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第八章・皇女・クリスティーナ。22
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『だが……』
「皇太子……いえ、番人であるお方。待つ時間もまた一興かと」
お茶を飲みながらそう語る侯爵夫人。するとクリスはフッと笑う。
『そうだな。私とした事が……慌て過ぎたな。すまない』
「いいえ……滅相もないですわ。時間は、まだ長いのです。ゆっくりと楽しみながら成長を見守って頂けると幸いですわ」
『フッ……そうだな』
あら? 何だか二人共通じるものがあるのかしら?
お互いに納得したのか落ち着きを取り戻していた。私は不思議に思い首を傾げる。
その後。話し合いの結果、婚約は保留という事になった。慌てず騒がず。ミシェル令嬢が大きくなってから、お互いに納得の上で婚約をする事に。
その間は、婚約者候補として申し込むとの事だった。ミシェル令嬢の将来が楽しみだわ。記憶に残ってくれたらいいけど……。
その数日後。私はクリスティーナとクリスを連れて皇宮に戻る。すでにレイヴァン様から聞いていたので驚きはしてなかったが、大変喜んでくれた。
「まぁ、なんて可愛らしい皇女様なのでしょう」
「これで我が国は安泰です。早く誕生祝いパーティーをしないと」
騒ぎ立てる侍女や騎士達を見て私はクスクスと笑う。 するとレイヴァン様が迎えに来てくれた。私を見るとギュッと抱き締めてくれる。
「疲れただろう? ゆっくりするといい」
「心遣いありがとうございます。それより少しお時間いいかしら? フフッ……お話したい事があるの」
「何だい? それぐらい構わないけど」
レイヴァン様は不思議そうに首を傾げるが、私はフフッと微笑んだ。
クリスティーナ専用の部屋でお茶する事になり案内される。慌てて準備をしたとレイヴァン様は言っていたが、いざ入って見ると可愛いらしい部屋に驚かされた。
ピンクと白をモチーフにしたインテリア。たくさんのぬいぐるみやおもちゃが置かれていた。中央にはベビーベッドが。とても女の子らしい部屋だ。
「まぁ、素敵。クリスティーナにピッタリの部屋ね」
クリスティーナも気に入ったのか、見てキャッキャッと声を出して喜んでいる。
レイヴァン様は満足げにクリスティーナを抱っこしながらあやしていた。
「皇太子……いえ、番人であるお方。待つ時間もまた一興かと」
お茶を飲みながらそう語る侯爵夫人。するとクリスはフッと笑う。
『そうだな。私とした事が……慌て過ぎたな。すまない』
「いいえ……滅相もないですわ。時間は、まだ長いのです。ゆっくりと楽しみながら成長を見守って頂けると幸いですわ」
『フッ……そうだな』
あら? 何だか二人共通じるものがあるのかしら?
お互いに納得したのか落ち着きを取り戻していた。私は不思議に思い首を傾げる。
その後。話し合いの結果、婚約は保留という事になった。慌てず騒がず。ミシェル令嬢が大きくなってから、お互いに納得の上で婚約をする事に。
その間は、婚約者候補として申し込むとの事だった。ミシェル令嬢の将来が楽しみだわ。記憶に残ってくれたらいいけど……。
その数日後。私はクリスティーナとクリスを連れて皇宮に戻る。すでにレイヴァン様から聞いていたので驚きはしてなかったが、大変喜んでくれた。
「まぁ、なんて可愛らしい皇女様なのでしょう」
「これで我が国は安泰です。早く誕生祝いパーティーをしないと」
騒ぎ立てる侍女や騎士達を見て私はクスクスと笑う。 するとレイヴァン様が迎えに来てくれた。私を見るとギュッと抱き締めてくれる。
「疲れただろう? ゆっくりするといい」
「心遣いありがとうございます。それより少しお時間いいかしら? フフッ……お話したい事があるの」
「何だい? それぐらい構わないけど」
レイヴァン様は不思議そうに首を傾げるが、私はフフッと微笑んだ。
クリスティーナ専用の部屋でお茶する事になり案内される。慌てて準備をしたとレイヴァン様は言っていたが、いざ入って見ると可愛いらしい部屋に驚かされた。
ピンクと白をモチーフにしたインテリア。たくさんのぬいぐるみやおもちゃが置かれていた。中央にはベビーベッドが。とても女の子らしい部屋だ。
「まぁ、素敵。クリスティーナにピッタリの部屋ね」
クリスティーナも気に入ったのか、見てキャッキャッと声を出して喜んでいる。
レイヴァン様は満足げにクリスティーナを抱っこしながらあやしていた。
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