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隠れ里
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恐らく、ペイリズ村だ。その村から国境を挟んで程なくした森の中に、我が国を頼って逃げてきた者たちが十年ほど隠れ住んでいる。
帝国とその周辺で主流になっている一神教に勝手な都合で邪教徒認定され、異端審問官を自称する狂信者たちに長年追われ続けているのだ。
国内で保護すると提案したが、追っ手が周りを巻き込む可能性を考慮して固辞されたので国境そばに隠れ住める場所を用意したと聞いている。
どうしよう、嫌な予感がする……
影使いが結界周辺を嗅ぎ回っている時に探り当てられた可能性は、大いにある。
鼓動が速くなり、冷や汗が滲む。私は心配そうに顔を覗き込んできたレギアスの手を握り、何事もないようにと、ただひたすら祈った。
予想通りペイリズ村に降り立ち、騒然とする人々を落ち着かせて話を聞く。なんでも、冬支度のために用意した物資を約束から二日過ぎても取りに来ないのだとか。
私たちは村の者に案内を頼み、急いで北の森を目指した。
ジャンジャックのドラゴンに案内人を乗せ、国境を目指す。西方と比べればマシだけれど、上空から見下ろす景色は途端に寒々しくなった。連なる山々に木々はまばらで、伐採のためにはげ山になっている箇所もある。北半分はほとんど白の世界だ。
それでもまだ、我が国の近くでは寒さもそれほど厳しくはなく、おこぼれのように栄養がいく。視界の手前の方には広大な森林が広がっていた。紅葉した木々もほとんど葉を落とし、雪の季節を迎えようとしている。
案内人が空からでは場所が分からないと言うので、木々を隔てる国境沿いの道に降りた。人化したヴァルグとシャリーアを伴い徒歩で暗い森の奥へ進んでいく。レギアスが抱き上げようとするけれど、自分で歩きたい気分だったから断って手を繋いだ。
少し進むと、認識阻害が施されている気配を感じた。私だから空間認識術を使わずに気づくことができたけれど、かなり高度なものだ。どうやら正しい道を進まなければ目的地に辿り着けないようになっている。
案内人がいるから私の力は使わず、指示に従って歩く。道から逸れた木と木の間を通り抜けること三回、体が一瞬フワリと浮いたような感覚に囚われ、目的地に付くのだと分かった。
そして次の一歩を踏み出した瞬間、赤みを帯びた陽の光が差し込むと共に、吐き気をもよおす異臭が鼻をつく。口と鼻を押さえながら、私は反射的に目をつぶった。
「レティシア、そのまま目を閉じていろ」
低く抑えた声が聞こえ、繋いだ手を強く引かれる。もう片方の手で私の顔がレギアスの胸に押し付けられた。
レギアスに抱きしめられて安心できるはずなのに、薄ら寒い波がザワザワと胸から全身に広がっていく。体が小刻みに震えだして止まらない。
不自然なほど誰も何も言わず、緊張感と不快感が伝わってくる。
私はレギアスにしがみつきながら逃げ出したい気持ちを必死に抑え、止めていた呼吸を再開し整えようとした。臭気に耐えられそうになくて、あたり一帯に浄化の術をかけながら全員が収まる結界を張る。こんな匂いは体験したことがないけれど、危惧したことが起きたのだとわかってしまった。
「レティシアやめろ!!」
私が一帯に空間認識術を発動すると、レギアスが慌てて止める。気づかってくれるのは嬉しいけれど、生存者がどこかに隠れているかもしれない。もし怪我をしていたりしたら一刻を争う。
その心配は無用に終わり、私の同行者の他に人間の生命反応は皆無だった。誰かが逃げたような痕跡も無い。
私たちの前の空間は訓練場の一面もないような面積の広場で、端に小さな畑と家畜の飼育小屋があった。右手には大きな岩山がそびえていて、その中に洞窟を利用して形作られた居住空間が広がっている。
洞窟の外も中も、どこもかしこも血が飛び散って、ところどころ血溜まりができて乾いている。そして広場の周りの木には、遺体が26体、杭を深々と突き刺されて張り付けられていた。どれも動物に食い荒らされ、無惨な姿に変わり果てて。
岩山の入り口そばの壁には、異端審問官のシンボルが大きく血で描かれていた。
