婚約破棄された悪役令嬢は聖母になりました。(番外編完結済み）

番外編・皇太子の憂鬱（レイヴァン視点）14

「あぁ……やぁ……んんっ……ダメ……そこは」
　指を二本に増やす。そして二本から三本、四本と増やし彼女を絶頂に誘った。
　何度もイカした私も、そろそろ限界を迎える。
 我慢が出来なくなった私は彼女の足をさらに開かせると、自身のモノを膣内に少しずつ挿れようとした。すると、痛いのか涙を流し始めた。気を抜くと押し返されそうになるのをぐっと力を入れて食い止める。
「ううっ……ぐっ……いたっ……ああっ」
「力を入れるとさらに痛いぞ。ほら、力を抜け」
「ダメ……痛い……ああっ……ダメ……」
　いやいやと痛がる彼女は可愛いが辛そうだ。酷い男を演じないといけないと分かっているのだが、そこまで痛がる彼女にそんな事は出来ない。本当はもっと先に進みたいのだが、ぐっと耐えながら彼女に声をかけた。
「痛いならキスに集中しろ。ほら、首に手を回せ」
「で、でも……」
「心配するな。ゆっくりするから」
　私は彼女に優しく言い聞かせながらキスをする。最初は嫌がっていた彼女だったが、必死にキスに応えようしてくれた。舌を絡ませてながら少しずつ腰を下ろしていく。
　何とか全部挿れる事が出来た。お互いにはぁはぁと息が荒くなり大量の汗が出る。
　少し動いただけでも膣内の中がギュッと締まり意識を持っていかれそうになる。それぐらい彼女の中はあたたかく気持ちが良かった。
　やっと……エルザと一つになれた。思っていた以上に感情が高ぶる。しかし、ずっとこのままと言うわけにはいかない。
「エルザ……動くぞ」
「ま、待って」
「怖がるな。ゆっくりするって言っているだろう」
　余裕が無いのか口調が荒っぽくなるが、彼女が怖がらないように最善の注意を払いながらゆっくりと動かしていく。少しずつギリギリのところまで抜くと、奥を目指して挿れていく。それを繰り返した。
　最初は強張った表情をしていた彼女だったが、段々と痛みから柔いでいったのか甘い声が漏れるように。
「あっ……んっ……ふっ……んんっ」