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第三章・アイリスの出生の秘密。11
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「……小癪な。ならまた改めて奪い返すだけだ。アイリスは、絶対に我々が連れて帰る。かかれ」
リュウ様の言葉に影近が怒り、号令をかけた。他の忍び達は、手裏剣を投げてくる。
ど、どうしよう。私も戦いたいが短剣をアイツらに没収されてしまった。攻撃が素手しかないため戸惑ってしまう。
するとルチア様が剣で手裏剣を弾き返しながら私に何かを投げてきた。
「アイリス。これを使え」
「えっ?」
慌てて受け取り、見てみると私が普段つけているウェストポーチとまったく同じタイプのモノだった。 中身を確認すると短剣が何十本も入っている。
「どうせ。没収されていると思って代わりのを持ってきた。それで足りるか?」
「十分です。ありがとうございます」
さすが、ルチア様。そうなると推測して持って来てるなんて侮れないわね。私は、すぐさまウェストポーチを腰につけた。そして両手に短剣を持つ。
「援護する。お前らかかれ」
ルチア様が、そう命令をすると兵達は弓を放った。防御に入る忍び達。私は、弓の速さに合わせて走る。
「覚悟しなさい」
私は地面を蹴り上げると木から木から蹴りながら上に登って行く。そして登り終わると忍び達に両手の短剣を使い攻撃をした。
「くっ……このアマ⁉」
手裏剣を投げようとしたが、私の方が素早かった。木の枝を蹴り上げると宙返りをして他の木へ移り攻撃をする。
忍び達は、あっという間に次から次へと落とされて行く。
「やはり天才くノーと言われていた紅葉叔母様の血を引いているだけあるな」
影近も短剣を取り出すと攻撃体勢に入る。私は構えた。さすがリーダーで次期跡継ぎだけあって他の忍びに比べて隙がない。だが、それでもやってやる‼
私は短剣を使い攻撃する。影近は、負けじと短剣を使い戦った。その力は互角。
どちらか隙をついたら終わりだ。すると私に向かって手裏剣が投げ込まれる。
咄嗟に短剣で手裏剣を弾き返した。そうしたら影近が短剣で切りつけてようとしてくる。私は慌てて避けようとするが木から落ちてしまう。だが身軽のため上手く着地が出来たが。危なかった……。
リュウ様の言葉に影近が怒り、号令をかけた。他の忍び達は、手裏剣を投げてくる。
ど、どうしよう。私も戦いたいが短剣をアイツらに没収されてしまった。攻撃が素手しかないため戸惑ってしまう。
するとルチア様が剣で手裏剣を弾き返しながら私に何かを投げてきた。
「アイリス。これを使え」
「えっ?」
慌てて受け取り、見てみると私が普段つけているウェストポーチとまったく同じタイプのモノだった。 中身を確認すると短剣が何十本も入っている。
「どうせ。没収されていると思って代わりのを持ってきた。それで足りるか?」
「十分です。ありがとうございます」
さすが、ルチア様。そうなると推測して持って来てるなんて侮れないわね。私は、すぐさまウェストポーチを腰につけた。そして両手に短剣を持つ。
「援護する。お前らかかれ」
ルチア様が、そう命令をすると兵達は弓を放った。防御に入る忍び達。私は、弓の速さに合わせて走る。
「覚悟しなさい」
私は地面を蹴り上げると木から木から蹴りながら上に登って行く。そして登り終わると忍び達に両手の短剣を使い攻撃をした。
「くっ……このアマ⁉」
手裏剣を投げようとしたが、私の方が素早かった。木の枝を蹴り上げると宙返りをして他の木へ移り攻撃をする。
忍び達は、あっという間に次から次へと落とされて行く。
「やはり天才くノーと言われていた紅葉叔母様の血を引いているだけあるな」
影近も短剣を取り出すと攻撃体勢に入る。私は構えた。さすがリーダーで次期跡継ぎだけあって他の忍びに比べて隙がない。だが、それでもやってやる‼
私は短剣を使い攻撃する。影近は、負けじと短剣を使い戦った。その力は互角。
どちらか隙をついたら終わりだ。すると私に向かって手裏剣が投げ込まれる。
咄嗟に短剣で手裏剣を弾き返した。そうしたら影近が短剣で切りつけてようとしてくる。私は慌てて避けようとするが木から落ちてしまう。だが身軽のため上手く着地が出来たが。危なかった……。
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