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7.向
446.足りない
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「おぉ…これが都会の夜景か」
浴室から楽しそうにはしゃぐ声が聞こえてくる。
私には叱ったくせに…。
「スー、ハー」と浅い深呼吸(すごい矛盾)をして、カーテンを勢いよく閉めた。
ベッドにダイブする。
穂のことだから、たぶんエッチはドライヤーしてからでしょ?
千陽は千陽で、なんかお手入れするんだろうし。
ってことは、それまで暇だな。
テレビでも見るか?
んー…気分じゃない。
うつ伏せになる。
…ダメだ。これじゃ定番のお眠りタイムに入ってしまう。
このまま寝入っちゃって、穂と千陽だけでエッチする…なんてことになったら、私は発狂するだろう。
私がキングベッドで朝まで寝て、穂と千陽があの簡易式ベッドでセックス…。
考えただけで嫌だ。
家にお泊まりして、私が寝てる横で2人がセックスするよりも、100倍くらい嫌だ。
だって、そんなの、あまりに滑稽すぎない!?
3人でいるのに、私ひとりでキングベッドに寝てるんだよ!?
それなら簡易式ベッドにひとりで寝たほうがマシだ。
そういえば、私は結構楽しんでいるけど、お母さんはどう過ごしているかな?
じいちゃんと上手くやれてるかな?
パニック起こしてないといいけど…。
“穂と一緒”なんて言ったら、絶対にお母さんはついてきたがるから、まずじいちゃんに相談した。
もちろん、穂が恋人とは言っていない。
お母さんの、じいちゃんに対する愚痴を散々聞いてきた身としては、それを言えるほどには心を開けていない。
ただ“受験勉強が本格化する前に、最後に友達とお泊まりがしたい”と相談しただけ。
そうしたらじいちゃんが、一晩お母さんと一緒に過ごしてくれることになった。
お母さんは実家に帰りたがらないから、じいちゃんが家に来てくれた。
お母さんには“お泊まり勉強会”ってことにしている。
嘘をつくのは忍びないけど、仕方ない。
“勉強会”と伝えても不貞腐れてたから、やっぱり“遊びに行く”なんて言わなくて大正解だと思った。
本当は嘘なんてつきたくない。
つきたくない、けど…仕方ない。
「永那ちゃん?」
穂の声がして、腕に目を擦りつける。
ベッドが沈んだ。
「寝ちゃうの?」
その声があまりに優しくて、“うん”って答えたくなる。
でも、なんとか顔を上げた。
「起きた」
彼女がフフッと笑う。
「好き…」
「私も好きだよ、永那ちゃん」
彼女の顔が近づく。
嬉しくて、私も顔を寄せる。
柔らかな彼女の唇。
大好きだ。
「穂、良い匂いする」
「ブランド物の石鹸だったよ?永那ちゃんも同じ匂い」
髪を撫でられる。
「そっか」
「うん。あ、あと、化粧水とかの匂いもあるかも。永那ちゃん、塗ってないでしょ?」
「うん」
彼女の白い指先が、私の頬に触れる。
「乾燥しちゃうよ?」
「うん」
また彼女が優しく笑う。
「永那、寝たの?」
「ううん、起きてるよ。かろうじて」
もっとベッドが沈む。
「ホントだ。…永那、起きて」
「待たせちゃったもんね。ごめんね、永那ちゃん」
もう一度、腕で目を擦る。
「大丈夫。…2人とも、ドライヤーするんでしょ?もう少しなら、待てるよ」
「なんで永那の髪は、こんなにサラサラなんだろ。嫌味としか思えない」
「羨ましいよね」
2人に髪をさわられて、なんだかペットにでもなった気分だ。
「千陽、先にドライヤーして来ていいよ」
「わかった」
ベッドが揺れる。
「永那ちゃん」
耳元で穂の声が聞こえて、横を見る。
目の前に愛しい彼女。
笑みを浮かべている。
可愛い。
「エッチ、しよ?」
いつかテレビで見た機関車みたいに、シュッシュッと音を立てて、私の体が、脳みそが、準備を始める。
ん…?この音はドライヤーの音かな?
でもドライヤーって“シュッシュッ”って言わないよね?
彼女が歯を見せて笑う。
「本当に永那ちゃんは、えっちなんだから」
彼女の後頭部に手を回す。
自然と、起き上がる形になる。
唇が重なる。
まだ濡れている彼女の髪に指を絡めて、離さない。
すぐに舌を出して、逢瀬を始める。
彼女が積極的に絡めてくれる。
それがまた唆られる。
私のお腹がピクピクと震えた。
こんなの初めてだ。
キスだけで、本当に蕩けてしまいそう。
今日はまだ1回もイってないから、これだけで体が期待する。
“もういい加減イかせてよ”って、騒ぎ始める。
好き、好き、好き、好き…。
彼女の熱い吐息が、私の中に取り込まれていく。
クチュ、クチュと音が鳴り、やけに脳に響く。
まるでその音で脳みそが振動させられているかのように。
彼女の胸に触れる。
サラサラとしたさわり心地のパジャマなのに、指先が敏感になっているせいで、少しザラついているようにも思えてくるから不思議だ。
彼女の乳首が、ツンと主張していて、嬉しくなる。
布越しに軽く撫でてあげる。
「んっ」
また熱い吐息が私に流れ込んできた。
撫でれば撫でるほど主張は激しくなり、その期待に応えてあげたくなる。
先端を摘む。
ビクッと大きく彼女が揺れた。
離して、指先でカリカリと引っ掻く。
「んぅッ、んッ」
彼女の両手が私の肩に乗る。
その手が、熱い。
しっとりと湿っている気もする。
浴室から楽しそうにはしゃぐ声が聞こえてくる。
私には叱ったくせに…。
「スー、ハー」と浅い深呼吸(すごい矛盾)をして、カーテンを勢いよく閉めた。
ベッドにダイブする。
穂のことだから、たぶんエッチはドライヤーしてからでしょ?