皇国内であれば、皇族と信徒の使う術は女神の加護で自動的に調整が入る。空間認識などという情報量が多く負担の大きい術は、知りたいものだけを認識し、そうでないものは何となくの把握に留められるのだ。
焦りと動揺のせいで国外に出たことをすっかり忘れ、細かい設定を何もせずに最大出力で術を使ってしまったから、時間を遡って何が起きたかまで詳細に頭に流れ込んできてしまった。
慌てて術を解除したけれど、あまりの痛ましさに涙が溢れ、震えがどんどん大きくなる。もう吐きそうで、私は心身に効果のある治癒術をありったけ自分に展開した。
「レティシア、レティシア! 大丈夫か? 俺を見ろ!」
必死な声と肩を揺すぶられる痛みで我に返った。見上げると心配と焦りで強ばる美しい顔が目に入る。
「レギアス、誰も、誰もいないの。誰も、生きていてくれなかった……生きていてくれないと、助けてあげられない」
「レティシア……」
レギアスなら、私が探るまでもなく気配でわかっていたのだろう。瞳を揺らしながら黙って私を見つめると、その胸に隠すように私を抱きかかえた。
「シャリーア、村に置いてきたハンナに伝えて対処するように言ってくれ。ジャンジャックはここに残って現場保存してろ。俺はレティシアと帰る」
レギアスが指示を出すのをボンヤリと聞きながら、ただぐったりと彼にもたれかかることしかできずにいた。サラと離れているとはいえ聖印の効果はまだ残っているのに、なんて私は弱いのか……
ヴァルグに乗って皇宮に帰る間も、私はレギアスの胸に顔をうずめ震えていた。
目で見るよりも正確に何もかもを把握してしまった先程の光景が頭から離れない。
「レギアス……あれ、偶然だと思う?」
「偶然じゃないにしても、影使いがたまたま見つけて報告したんだろ」
「これだけで、済むと思う?」
レギアスは息を飲んで少し沈黙した。
「……分からないよ。レティシア、今は考えるな。まずは落ち着いて休まないと」
「怖いの。帰ったら大臣たちを招集して緊急会議をかけないと。私が上手く喋れなかったら、レギアスお願い」
「わかった。安心して、今は休んでろ」
レギアスは私を抱きしめて髪に顔をうずめると、背中を優しくさすってくれた。もうひと言も喋る気力が出ない。
皇宮のバルコニーに降り立ち、レギアスが私を抱きかかえながら迎えに出た侍女たちに指示を出す。
しばらくして緊急会議が開かれた。
御前会議用の小規模な会議室の上座に二人がけの椅子が用意されている。レギアスにもたれかかってもいいようにとの配慮だが、私はなんとか姿勢を保って大臣たちの前に座った。防音と不可視の結界を張るのも忘れずに。
どうやら魔道具を使ってハンナから詳しい事情が報告されているらしい。みな経緯を把握していて、沈痛な面持ちで私を心配してくれた。
「突然の呼び出しに応じてくれて、ありがとう。わたくしは、今回のことを……もしかしたら、始まりなのではないかと思って……。みなは、どう思うかしら」
大臣たちがザワめく。少しして宰相が口を開いた。
「それは……皇帝による脅迫行為が始まったと、陛下は危惧していらっしゃるのですか」
「わたくしが軽々しく人前で転移術を使ったり、戦闘訓練なんてしたから……間諜だってまだいると思うのに……まさか、国外を狙うなんて想像ができなかった」
帝国は我が国と敵対しているつもりはない。祝福の効果で刺客はともかく間諜を排除することは難しかった。でも、結界術を使えば情報を掴ませないようにできたはずだ。
力を誇示することしか考えていなかった。諦めてくれるのを願っていたけれど、国内を狙うのが難しいと分かれば他の策を考えて当たり前だ。私はなんて浅はかな……
「陛下、まだ国外で異教徒狩りがあったというだけです。脅迫の意図があるかどうかは分かりません」
「でも、この先も、似たようなことが起きるかもしれないかと思うと……どうしたら……」
「下手に動揺を見せたり対策を打ってしまえば、意図がなくとも相手に効果があると見抜かれてしまいます。今は何もしてはなりません」
「そんな……」
でも確かに、その方法があったかなどと思われては自分から災厄を招き寄せることになる。何もできない。
「今回の会議は、発見者として異端審問官への抗議声明を出すために陛下が招集されたことにします。よろしいですか?」
「……そうね、そうしてちょうだい。ここの結界はずっと解けないようにしておくから、あとはお願い」
