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初デートで実験
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「レティシア、もう昼だよ?いくら久々の休みだからって寝過ぎじゃないかな?」
「んん……レギアスが朝まで寝かせてくれないからだもん……まだ寝るの……じゃましないで」
「う……さすがに腹減ったし暇だよ俺……」
「殿下、昼食をご用意致しましたのでお召し上がり下さい。陛下にはリビングでお休みいただければ……」
ハンナが気を遣ってリビングから顔を出したので俺は素直に提案に乗り、レティシアを膝枕しながら昼食を食べていた。
「はぁ、せっかくの休みなんだしデートとかしたかったな……」
「デート……」
「レティシア?起きた??」
「デートする!!」
レティシアが金色の瞳をキラキラさせてガバッと起き上がった。なにこれ可愛すぎる。
それから軽く昼食をつまんだレティシアは庶民的な可愛らしいドレスに着替えてご機嫌だった。髪型もゆるく三つ編みにして前に垂らして、いつもと雰囲気が全然違って可愛い。とにかく可愛い。乱したい。
それから俺とレティシアは手を繋いで街までゆっくり歩いた。野次馬なドラゴンが三匹後ろから付いてきたがとりあえず無視だ。
秋晴れの気持ちのいい空の下でレティシアが俺に向ける笑顔がひたすらに眩しくてクラクラする。
皇宮を中心に美しく区画整備された皇都は実際に歩いてみると思ったよりも雑多な街だった。活気が溢れていて皆楽しげで、なんの不安もないように見える。
商店街に足を踏み入れるとざわめきが広がった。
「レティシアちゃん!」
レティシアちゃん!!?
エプロンを付けたパン屋の女将らしき中年女性が駆け寄ってきてレティシアの空いている左手を握った。
他にも何やらゾロゾロと集まって輪になってきている。
「マリコおばさん、お久しぶり」
「彼氏を連れて買い物に来てくれたのかい?」
「そうなの、初デートなのよ。みんなに紹介したかったの」
「まあまあ、ありがとう!あ、今ちょうどレティシアちゃんの好きなパンが焼けたとこなのよ!食べてくれる?」
「もちろんよ!嬉しいわ」
ちょっと待っててと言って女将は店に駆け戻り、その隙にとワラワラと他のヤツらがレティシアに話しかけた。
「姫様、大変でしたね、でもご婚約おめでとうございます」
「ちょっと、姫様じゃないよ!聖上とか陛下って呼ばないと!!」
あ、良かった。普通の感覚が戻ってきた。
レティシアに触れようとするヤツも居ないし、パン屋だけ特別なのか??
「ふふ、呼び方は少しずつ慣れてくれればいいのよ。そんなことより見て!私の大好きな人なの」
レティシアが手を繋いだまま俺の腕に頭を預けた。なんだこれ可愛すぎるだろ。
「近くで見ると本当にイケメンね!陛下にくっつかれて赤くなって可愛いわぁ!」
口々になんか言われてる俺……
なんだろう、国葬の最終日にも親しみが凄いとは思ったがそれ以上だった……
皇主ってこんな庶民的でいいのか……?
いや、親父もけっこうその辺フラフラしてるからこんなもんなのか?ソーマもアンサリムも特殊な国だからな……
人垣を掻き分けてさっきのパン屋の女将が戻ってきて焼きたてのパンをドッサリくれた。
「ありがとう。私たち食べながら街を回ってくるわね。みんな、またね」
レティシアがそう言うと人垣が割れて道ができた。
「えへへ、レギアス、行こ」
レティシアに手を引かれて歩き出すと周りの者はみなニコニコしながら見送っていた。
「レギアスは歩きながら食べるの平気?少し行ったところに公園があるのだけどそこで食べる?」
「平気だけど、座ってゆっくり食べたいかな」
じゃあそうしましょうと言ってレティシアに連れられてすぐに公園が目に入った。
大通りのど真ん中にあるやたらと立派で広い公園で、皇宮がとても綺麗に見える。
中にも道が通って交差していて公園は4つの区画に分かれており、入ってすぐ見つかるベンチはほとんどが埋まっていた。都民だけじゃなく観光客もたくさんいるようだ。
レティシアはサービスとばかりに祝福の花びらを舞い散らすと、人々に手を振って公園の奥に進んだ。
