451 / 595
7.向
450.足りない
しおりを挟む
「永那、濡れてる」
見つめられて、顔が熱くなる。
「やっと…」
彼女から目が離せない。
「やっと、あたしのこと、見てくれた」
心臓の音が、うるさい。
「ぁっ…」
彼女が、私のなかに入ってくる。
「ホントは、あたしが挿れてほしかったけど…」
ぺろりと唇を舐める。
その仕草にすら、ドキドキする。
「これも、悪くないかも」
ゆっくり、私のなかで彼女が動く。
「永那は、なかでイかないの?」
奥歯を強く噛んで、眉頭に力が入る。
「…イかない」
「ふーん」
クチュクチュとわざと音を鳴らすように、彼女が動く。
千陽は私のことを見ながら、私の足元に移動する。
下半身のボタンを外され、私の恥部が露わになった。
彼女が口を近づける。
「ハァッ」
目は合ったまま…チュッと軽く吸われて、一瞬でイきそうになった。
気配を感じて、勢いよく横を見る。
「穂…!」
一気に、底の知れない罪悪感に襲われる。
「これは…っ、ちが、ちがくて…」
「やっぱり」
今まで見たことのない穂の冷たい表情に冷や汗が流れる。
その間にも、空気を読まずに千陽の指が動く。
ふぅっと穂がため息をつく。
「やっぱり…2人は、お似合いだなあ…」
あ、れ…?
見たことのない冷たい表情だと思ったのは一瞬の出来事で、穂はいつものように少し悲しそうにしているだけだった。
穂がベッドに座る。
「永那ちゃんがされてるなんて、珍しい」
彼女が優しく微笑む。
「穂、予定変更になったの」
「そうなんだ」
予定変更…?
どういうことか全くわからず、戸惑う。
穂が髪を撫でてくれる。
そして、そっとキスされた。
…ああ、安心する。
「んっ」
また吸われて、体がビクビクと反応する。
「いいなあ、千陽。上手で」
「穂もさっき、ちゃんとイかせてたじゃん」
「そうだけど…」
2人が話すたびに、あたたかい息がかかって、頭がボーッとしてくる。
また、腰が浮いた。
腰が浮いたせいで、なかの指が奥に入り込む。
「穂!?」
いたずらする子供みたいに、穂が笑う。
彼女が私の胸に触れていた。
な、なに!?どういうこと!?
「永那ちゃんを気持ち良くしようって、さっきお風呂で千陽と話してたの」
「え!?それって」
“どういう意味?”
聞こうとして、唇を塞がれる。
彼女の舌がなかに入ってきて、何も考えられなくなった。
…やっぱり、さっき千陽としたキスはまやかしだ。
こんな環境にいるせいで、変なスイッチが入ってたんだ。
千陽にドキドキするとか、あり得ないし。
千陽があんななのは、昔からだし。
自分が寝転んでされるなんて、嫌だった。
今だって、嬉しいわけじゃない。
でも…悪くもない。
穂が、私の胸を揉む。
その手が熱くて、まるでカイロでも貼られているみたいな気分だ。
穂との慣れたキスはホッとする。
徐々にボルテージが上がっていく感じ。
急発進、急停車じゃない、寄り添ってくれているような優しさを感じる。
「んゥッ」
同時に、クリトリスに刺激を与えられて、体がガクガクと震えた。
イきながらキスなんて、初めてだ。
自然と、千陽の肩に足を絡ませて、彼女を離さないようにしていた。
私が足を絡ませたからか、指を動かせなくなったらしい。
千陽はひたすら、私のを舐めたり吸ったりした。
もう一度イく。
間隔をあけずに連続でイったのも、初めて。
穂が私の乳首を撫でるように擦った。
それがまた新たな刺激となって、襲いかかってくる。
穂の唾液が流れ込んできた。
ゴクリと音を立てて飲み込む。
私がさっきしていたみたいに、穂が乳首をカリカリと引っ掻き始める。
「んッ」
そのせいで、もう一度イく。
3回イくのも、初めて。
私が、千陽に絡めていた足を下ろして、体が反応しなくなったのを確認してから、2人が離れた。
「永那ちゃんは本当にイかないんだね」
「イったよ」
「少ない」
穂が唇を突き出す。
「私達はあんなにイかされたのに」
フッと笑う。
「穂と千陽が感じやす過ぎなんだよ」
「永那ちゃんが上手過ぎるんだよ」
「そうとも言う」
「もう…!」
ニシシと笑うと、穂が上に乗ってきた。
私が仰向け、穂がうつ伏せの状態。
「好き、大好き」
「私も大好きだよ、穂」
「穂、ドライヤー終わるの早すぎない?あたし、もうちょっと永那と2人で楽しみたかったのに」
千陽が私の横に寝転ぶ。
「けっこう乾いちゃってたの。ごめんね」
「まあ…そっか…」
「ハァ」と千陽が息を吐き出す。
「なんだよ、2人でいたずらしやがって」
「永那ちゃんがいつもしてることでしょ?」
何も言い返せない。
「永那ひとりの経験値に対して、あたし達2人合わせても勝てないだろうし」
「なんじゃそりゃ。バトルじゃないんだから」
大きなあくびが出る。
「もう11時だし、そろそろ寝る?」
穂が私の顎をツンツン指さしながら聞く。
「明日何時にここ出なきゃいけないんだっけ?」
「11時」
「意外とけっこう長くいられるんだな。…んじゃ、寝るかー」
私が言うと、2人が起き上がった。
穂は千陽の分のパジャマを借りて着替えた。
見つめられて、顔が熱くなる。
「やっと…」
彼女から目が離せない。
「やっと、あたしのこと、見てくれた」
心臓の音が、うるさい。
「ぁっ…」
彼女が、私のなかに入ってくる。
「ホントは、あたしが挿れてほしかったけど…」
ぺろりと唇を舐める。
その仕草にすら、ドキドキする。
「これも、悪くないかも」
ゆっくり、私のなかで彼女が動く。
「永那は、なかでイかないの?」
奥歯を強く噛んで、眉頭に力が入る。
「…イかない」
「ふーん」
クチュクチュとわざと音を鳴らすように、彼女が動く。
千陽は私のことを見ながら、私の足元に移動する。
下半身のボタンを外され、私の恥部が露わになった。
彼女が口を近づける。
「ハァッ」
目は合ったまま…チュッと軽く吸われて、一瞬でイきそうになった。
気配を感じて、勢いよく横を見る。
「穂…!」
一気に、底の知れない罪悪感に襲われる。
「これは…っ、ちが、ちがくて…」
「やっぱり」
今まで見たことのない穂の冷たい表情に冷や汗が流れる。
その間にも、空気を読まずに千陽の指が動く。
ふぅっと穂がため息をつく。
「やっぱり…2人は、お似合いだなあ…」
あ、れ…?
