの大きなものがこすれるたび気持ち良すぎて意識が飛びそうになる。奥を突かれるごとに体が跳ねて体中でレギアスを締め付け、我慢できずに絶叫してしまう。
感度が高まりきっていた私の体は、求めていた強い刺激にひたすら絶頂に次ぐ絶頂を迎えた。
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