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鬼の霍乱
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「自覚がないのでコントロールは無理です……」
「皇主、後継ぎにドラゴンハーフはどうだ?我が手伝ってやるぞ?」
「か、からかうのは、やめて下さい……」
俯いていると楽しげな竜王様の声が聞こえてくる。
遊びで波風立てるのはやめて下さい……レギアスが怖いです。
「レティシア、ちょっと師匠の聖印効果止めてくれ……始末してくるから」
「りゅ、竜王様になんてことを……このくらいの冗談は受け流せるようにならないとダメよ?」
「レティシアが嫌がらないから悪いんだろ?そもそも、師匠はレティシアに気持ち悪がられるリアクションを期待して言ったんだ!」
「そ、そうなの?そ、そんなこと言われても……」
「ふむ、弟子と女を取り合うのも悪くない気がしてきたな……」
怒ったレギアスなんて意に介さず涼しげに笑う竜王様がカッコイイ……けどとっても迷惑!!
「レギアス、それ以上殺気出したら結界に閉じ込めるわよ?宮内が恐慌状態になっちゃう!!……それに、竜王様の方が格が高いから私が魅了に取り込まれているだけよ。ちゃんとレギアスが、私を捕まえていればいいだけだから、ね?」
「ほう、気づけるとはたいしたものだ」
あ、やっぱりそうだったんだ……
「お、おいなに人の女に魅了なんてかけてるんだよ!!」
「べつにかけてないぞ?我に備わっている資質なのでな、解除などできん。人型でいれば人型の女にかかる」
「ドラゴンの姿に戻ってその辺の山にでも棲んでろ!!」
「皇主のそばに居たいからな。断る」
「あのぅ、そろそろディナーの時間が迫っているのですが、出席されますか?出席されるならお支度が……」
侍女のアンネローゼが恐る恐る声をかけてきた。
侍女たちはすっかり怯えて割って入れるのは暗部所属のハンナとアンネローゼだけのようだ。
ちなみにハンナは朝の担当でアンネローゼは夜の担当。私に何かあるとハンナはいつも夜遅くまで残ってくれるけれど……今も心配そうに奥から見ている。
「で、出るわ!急いで支度してちょうだい!」
空気を変えてもらって助かった。と思ったけれど、支度してる間にもレギアス達はずっと睨み合っていた。
竜王様の魅了にはどうやらシャリーアもかかっているのでヴァルグもレギアス側に付いてやり合っている。竜王様は受け流しているだけだけど。
まあ、魅了なんて関係なく、竜王様みたいに悠然としていればもっといい男に見えると思うのだけど……2人とも子供だから仕方ないわね。
この後、レギアスはディナーの席では不機嫌を全く表に出さず、完璧に私をフォローしてくれた。
お風呂に入ってもベッドに入っても私を抱こうとはせず、ただ優しく抱き寄せてくれて……辛そうな表情を隠すようにして私の髪の毛にばかり顔を擦り寄せている。見えているわけではないけどそんな気がする。
凄く、無理をしている気がする……
「レギアス、昨日もできなかったのに、……平気なの?」
「俺の魔力を浄化するので今日は疲れただろ?しっかり休まないと……」
「私はレギアスが平気かどうか聞いているのよ?」
「俺だって、我慢くらいできる……」
「ふーん……」
レギアスが何かおかしい……何を考えているんだろう。
私はレギアスの顔に手を伸ばし、口付けた。
唇を味わいながら何度も啄むとレギアスの呼吸がどんどん荒くなり私を抱く腕に力が入る。
私がレギアスの唇に舌を割り入れようとすると、体ごと唇を引き剥がされた。レギアスは私の首元に顔をうずめて強く抱き寄せ、辛そうに息をしている。
「ねえ、どうしちゃったの??」
「早く、寝よう?レティシア……」
「私とキスするの嫌なの?」
「そんなわけない!」
レギアスは顔を上げるとハッとしたような顔で私を見つめて言った。
「じゃあどうして……」
「…………」
レギアスは辛そうに黙ってしまった。
しばらく見つめてみたけれど目を伏せたまま動く気配がない。
私は半ばヤケになって布団に潜り込んだ。
「れ、レティシア??」
レギアスの下腹部の前まで潜り込むと大きなものがそそり勃っていた。
私はレギアスのナイトガウンを解くとそれを取り出し、口付けた。
「れ、レティシア……そ、そんなのダメだよ。……は……ぁ……」
止めようとすれば止められるのにそうしないのは、本当はして欲しいからよね?
私は息苦しい布団の中で必死にレギアスを悦ばせようと頑張った。
「あ、れ、レティシア!も、もういいから、は、離して……あ、く……。あ、もう、出る!離して、レティシア、レティシア!!!……っ!」
レギアスの体がビクビクと痙攣し、私の口の中に勢いよく液体が発射される。苦しくて吐き出しそうになるのをなんとか堪えた。
布団から顔を出すとレギアスが犯された後みたいにハァハァ言いながらうつ伏せでグッタリしていた。
待って、これって私が犯したことになるのかしら……?
「あ、レティシア、飲んだらダメだよ。今すぐ出して」
「もう飲んじゃったけど……」
「あ、そんな……」
レギアスがシーツに縋り付いて色っぽく項垂れている……なんだか負けた気分。
「前は飲んだら喜んでくれたのにどうしたの?」
「…………」
「……もしかして、レギアスの体液を取り込んだら私に害があると思ってる?」
「…………」
なんだか気まずそうにそっぽを向かれてしまった。私が自分の魔力で死にそうになってよほどショックだったのね……
「もう私、レギアスに抱いてもらえないのかしら……」
「…………」
「じゃあ子供を作れないから、他にも夫をもらわないといけないわね……竜王様にでも頼もうかしら」
「そ、そんなのダメだ!!」
こちらを振り向いたレギアスは泣きそうな顔をしていた。
「レギアス、今まで大丈夫だったでしょう?魔力はダメだけど他は大丈夫よ?」
「体液にも、魔力は含まれてるじゃないか……」
そう言われるとそうね……
「確かに、聖印がある割には、疲れすぎるような気がしていたのだけど……そのせいなのかもしれないわね。でも、体液を取り込んだくらいの微量な魔力なら大丈夫よ」
「レティシアの寿命が縮んだり、しない?」
「…………そんなのわからないけど、私は、レギアスに抱かれずに長生きするくらいなら、抱かれて短命の方がいいわ。それに、レギアスがずっと我慢なんて出来そうにないし…………このままじゃ暴走したレギアスに殺される可能性の方が高いと思う」
「え、いや、うん……」
ちょっとそこは否定しなさいよ!
さっき我慢くらいできるとか言ってた人はどこに行った。
「まあいいわ、レギアスが何もしないなら今日はもう寝る!おやすみ!」
私はレギアスに背を向けて枕に抱きついて目を閉じた。口の中がレギアスの味で大変なことになっていたので浄化をかける。ふむ、確かに魔力も浄化している手応えがある……体内にもかけておこう。
毎回浄化したら疲れ方がマシになるかしら……でも今までたいてい意識が無くなってそれどころじゃないのよね。
少ししてからレギアスが近づいてきて、いつものように私の背中から抱きついてきた。
「レティシア、おやすみ……」
レギアスの掠れた声が切ない……
彼のモノを舐めたせいで私の体は少し興奮していたみたいで、レギアスに触れられているところが反応してしまってなかなか眠れなかった。
「皇主、後継ぎにドラゴンハーフはどうだ?我が手伝ってやるぞ?」
「か、からかうのは、やめて下さい……」
俯いていると楽しげな竜王様の声が聞こえてくる。
遊びで波風立てるのはやめて下さい……レギアスが怖いです。
「レティシア、ちょっと師匠の聖印効果止めてくれ……始末してくるから」
「りゅ、竜王様になんてことを……このくらいの冗談は受け流せるようにならないとダメよ?」
「レティシアが嫌がらないから悪いんだろ?そもそも、師匠はレティシアに気持ち悪がられるリアクションを期待して言ったんだ!」
「そ、そうなの?そ、そんなこと言われても……」
「ふむ、弟子と女を取り合うのも悪くない気がしてきたな……」
怒ったレギアスなんて意に介さず涼しげに笑う竜王様がカッコイイ……けどとっても迷惑!!
「レギアス、それ以上殺気出したら結界に閉じ込めるわよ?宮内が恐慌状態になっちゃう!!……それに、竜王様の方が格が高いから私が魅了に取り込まれているだけよ。ちゃんとレギアスが、私を捕まえていればいいだけだから、ね?」
「ほう、気づけるとはたいしたものだ」
あ、やっぱりそうだったんだ……
「お、おいなに人の女に魅了なんてかけてるんだよ!!」
「べつにかけてないぞ?我に備わっている資質なのでな、解除などできん。人型でいれば人型の女にかかる」
「ドラゴンの姿に戻ってその辺の山にでも棲んでろ!!」
「皇主のそばに居たいからな。断る」
「あのぅ、そろそろディナーの時間が迫っているのですが、出席されますか?出席されるならお支度が……」
侍女のアンネローゼが恐る恐る声をかけてきた。
侍女たちはすっかり怯えて割って入れるのは暗部所属のハンナとアンネローゼだけのようだ。
ちなみにハンナは朝の担当でアンネローゼは夜の担当。私に何かあるとハンナはいつも夜遅くまで残ってくれるけれど……今も心配そうに奥から見ている。
「で、出るわ!急いで支度してちょうだい!」
空気を変えてもらって助かった。と思ったけれど、支度してる間にもレギアス達はずっと睨み合っていた。
竜王様の魅了にはどうやらシャリーアもかかっているのでヴァルグもレギアス側に付いてやり合っている。竜王様は受け流しているだけだけど。
まあ、魅了なんて関係なく、竜王様みたいに悠然としていればもっといい男に見えると思うのだけど……2人とも子供だから仕方ないわね。