見たことのない冷たい表情だと思ったのは一瞬の出来事で、穂はいつものように少し悲しそうにしているだけだった。
穂がベッドに座る。
「永那ちゃんがされてるなんて、珍しい」
彼女が優しく微笑む。
「穂、予定変更になったの」
「そうなんだ」
予定変更…?
どういうことか全くわからず、戸惑う。
穂が髪を撫でてくれる。
そして、そっとキスされた。
…ああ、安心する。
「んっ」
また吸われて、体がビクビクと反応する。
「いいなあ、千陽。上手で」
「穂もさっき、ちゃんとイかせてたじゃん」
「そうだけど…」
2人が話すたびに、あたたかい息がかかって、頭がボーッとしてくる。
また、腰が浮いた。
腰が浮いたせいで、なかの指が奥に入り込む。
「穂!?」
いたずらする子供みたいに、穂が笑う。
彼女が私の胸に触れていた。
な、なに!?どういうこと!?
「永那ちゃんを気持ち良くしようって、さっきお風呂で千陽と話してたの」
「え!?それって」
“どういう意味?”
聞こうとして、唇を塞がれる。
彼女の舌がなかに入ってきて、何も考えられなくなった。
…やっぱり、さっき千陽としたキスはまやかしだ。
こんな環境にいるせいで、変なスイッチが入ってたんだ。
千陽にドキドキするとか、あり得ないし。
千陽があんななのは、昔からだし。
自分が寝転んでされるなんて、嫌だった。
今だって、嬉しいわけじゃない。
でも…悪くもない。
穂が、私の胸を揉む。
その手が熱くて、まるでカイロでも貼られているみたいな気分だ。
穂との慣れたキスはホッとする。
徐々にボルテージが上がっていく感じ。
急発進、急停車じゃない、寄り添ってくれているような優しさを感じる。
「んゥッ」
同時に、クリトリスに刺激を与えられて、体がガクガクと震えた。
イきながらキスなんて、初めてだ。
自然と、千陽の肩に足を絡ませて、彼女を離さないようにしていた。
私が足を絡ませたからか、指を動かせなくなったらしい。
千陽はひたすら、私のを舐めたり吸ったりした。
もう一度イく。
間隔をあけずに連続でイったのも、初めて。
穂が私の乳首を撫でるように擦った。
それがまた新たな刺激となって、襲いかかってくる。
穂の唾液が流れ込んできた。
ゴクリと音を立てて飲み込む。
私がさっきしていたみたいに、穂が乳首をカリカリと引っ掻き始める。
「んッ」
そのせいで、もう一度イく。
3回イくのも、初めて。
私が、千陽に絡めていた足を下ろして、体が反応しなくなったのを確認してから、2人が離れた。
「永那ちゃんは本当にイかないんだね」
「イったよ」
「少ない」
穂が唇を突き出す。
「私達はあんなにイかされたのに」
フッと笑う。
「穂と千陽が感じやす過ぎなんだよ」
「永那ちゃんが上手過ぎるんだよ」
「そうとも言う」
「もう…!」
ニシシと笑うと、穂が上に乗ってきた。
私が仰向け、穂がうつ伏せの状態。
「好き、大好き」
「私も大好きだよ、穂」
「穂、ドライヤー終わるの早すぎない?あたし、もうちょっと永那と2人で楽しみたかったのに」
千陽が私の横に寝転ぶ。
「けっこう乾いちゃってたの。ごめんね」
「まあ…そっか…」
「ハァ」と千陽が息を吐き出す。
「なんだよ、2人でいたずらしやがって」
「永那ちゃんがいつもしてることでしょ?」
何も言い返せない。
「永那ひとりの経験値に対して、あたし達2人合わせても勝てないだろうし」
「なんじゃそりゃ。バトルじゃないんだから」
大きなあくびが出る。
「もう11時だし、そろそろ寝る?」
穂が私の顎をツンツン指さしながら聞く。
「明日何時にここ出なきゃいけないんだっけ?」
「11時」
「意外とけっこう長くいられるんだな。…んじゃ、寝るかー」
私が言うと、2人が起き上がった。
穂は千陽の分のパジャマを借りて着替えた。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
170
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる