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第四章・マイペースな社長様。13
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いいもんまでわざわざ送ってくれてさ」
「なんですか? その……いいものって」
『後でメールで送ってあげるから自分で確認をするといいよ。夏希ちゃんって思った以上に胸デカいんだね? いや~ごちそうさま』
はい? 余計に意味が分からないため、余計に首を傾げてしまった。だが社長がすることは、ろくなことがない。それは、すぐに理解した。
電話を切った後に田所さんから送られたメールを確かめてみる。画像と一緒に送られていたので見ると……。
「な、何よ? これは⁉」
私がベッドの上で寝ている姿だった。しかも布団で隠れてはいるが露わな姿で。胸まで見えているじゃん。こんな写真をいつの間に撮っていたのよ⁉
しかも田所様に送るなんて……あ~なんて恥ずかしい。田所さんにも顔向け出来ないじゃない。
「いやぁぁっ~こんな恥ずかしい事なんて無いわよ⁉﹂
するとそんな事を言っている間にチャイムが鳴る。あ、社長だわ。絶対に文句を言ってやる!
急いで玄関に行きドアを開けた。だが開けてすぐに私に抱きついてくる。
「あぁ、復活~」
ムギュッと抱きちきながら私のお尻を撫で回してきた。この男は……。
「社長。お話があるのですが」
「その前にメシ……お腹空いた。唐揚げが食べたい」
性懲りもなく、また夕食の請求かい⁉ ムカついて言ってもお腹空いたと、うるさいので。結局、先に夕食にする。そして食べる時に文句を言った。
「まったく。田所さんにあんな写真を送るなんて信じられません。恥ずかしい上にみっともないと思わないのですか?」
「あぁ、アレ? 別にいいだろう。田所に、お前以上のものを知ってると見せつけたかっただけだ」
「勝手に見せつけないで下さいよ。困ります。胸まで見られて……恥ずかしい」
あぁ、思い出すだけでも恥ずかしくなってしまう。あんな姿の写真を……。
すると社長は食べていた箸を止めた。
「ところでさ……何で、まだ田所とやり取りをしているんだ?」
……ギクッ⁉ 社長の発言にビクッと身体が震える。
「なんですか? その……いいものって」
『後でメールで送ってあげるから自分で確認をするといいよ。夏希ちゃんって思った以上に胸デカいんだね? いや~ごちそうさま』
はい? 余計に意味が分からないため、余計に首を傾げてしまった。だが社長がすることは、ろくなことがない。それは、すぐに理解した。
電話を切った後に田所さんから送られたメールを確かめてみる。画像と一緒に送られていたので見ると……。
「な、何よ? これは⁉」
私がベッドの上で寝ている姿だった。しかも布団で隠れてはいるが露わな姿で。胸まで見えているじゃん。こんな写真をいつの間に撮っていたのよ⁉
しかも田所様に送るなんて……あ~なんて恥ずかしい。田所さんにも顔向け出来ないじゃない。
「いやぁぁっ~こんな恥ずかしい事なんて無いわよ⁉﹂
するとそんな事を言っている間にチャイムが鳴る。あ、社長だわ。絶対に文句を言ってやる!
急いで玄関に行きドアを開けた。だが開けてすぐに私に抱きついてくる。
「あぁ、復活~」
ムギュッと抱きちきながら私のお尻を撫で回してきた。この男は……。
「社長。お話があるのですが」
「その前にメシ……お腹空いた。唐揚げが食べたい」
性懲りもなく、また夕食の請求かい⁉ ムカついて言ってもお腹空いたと、うるさいので。結局、先に夕食にする。そして食べる時に文句を言った。
「まったく。田所さんにあんな写真を送るなんて信じられません。恥ずかしい上にみっともないと思わないのですか?」
「あぁ、アレ? 別にいいだろう。田所に、お前以上のものを知ってると見せつけたかっただけだ」
「勝手に見せつけないで下さいよ。困ります。胸まで見られて……恥ずかしい」
あぁ、思い出すだけでも恥ずかしくなってしまう。あんな姿の写真を……。
すると社長は食べていた箸を止めた。
「ところでさ……何で、まだ田所とやり取りをしているんだ?」
……ギクッ⁉ 社長の発言にビクッと身体が震える。
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