この後、レギアスはディナーの席では不機嫌を全く表に出さず、完璧に私をフォローしてくれた。
お風呂に入ってもベッドに入っても私を抱こうとはせず、ただ優しく抱き寄せてくれて……辛そうな表情を隠すようにして私の髪の毛にばかり顔を擦り寄せている。見えているわけではないけどそんな気がする。
凄く、無理をしている気がする……
「レギアス、昨日もできなかったのに、……平気なの?」
「俺の魔力を浄化するので今日は疲れただろ?しっかり休まないと……」
「私はレギアスが平気かどうか聞いているのよ?」
「俺だって、我慢くらいできる……」
「ふーん……」
レギアスが何かおかしい……何を考えているんだろう。
私はレギアスの顔に手を伸ばし、口付けた。
唇を味わいながら何度も啄むとレギアスの呼吸がどんどん荒くなり私を抱く腕に力が入る。
私がレギアスの唇に舌を割り入れようとすると、体ごと唇を引き剥がされた。レギアスは私の首元に顔をうずめて強く抱き寄せ、辛そうに息をしている。
「ねえ、どうしちゃったの??」
「早く、寝よう?レティシア……」
「私とキスするの嫌なの?」
「そんなわけない!」
レギアスは顔を上げるとハッとしたような顔で私を見つめて言った。
「じゃあどうして……」
「…………」
レギアスは辛そうに黙ってしまった。
しばらく見つめてみたけれど目を伏せたまま動く気配がない。
私は半ばヤケになって布団に潜り込んだ。
「れ、レティシア??」
レギアスの下腹部の前まで潜り込むと大きなものがそそり勃っていた。
私はレギアスのナイトガウンを解くとそれを取り出し、口付けた。
「れ、レティシア……そ、そんなのダメだよ。……は……ぁ……」
止めようとすれば止められるのにそうしないのは、本当はして欲しいからよね?
私は息苦しい布団の中で必死にレギアスを悦ばせようと頑張った。
「あ、れ、レティシア!も、もういいから、は、離して……あ、く……。あ、もう、出る!離して、レティシア、レティシア!!!……っ!」
レギアスの体がビクビクと痙攣し、私の口の中に勢いよく液体が発射される。苦しくて吐き出しそうになるのをなんとか堪えた。
布団から顔を出すとレギアスが犯された後みたいにハァハァ言いながらうつ伏せでグッタリしていた。
待って、これって私が犯したことになるのかしら……?
「あ、レティシア、飲んだらダメだよ。今すぐ出して」
「もう飲んじゃったけど……」
「あ、そんな……」
レギアスがシーツに縋り付いて色っぽく項垂れている……なんだか負けた気分。
「前は飲んだら喜んでくれたのにどうしたの?」
「…………」
「……もしかして、レギアスの体液を取り込んだら私に害があると思ってる?」
「…………」
なんだか気まずそうにそっぽを向かれてしまった。私が自分の魔力で死にそうになってよほどショックだったのね……
「もう私、レギアスに抱いてもらえないのかしら……」
「…………」
「じゃあ子供を作れないから、他にも夫をもらわないといけないわね……竜王様にでも頼もうかしら」
「そ、そんなのダメだ!!」
こちらを振り向いたレギアスは泣きそうな顔をしていた。
「レギアス、今まで大丈夫だったでしょう?魔力はダメだけど他は大丈夫よ?」
「体液にも、魔力は含まれてるじゃないか……」
そう言われるとそうね……
「確かに、聖印がある割には、疲れすぎるような気がしていたのだけど……そのせいなのかもしれないわね。でも、体液を取り込んだくらいの微量な魔力なら大丈夫よ」
「レティシアの寿命が縮んだり、しない?」
「…………そんなのわからないけど、私は、レギアスに抱かれずに長生きするくらいなら、抱かれて短命の方がいいわ。それに、レギアスがずっと我慢なんて出来そうにないし…………このままじゃ暴走したレギアスに殺される可能性の方が高いと思う」
「え、いや、うん……」
ちょっとそこは否定しなさいよ!
さっき我慢くらいできるとか言ってた人はどこに行った。
「まあいいわ、レギアスが何もしないなら今日はもう寝る!おやすみ!」
私はレギアスに背を向けて枕に抱きついて目を閉じた。口の中がレギアスの味で大変なことになっていたので浄化をかける。ふむ、確かに魔力も浄化している手応えがある……体内にもかけておこう。
毎回浄化したら疲れ方がマシになるかしら……でも今までたいてい意識が無くなってそれどころじゃないのよね。
少ししてからレギアスが近づいてきて、いつものように私の背中から抱きついてきた。
「レティシア、おやすみ……」
レギアスの掠れた声が切ない……
彼のモノを舐めたせいで私の体は少し興奮していたみたいで、レギアスに触れられているところが反応してしまってなかなか眠れなかった。
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