木々が立ち並ぶ散策コースに入るとひと気はまばらになり、誰もいない日当たりの良い東屋を見つけ2人でベンチに座る。
適当に取り出したパンはまだ温かくて凄く美味しかった。
「私が小さい時からお世話になっているパン屋さんなの。皇宮前にあるだけあって絶品でしょう?」
「うん、俺こんな美味しいパン食べたことないかも」
「ふふ、そうでしょ?個性的なメニューがたくさんあって私も1番美味しいと思っているの。皇宮のパン職人が拗ねるから内緒よ?」
コロッケパンを食べながら俺を見つめるレティシアが可愛すぎるんだけどどうしよう。
「あ、パンくず付いてる……」
俺は引き寄せられるようにレティシアの唇を舐めると、そのまま口付けた。あーどうしよう止まらない。
しばらくするとレティシアが俺の肩を押して逃げようとする。離さないけど。
「も、もうダメよ……ん、んむ……あっ、だ、ダメだったら」
俺はたまらずレティシアの首にも舌と唇を這わせた。
「れ、レギアス、んっ、やめて……人が見てるから、ね?わかってるでしょう?」
ひと気がないところに来たとはいえ、当然のように付いてきた野次馬が大量にいる。近衛が制して近づかないようにしているようだ。
「俺を見せつけるために来てるんじゃなかったの?レティシア」
耳に舌を這わせながら囁くとレティシアはわかりやすくビクビク震えて可愛い。
「こ、こんなことまで見せなくていいの!もう!!」
あ、さすがに怒った。これ以上はマズいかな。
「えーと、ごめんね」
レティシアの額に軽くキスすると頬を染めて黙ってしまった。ダメだ、可愛い。
「あ、あのね、オシャレなカフェとか可愛い雑貨屋さんとか本屋さんとか行きたいんだけど、レギアスは、どこか行きたい所とかしたい事、ある?」
「ひと気のないとこで続きがしたい」
「えっと、…………朝までいっぱいしたでしょう?このところ毎日だし……」
「外で乱れるレティシアが見たい」
「………………」
レティシアが下を向いて考え出した。どんどん顔が赤くなっていく。これはいけるか?
「えーと、今日は久しぶりにお店に行きたいから…………。でも、ちょっと実験したい事があるの」
「実験?」
「ちょっと待ってて」
そう言ってレティシアは東屋から顔を出した。
「アルフォンス!」
名前を呼ばれた近衞騎士団長が駆けつけ跪く。
「わたくしたち少し目の届かないところに消えるけれど、心配しないで宮に戻っていて。今日中には帰るけれど、夕食は用意しなくていいと伝えて」
「き、消えるとは??」
「見たらわかるわ。護衛はレギアスで充分でしょう?」
「……はっ、承知致しました」
跪いたままのアルフォンスを残し、レティシアは何事もなかったように俺の隣に戻ってきた。座って残りのコロッケパンを平らげると、パン屋の紙袋から水筒とカップを見つけて一服した。
「レギアス、ちょっと紙袋を持って立っていて」
なんだかよくわからないがその通りにすると、レティシアも立ち上がって俺の腕に手を添えた。目を閉じて集中状態に入ると少しして目が開き、いつもとは違う結界に包まれた。おそらく師匠と戦う時に使っていた恐ろしく高度なヤツだ。結界の境目が鈍く光ったと思うと周りの景色がガラリと変わり、結界が解けた。
「これは、転移したのか?」
「成功したみたいね!」
「凄いな……初めて使ったのか?」
「影の術師に対抗するために考えたの。慣れたらいちいち結界を発動せずにできると思うわ」
「え?レティシアが開発したの??」
そういや治癒術もオリジナルだったな……
「中身を少しズレた世界にする結界があるのだけど、繋ぐ先を別次元じゃなくて目的地にできないか試してみたの。私の力が及ぶ範囲でしか使えないけれど」
別次元って……空間支配系の頂点は怖いことをサラッと言うな。
「影の術師が結界を破って中に入った所を狙い撃ちしようかと思っているの」
「もしかしてレティシアが戦うつもりなのか!?」
「私以外は現れてもすぐに気づけないでしょう?もちろんレギアスには一緒に戦ってもらうわ」
「それなら……いいかな」
前に戦いたいとか言ってたけどマジか……
レティシアに転移してもらって俺が普通に仕留めればいいんだよな??
