いたずらはため息と共に

常森 楽

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6.さんにん

372.まだ?

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穂が千陽に服を着させて、2人で抱きしめ合っていた。
ただ私はそれをボーッと眺めていた。
「ごめんね、穂。ごめんね」
千陽が泣いている。穂も。
…私が、泣かせたのかな?
他に良い方法が、あったのかな?

しばらくして、千陽がシャワーを浴びに行った。
「永那ちゃん」
「ん?」
「苦しいね」
穂が困ったように笑う。
「2人を大事にするって、難しいね」
“何かを得るなら、何かを犠牲にしなければならない”
アニメか何かで聞いた台詞を思い出す。
「だねー」
私が寝転ぶと、穂も横に寝転んだ。
「永那ちゃん?」
「なに?」
「…私にも、して?」
「なにを?」
「さっき…千陽にしたみたいに…」
思わず何度も瞬きをして、ジッと穂を見つめてしまう。
プッと吹き出して笑うと、穂が「なんで笑うの!」とポカポカ叩いてくる。
「激しくシてほしいの?」
「…ちょ、ちょっとだけだよ?優しいのは、嬉しいけど…た、たまには…ね?」
「いいよ。私もちょうどシたかったところ」

穂に覆いかぶさる。
一度唇が触れ合って、貪るように彼女を味わう。
ああ…甘くて美味しい。
優しく胸を揉む。
千陽の大きいのも良いけど…やっぱり私は手におさまる大きさが好きかな。
包み込まれる感じよりも、手の中におさまっていてほしい…みたいな、そんな感じかな?
単純に、そのほうが弄りやすいのかも。

彼女を抱きしめる。
横向きにさせて、ブラのホックを外した。
キスをしながら仰向けにさせて、服の裾を捲り上げる。
彼女のやわらかな胸を両手の平に感じながら、指の腹で乳頭を撫でた。
「フんぅっ」
穂は先端を弄られるのが好きだから、これだともどかしいんだろうな…。
そのうち彼女が薄く目を開いて、眉間にシワを寄せた。
「それじゃ…イけない…」
私はフッと笑って「知ってる」と答えた。
「意地悪…。さっき千陽にしたみたいにシてよォ…」
「可愛い穂」

乳首をしゃぶる。
先端…斜めに…軽く、優しく、噛む。
「ぁぁあっ」
もう片方の胸も、ちゃんと指先で気持ち良くしてあげる。
あんまりやりすぎると痛くなっちゃうから、優しく撫でたり、乳房を揉んだりしながら、少しずつ、彼女の気持ちを乗せていく。
「んんぅっ…ぁぁっ」
イきそうになったら、一定の強さで刺激をあげる。
「んっ…んぁッ、あぁっ」
もう一度。
乳房を揉んで、乳首の先端を…。

彼女がイったのを確認してから、乳房、あばら、みぞおち、おへそとキスを落としていく。
彼女のパンツとショーツを下ろす。
穂を見ると、期待するようなで見られて、つい笑ってしまう。
「舐めてほしい?それとも、すぐに挿れてほしい?」
「…挿れて、ほしい」
素直に言ってくれるところが、好き。
ずっと、好き。
「いいよ」
指の腹で割れ目を撫でると、もう糸を引くくらい濡れていた。
中指に愛液を纏わせて、まずはクリトリス。
“挿れてほしい”って言われても、もう少し外でイかせたい。
腕が疲れてるから…。

皮の上から、コリコリと硬くなっているクリトリスを撫でる。
指先に少し力を込めて、でも腕には力を入れず、一定の速度で気持ち良くさせる。
「ハァッあぁっ、んっ」
彼女の足が浮いて、膝がガクガクする。
もう一回。
動きを止めずに、指先を動かし続ける。
彼女の浮いた足にキスをした。
イきそうだったから、唇をどける。
「ぁぁっ、んっ…ハァッあっ」
…可愛いから、もう一回シちゃおうかな?
余韻を与えずに、続ける。

ちょこんと、千陽が横に座った。
タオルで髪を拭いている。
「おかえり」
「ただいま」
「フんんぅッ、ちっ…千陽…」
千陽は無表情にも見えるけど、よくよく見てみれば、少し口元を緩めている気がした。
少し空気が乱れたから、指の速度を速めた。
「ハァッあっ、ぁぁッ…んっ」
ビクビクと体を揺らして、穂がイく。

「じゃあ、ご所望の…」
中指と薬指をゆっくり挿れる。
ちょっとキツいけど、すんなり入った。
「痛くない?」
「大丈夫ッ」
「痛かったら教えてね。やめるから」
穂がコクコクと頷く。
さっきは興奮しすぎて、夢中になって激しくしちゃったからな…。
激しくしていいって言うなら、今回はちゃんと楽しみたい。
最初はいつも通り、Gスポットから。
指をクイクイと曲げて撫でてあげる。
「ハァッあっ」

「永那」
「ん?」
「どう、やってるの?」
千陽が私の手元を覗き込むように、手を床について見ていた。
フッと笑って、手元が見やすいように、少し移動した。
「今は、入口のGスポットをさわってる。中指と薬指をちょっと曲げて、撫でてるよ」
「ふーん」
「Gスポットって言っても、人によって違って…穂は…少し…右寄りって言えば…いいのかな?」
ザラザラして、何かの筋みたいなのが浮き出ている。
そのちょうど境の辺りを撫でると、穂はイく。
「まあ…最初に、いろんなとこさわってみて、相手が気持ち良さそうなところを重点的にさわってるかな」
千陽が頷く。
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