涙が溢れそうになって、会議室をあとにしようと慌てて立ち上がった。頭がグラりと揺れ、バランスを失ったところをレギアスに抱きとめられる。
結局また情けなく、みなに心配をかけながら抱えられて部屋に帰った。
帝国とその周辺で主流になっている一神教に勝手な都合で邪教徒認定され、異端審問官を自称する狂信者たちに長年追われ続けているのだ。
国内で保護すると提案したが、追っ手が周りを巻き込む可能性を考慮して固辞されたので国境そばに隠れ住める場所を用意したと聞いている。
どうしよう、嫌な予感がする……
影使いが結界周辺を嗅ぎ回っている時に探り当てられた可能性は、大いにある。
鼓動が速くなり、冷や汗が滲む。私は心配そうに顔を覗き込んできたレギアスの手を握り、何事もないようにと、ただひたすら祈った。
予想通りペイリズ村に降り立ち、騒然とする人々を落ち着かせて話を聞く。なんでも、冬支度のために用意した物資を約束から二日過ぎても取りに来ないのだとか。
私たちは村の者に案内を頼み、急いで北の森を目指した。
ジャンジャックのドラゴンに案内人を乗せ、国境を目指す。西方と比べればマシだけれど、上空から見下ろす景色は途端に寒々しくなった。連なる山々に木々はまばらで、伐採のためにはげ山になっている箇所もある。北半分はほとんど白の世界だ。
それでもまだ、我が国の近くでは寒さもそれほど厳しくはなく、おこぼれのように栄養がいく。視界の手前の方には広大な森林が広がっていた。紅葉した木々もほとんど葉を落とし、雪の季節を迎えようとしている。
案内人が空からでは場所が分からないと言うので、木々を隔てる国境沿いの道に降りた。人化したヴァルグとシャリーアを伴い徒歩で暗い森の奥へ進んでいく。レギアスが抱き上げようとするけれど、自分で歩きたい気分だったから断って手を繋いだ。
少し進むと、認識阻害が施されている気配を感じた。私だから空間認識術を使わずに気づくことができたけれど、かなり高度なものだ。どうやら正しい道を進まなければ目的地に辿り着けないようになっている。
案内人がいるから私の力は使わず、指示に従って歩く。道から逸れた木と木の間を通り抜けること三回、体が一瞬フワリと浮いたような感覚に囚われ、目的地に付くのだと分かった。
そして次の一歩を踏み出した瞬間、赤みを帯びた陽の光が差し込むと共に、吐き気をもよおす異臭が鼻をつく。口と鼻を押さえながら、私は反射的に目をつぶった。
「レティシア、そのまま目を閉じていろ」
低く抑えた声が聞こえ、繋いだ手を強く引かれる。もう片方の手で私の顔がレギアスの胸に押し付けられた。
レギアスに抱きしめられて安心できるはずなのに、薄ら寒い波がザワザワと胸から全身に広がっていく。体が小刻みに震えだして止まらない。
不自然なほど誰も何も言わず、緊張感と不快感が伝わってくる。
私はレギアスにしがみつきながら逃げ出したい気持ちを必死に抑え、止めていた呼吸を再開し整えようとした。臭気に耐えられそうになくて、あたり一帯に浄化の術をかけながら全員が収まる結界を張る。こんな匂いは体験したことがないけれど、危惧したことが起きたのだとわかってしまった。
「レティシアやめろ!!」
私が一帯に空間認識術を発動すると、レギアスが慌てて止める。気づかってくれるのは嬉しいけれど、生存者がどこかに隠れているかもしれない。もし怪我をしていたりしたら一刻を争う。
その心配は無用に終わり、私の同行者の他に人間の生命反応は皆無だった。誰かが逃げたような痕跡も無い。
私たちの前の空間は訓練場の一面もないような面積の広場で、端に小さな畑と家畜の飼育小屋があった。右手には大きな岩山がそびえていて、その中に洞窟を利用して形作られた居住空間が広がっている。
洞窟の外も中も、どこもかしこも血が飛び散って、ところどころ血溜まりができて乾いている。そして広場の周りの木には、遺体が26体、杭を深々と突き刺されて張り付けられていた。どれも動物に食い荒らされ、無惨な姿に変わり果てて。
岩山の入り口そばの壁には、異端審問官のシンボルが大きく血で描かれていた。
皇国内であれば、皇族と信徒の使う術は女神の加護で自動的に調整が入る。空間認識などという情報量が多く負担の大きい術は、知りたいものだけを認識し、そうでないものは何となくの把握に留められるのだ。
焦りと動揺のせいで国外に出たことをすっかり忘れ、細かい設定を何もせずに最大出力で術を使ってしまったから、時間を遡って何が起きたかまで詳細に頭に流れ込んできてしまった。