千陽は千陽で、なんかお手入れするんだろうし。
ってことは、それまで暇だな。
テレビでも見るか?
んー…気分じゃない。
うつ伏せになる。
…ダメだ。これじゃ定番のお眠りタイムに入ってしまう。
このまま寝入っちゃって、穂と千陽だけでエッチする…なんてことになったら、私は発狂するだろう。
私がキングベッドで朝まで寝て、穂と千陽があの簡易式ベッドでセックス…。
考えただけで嫌だ。
家にお泊まりして、私が寝てる横で2人がセックスするよりも、100倍くらい嫌だ。
だって、そんなの、あまりに滑稽すぎない!?
3人でいるのに、私ひとりでキングベッドに寝てるんだよ!?
それなら簡易式ベッドにひとりで寝たほうがマシだ。
そういえば、私は結構楽しんでいるけど、お母さんはどう過ごしているかな?
じいちゃんと上手くやれてるかな?
パニック起こしてないといいけど…。
“穂と一緒”なんて言ったら、絶対にお母さんはついてきたがるから、まずじいちゃんに相談した。
もちろん、穂が恋人とは言っていない。
お母さんの、じいちゃんに対する愚痴を散々聞いてきた身としては、それを言えるほどには心を開けていない。
ただ“受験勉強が本格化する前に、最後に友達とお泊まりがしたい”と相談しただけ。
そうしたらじいちゃんが、一晩お母さんと一緒に過ごしてくれることになった。
お母さんは実家に帰りたがらないから、じいちゃんが家に来てくれた。
お母さんには“お泊まり勉強会”ってことにしている。
嘘をつくのは忍びないけど、仕方ない。
“勉強会”と伝えても不貞腐れてたから、やっぱり“遊びに行く”なんて言わなくて大正解だと思った。
本当は嘘なんてつきたくない。
つきたくない、けど…仕方ない。
「永那ちゃん?」
穂の声がして、腕に目を擦りつける。
ベッドが沈んだ。
「寝ちゃうの?」
その声があまりに優しくて、“うん”って答えたくなる。
でも、なんとか顔を上げた。
「起きた」
彼女がフフッと笑う。
「好き…」
「私も好きだよ、永那ちゃん」
彼女の顔が近づく。
嬉しくて、私も顔を寄せる。
柔らかな彼女の唇。
大好きだ。
「穂、良い匂いする」
「ブランド物の石鹸だったよ?永那ちゃんも同じ匂い」
髪を撫でられる。
「そっか」
「うん。あ、あと、化粧水とかの匂いもあるかも。永那ちゃん、塗ってないでしょ?」
「うん」
彼女の白い指先が、私の頬に触れる。
「乾燥しちゃうよ?」
「うん」
また彼女が優しく笑う。
「永那、寝たの?」
「ううん、起きてるよ。かろうじて」
もっとベッドが沈む。
「ホントだ。…永那、起きて」
「待たせちゃったもんね。ごめんね、永那ちゃん」
もう一度、腕で目を擦る。
「大丈夫。…2人とも、ドライヤーするんでしょ?もう少しなら、待てるよ」
「なんで永那の髪は、こんなにサラサラなんだろ。嫌味としか思えない」
「羨ましいよね」
2人に髪をさわられて、なんだかペットにでもなった気分だ。
「千陽、先にドライヤーして来ていいよ」
「わかった」
ベッドが揺れる。
「永那ちゃん」
耳元で穂の声が聞こえて、横を見る。
目の前に愛しい彼女。
笑みを浮かべている。
可愛い。
「エッチ、しよ?」
いつかテレビで見た機関車みたいに、シュッシュッと音を立てて、私の体が、脳みそが、準備を始める。
ん…?この音はドライヤーの音かな?
でもドライヤーって“シュッシュッ”って言わないよね?
彼女が歯を見せて笑う。
「本当に永那ちゃんは、えっちなんだから」
彼女の後頭部に手を回す。
自然と、起き上がる形になる。
唇が重なる。
まだ濡れている彼女の髪に指を絡めて、離さない。
すぐに舌を出して、逢瀬を始める。
彼女が積極的に絡めてくれる。
それがまた唆られる。
私のお腹がピクピクと震えた。
こんなの初めてだ。
キスだけで、本当に蕩けてしまいそう。
今日はまだ1回もイってないから、これだけで体が期待する。
“もういい加減イかせてよ”って、騒ぎ始める。
好き、好き、好き、好き…。
彼女の熱い吐息が、私の中に取り込まれていく。
クチュ、クチュと音が鳴り、やけに脳に響く。
まるでその音で脳みそが振動させられているかのように。
彼女の胸に触れる。
サラサラとしたさわり心地のパジャマなのに、指先が敏感になっているせいで、少しザラついているようにも思えてくるから不思議だ。
彼女の乳首が、ツンと主張していて、嬉しくなる。
布越しに軽く撫でてあげる。
「んっ」
また熱い吐息が私に流れ込んできた。
撫でれば撫でるほど主張は激しくなり、その期待に応えてあげたくなる。
先端を摘む。
ビクッと大きく彼女が揺れた。
離して、指先でカリカリと引っ掻く。
「んぅッ、んッ」
彼女の両手が私の肩に乗る。
その手が、熱い。
しっとりと湿っている気もする。
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