「それで、実戦の練習がしたいから今度付き合って欲しいのだけど、いい?」
「いいけど、大丈夫なのか??」
「え?どういう意味で?」
「いや、レティシアちょっと抜けてるから……危なそうで……」
「だ、だから練習するんでしょう?もう……」
怒らせてしまった。可愛い。とりあえずキスしよう。ここってひと気が無い湖畔みたいだし。
「んん……レギアスが朝まで寝かせてくれないからだもん……まだ寝るの……じゃましないで」
「う……さすがに腹減ったし暇だよ俺……」
「殿下、昼食をご用意致しましたのでお召し上がり下さい。陛下にはリビングでお休みいただければ……」
ハンナが気を遣ってリビングから顔を出したので俺は素直に提案に乗り、レティシアを膝枕しながら昼食を食べていた。
「はぁ、せっかくの休みなんだしデートとかしたかったな……」
「デート……」
「レティシア?起きた??」
「デートする!!」
レティシアが金色の瞳をキラキラさせてガバッと起き上がった。なにこれ可愛すぎる。
それから軽く昼食をつまんだレティシアは庶民的な可愛らしいドレスに着替えてご機嫌だった。髪型もゆるく三つ編みにして前に垂らして、いつもと雰囲気が全然違って可愛い。とにかく可愛い。乱したい。
それから俺とレティシアは手を繋いで街までゆっくり歩いた。野次馬なドラゴンが三匹後ろから付いてきたがとりあえず無視だ。
秋晴れの気持ちのいい空の下でレティシアが俺に向ける笑顔がひたすらに眩しくてクラクラする。
皇宮を中心に美しく区画整備された皇都は実際に歩いてみると思ったよりも雑多な街だった。活気が溢れていて皆楽しげで、なんの不安もないように見える。
商店街に足を踏み入れるとざわめきが広がった。
「レティシアちゃん!」
レティシアちゃん!!?
エプロンを付けたパン屋の女将らしき中年女性が駆け寄ってきてレティシアの空いている左手を握った。
他にも何やらゾロゾロと集まって輪になってきている。
「マリコおばさん、お久しぶり」
「彼氏を連れて買い物に来てくれたのかい?」
「そうなの、初デートなのよ。みんなに紹介したかったの」
「まあまあ、ありがとう!あ、今ちょうどレティシアちゃんの好きなパンが焼けたとこなのよ!食べてくれる?」
「もちろんよ!嬉しいわ」
ちょっと待っててと言って女将は店に駆け戻り、その隙にとワラワラと他のヤツらがレティシアに話しかけた。
「姫様、大変でしたね、でもご婚約おめでとうございます」
「ちょっと、姫様じゃないよ!聖上とか陛下って呼ばないと!!」
あ、良かった。普通の感覚が戻ってきた。
レティシアに触れようとするヤツも居ないし、パン屋だけ特別なのか??
「ふふ、呼び方は少しずつ慣れてくれればいいのよ。そんなことより見て!私の大好きな人なの」
レティシアが手を繋いだまま俺の腕に頭を預けた。なんだこれ可愛すぎるだろ。
「近くで見ると本当にイケメンね!陛下にくっつかれて赤くなって可愛いわぁ!」
口々になんか言われてる俺……
なんだろう、国葬の最終日にも親しみが凄いとは思ったがそれ以上だった……
皇主ってこんな庶民的でいいのか……?
いや、親父もけっこうその辺フラフラしてるからこんなもんなのか?ソーマもアンサリムも特殊な国だからな……
人垣を掻き分けてさっきのパン屋の女将が戻ってきて焼きたてのパンをドッサリくれた。
「ありがとう。私たち食べながら街を回ってくるわね。みんな、またね」
レティシアがそう言うと人垣が割れて道ができた。
「えへへ、レギアス、行こ」
レティシアに手を引かれて歩き出すと周りの者はみなニコニコしながら見送っていた。
「レギアスは歩きながら食べるの平気?少し行ったところに公園があるのだけどそこで食べる?」
「平気だけど、座ってゆっくり食べたいかな」
じゃあそうしましょうと言ってレティシアに連れられてすぐに公園が目に入った。
大通りのど真ん中にあるやたらと立派で広い公園で、皇宮がとても綺麗に見える。
中にも道が通って交差していて公園は4つの区画に分かれており、入ってすぐ見つかるベンチはほとんどが埋まっていた。都民だけじゃなく観光客もたくさんいるようだ。
レティシアはサービスとばかりに祝福の花びらを舞い散らすと、人々に手を振って公園の奥に進んだ。
木々が立ち並ぶ散策コースに入るとひと気はまばらになり、誰もいない日当たりの良い東屋を見つけ2人でベンチに座る。
適当に取り出したパンはまだ温かくて凄く美味しかった。
