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第二章・レイナ嬢の思惑。7
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私に何かしら理由をつけて嫌がらせをしていると周りに騒ぎ立てる。もちろん身に覚えのない事なのだがレイヴァン様も任じてくれない始末。
何より二人の仲睦ましい姿を見せつけられるのが辛かった。
体調が悪い時にその様な姿を見たら胸が苦しくて余計に体調を崩しかねない。それこそレイヴァン様のご迷惑をかけてしまうだろう。なので本音は見なくても済むのはありがたかった。
アカデミーでは冷たい目で私を見下ろしてくるレイヴァン様もここでは、気遣ってくれるし。そう思った私は言葉を無くすかのようにただ落ち込んだ。ベッドの上でため息を吐く。
レイナ様に会いたくないとか、アカデミーに行きたくないとか。この国の皇妃になる者とは思えない考え方だろうか。私は、レイヴァン様の婚約者なのに。
まるで私から避けているようじゃない。情けない。もっと自分に自信を持てたら、こんな嫌な思考にならずに済むのに。
そんなモヤモヤな気持ちを抱えたままレイヴァン様と芝居を見に行く事になった。侍女達は、張り切って支度をしてくれた。
有名デザイナーがデザインしたダークネイビのドレス。Aラインの肩だしでスリットになっていて大人っぽい。ちよっとセクシー過ぎない? と侍女達に言うとせっかくのデートだから、それぐらいの方がいいと思いますと言われた。そうかしら?
芝居は夕方からなのでそれまでに支度をして、レイヴァン様の待つ馬車に向かった。すでにレイヴァン様は、支度を終わらせて待っていてくれた。黒と白が入った宮廷服がよく似合う。
「お待たせして申し訳ございません」
「いい。行くぞ」
そう言うと私に手を差し伸べてくれた。私は、その手を受け取り馬車に乗り込んだ。そして馬車を走らせる。向かい側に座っているのだがレイヴァン様は、あれから一言も話してくれないし目も合わせてくれなかった。やっぱり似合わなかったかしら?
セクシー過ぎて下品だと思われたのだろうか。もしそうなら着替え直したいぐらいに恥ずかしくなってくる。
「あの……このドレス。やっぱり似合わなかったでしょうか?」
我慢出来ずにレイヴァン様に聞いてみた。するとレイヴァン様は私をチラッと見てくれたが、すぐに目線を戻してしまう。やっぱり………と落ち込む。
何より二人の仲睦ましい姿を見せつけられるのが辛かった。
体調が悪い時にその様な姿を見たら胸が苦しくて余計に体調を崩しかねない。それこそレイヴァン様のご迷惑をかけてしまうだろう。なので本音は見なくても済むのはありがたかった。
アカデミーでは冷たい目で私を見下ろしてくるレイヴァン様もここでは、気遣ってくれるし。そう思った私は言葉を無くすかのようにただ落ち込んだ。ベッドの上でため息を吐く。
レイナ様に会いたくないとか、アカデミーに行きたくないとか。この国の皇妃になる者とは思えない考え方だろうか。私は、レイヴァン様の婚約者なのに。
まるで私から避けているようじゃない。情けない。もっと自分に自信を持てたら、こんな嫌な思考にならずに済むのに。
そんなモヤモヤな気持ちを抱えたままレイヴァン様と芝居を見に行く事になった。侍女達は、張り切って支度をしてくれた。
有名デザイナーがデザインしたダークネイビのドレス。Aラインの肩だしでスリットになっていて大人っぽい。ちよっとセクシー過ぎない? と侍女達に言うとせっかくのデートだから、それぐらいの方がいいと思いますと言われた。そうかしら?
芝居は夕方からなのでそれまでに支度をして、レイヴァン様の待つ馬車に向かった。すでにレイヴァン様は、支度を終わらせて待っていてくれた。黒と白が入った宮廷服がよく似合う。
「お待たせして申し訳ございません」
「いい。行くぞ」
そう言うと私に手を差し伸べてくれた。私は、その手を受け取り馬車に乗り込んだ。そして馬車を走らせる。向かい側に座っているのだがレイヴァン様は、あれから一言も話してくれないし目も合わせてくれなかった。やっぱり似合わなかったかしら?
セクシー過ぎて下品だと思われたのだろうか。もしそうなら着替え直したいぐらいに恥ずかしくなってくる。
「あの……このドレス。やっぱり似合わなかったでしょうか?」
我慢出来ずにレイヴァン様に聞いてみた。するとレイヴァン様は私をチラッと見てくれたが、すぐに目線を戻してしまう。やっぱり………と落ち込む。
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