慌てて術を解除したけれど、あまりの痛ましさに涙が溢れ、震えがどんどん大きくなる。もう吐きそうで、私は心身に効果のある治癒術をありったけ自分に展開した。
「レティシア、レティシア! 大丈夫か? 俺を見ろ!」
必死な声と肩を揺すぶられる痛みで我に返った。見上げると心配と焦りで強ばる美しい顔が目に入る。
「レギアス、誰も、誰もいないの。誰も、生きていてくれなかった……生きていてくれないと、助けてあげられない」
「レティシア……」
レギアスなら、私が探るまでもなく気配でわかっていたのだろう。瞳を揺らしながら黙って私を見つめると、その胸に隠すように私を抱きかかえた。
「シャリーア、村に置いてきたハンナに伝えて対処するように言ってくれ。ジャンジャックはここに残って現場保存してろ。俺はレティシアと帰る」
レギアスが指示を出すのをボンヤリと聞きながら、ただぐったりと彼にもたれかかることしかできずにいた。サラと離れているとはいえ聖印の効果はまだ残っているのに、なんて私は弱いのか……
ヴァルグに乗って皇宮に帰る間も、私はレギアスの胸に顔をうずめ震えていた。
目で見るよりも正確に何もかもを把握してしまった先程の光景が頭から離れない。
「レギアス……あれ、偶然だと思う?」
「偶然じゃないにしても、影使いがたまたま見つけて報告したんだろ」
「これだけで、済むと思う?」
レギアスは息を飲んで少し沈黙した。
「……分からないよ。レティシア、今は考えるな。まずは落ち着いて休まないと」
「怖いの。帰ったら大臣たちを招集して緊急会議をかけないと。私が上手く喋れなかったら、レギアスお願い」
「わかった。安心して、今は休んでろ」
レギアスは私を抱きしめて髪に顔をうずめると、背中を優しくさすってくれた。もうひと言も喋る気力が出ない。
皇宮のバルコニーに降り立ち、レギアスが私を抱きかかえながら迎えに出た侍女たちに指示を出す。
しばらくして緊急会議が開かれた。
御前会議用の小規模な会議室の上座に二人がけの椅子が用意されている。レギアスにもたれかかってもいいようにとの配慮だが、私はなんとか姿勢を保って大臣たちの前に座った。防音と不可視の結界を張るのも忘れずに。
どうやら魔道具を使ってハンナから詳しい事情が報告されているらしい。みな経緯を把握していて、沈痛な面持ちで私を心配してくれた。
「突然の呼び出しに応じてくれて、ありがとう。わたくしは、今回のことを……もしかしたら、始まりなのではないかと思って……。みなは、どう思うかしら」
大臣たちがザワめく。少しして宰相が口を開いた。
「それは……皇帝による脅迫行為が始まったと、陛下は危惧していらっしゃるのですか」
「わたくしが軽々しく人前で転移術を使ったり、戦闘訓練なんてしたから……間諜だってまだいると思うのに……まさか、国外を狙うなんて想像ができなかった」
帝国は我が国と敵対しているつもりはない。祝福の効果で刺客はともかく間諜を排除することは難しかった。でも、結界術を使えば情報を掴ませないようにできたはずだ。
力を誇示することしか考えていなかった。諦めてくれるのを願っていたけれど、国内を狙うのが難しいと分かれば他の策を考えて当たり前だ。私はなんて浅はかな……
「陛下、まだ国外で異教徒狩りがあったというだけです。脅迫の意図があるかどうかは分かりません」
「でも、この先も、似たようなことが起きるかもしれないかと思うと……どうしたら……」
「下手に動揺を見せたり対策を打ってしまえば、意図がなくとも相手に効果があると見抜かれてしまいます。今は何もしてはなりません」
「そんな……」
でも確かに、その方法があったかなどと思われては自分から災厄を招き寄せることになる。何もできない。
「今回の会議は、発見者として異端審問官への抗議声明を出すために陛下が招集されたことにします。よろしいですか?」
「……そうね、そうしてちょうだい。ここの結界はずっと解けないようにしておくから、あとはお願い」
涙が溢れそうになって、会議室をあとにしようと慌てて立ち上がった。頭がグラりと揺れ、バランスを失ったところをレギアスに抱きとめられる。
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