「私が小さい時からお世話になっているパン屋さんなの。皇宮前にあるだけあって絶品でしょう?」
「うん、俺こんな美味しいパン食べたことないかも」
「ふふ、そうでしょ?個性的なメニューがたくさんあって私も1番美味しいと思っているの。皇宮のパン職人が拗ねるから内緒よ?」
コロッケパンを食べながら俺を見つめるレティシアが可愛すぎるんだけどどうしよう。
「あ、パンくず付いてる……」
俺は引き寄せられるようにレティシアの唇を舐めると、そのまま口付けた。あーどうしよう止まらない。
しばらくするとレティシアが俺の肩を押して逃げようとする。離さないけど。
「も、もうダメよ……ん、んむ……あっ、だ、ダメだったら」
俺はたまらずレティシアの首にも舌と唇を這わせた。
「れ、レギアス、んっ、やめて……人が見てるから、ね?わかってるでしょう?」
ひと気がないところに来たとはいえ、当然のように付いてきた野次馬が大量にいる。近衛が制して近づかないようにしているようだ。
「俺を見せつけるために来てるんじゃなかったの?レティシア」
耳に舌を這わせながら囁くとレティシアはわかりやすくビクビク震えて可愛い。
「こ、こんなことまで見せなくていいの!もう!!」
あ、さすがに怒った。これ以上はマズいかな。
「えーと、ごめんね」
レティシアの額に軽くキスすると頬を染めて黙ってしまった。ダメだ、可愛い。
「あ、あのね、オシャレなカフェとか可愛い雑貨屋さんとか本屋さんとか行きたいんだけど、レギアスは、どこか行きたい所とかしたい事、ある?」
「ひと気のないとこで続きがしたい」
「えっと、…………朝までいっぱいしたでしょう?このところ毎日だし……」
「外で乱れるレティシアが見たい」
「………………」
レティシアが下を向いて考え出した。どんどん顔が赤くなっていく。これはいけるか?
「えーと、今日は久しぶりにお店に行きたいから…………。でも、ちょっと実験したい事があるの」
「実験?」
「ちょっと待ってて」
そう言ってレティシアは東屋から顔を出した。
「アルフォンス!」
名前を呼ばれた近衞騎士団長が駆けつけ跪く。
「わたくしたち少し目の届かないところに消えるけれど、心配しないで宮に戻っていて。今日中には帰るけれど、夕食は用意しなくていいと伝えて」
「き、消えるとは??」
「見たらわかるわ。護衛はレギアスで充分でしょう?」
「……はっ、承知致しました」
跪いたままのアルフォンスを残し、レティシアは何事もなかったように俺の隣に戻ってきた。座って残りのコロッケパンを平らげると、パン屋の紙袋から水筒とカップを見つけて一服した。
「レギアス、ちょっと紙袋を持って立っていて」
なんだかよくわからないがその通りにすると、レティシアも立ち上がって俺の腕に手を添えた。目を閉じて集中状態に入ると少しして目が開き、いつもとは違う結界に包まれた。おそらく師匠と戦う時に使っていた恐ろしく高度なヤツだ。結界の境目が鈍く光ったと思うと周りの景色がガラリと変わり、結界が解けた。
「これは、転移したのか?」
「成功したみたいね!」
「凄いな……初めて使ったのか?」
「影の術師に対抗するために考えたの。慣れたらいちいち結界を発動せずにできると思うわ」
「え?レティシアが開発したの??」
そういや治癒術もオリジナルだったな……
「中身を少しズレた世界にする結界があるのだけど、繋ぐ先を別次元じゃなくて目的地にできないか試してみたの。私の力が及ぶ範囲でしか使えないけれど」
別次元って……空間支配系の頂点は怖いことをサラッと言うな。
「影の術師が結界を破って中に入った所を狙い撃ちしようかと思っているの」
「もしかしてレティシアが戦うつもりなのか!?」
「私以外は現れてもすぐに気づけないでしょう?もちろんレギアスには一緒に戦ってもらうわ」
「それなら……いいかな」
前に戦いたいとか言ってたけどマジか……
レティシアに転移してもらって俺が普通に仕留めればいいんだよな??
「それで、実戦の練習がしたいから今度付き合って欲しいのだけど、いい?」
「いいけど、大丈夫なのか??」
「え?どういう意味で?」
「いや、レティシアちょっと抜けてるから……危なそうで……」
「だ、だから練習するんでしょう?もう……」
怒らせてしまった。可愛い。とりあえずキスしよう。ここってひと気が無い湖畔みたいだし。
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