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6.さんにん
350.クリスマス
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「探したんだ」
永那は胸を優しく揉み始める。
眼鏡姿の彼女に見下ろされて、ドキドキするのが止まらない。
「ハァッ…探すよ…そりゃ」
「ふーん」
「あたし…永那が穂を1番大切にしてることくらい、知ってるから。代わりを、探したの」
「そっか」
「うん…。知ってる…知ってる、から…調子になんて、乗らない、から…。穂のことも、盗らないし」
「わかった」
くしゃくしゃに頭を撫でられて、思わず彼女を見つめた。
あまりに優しい笑顔を向けられて、胸が締め付けられる。
「頑張ったんだね」
歯を食いしばるのに、涙が溢れる。
「ご褒美、あげなきゃね?」
永那がチラッと穂を見てから、あたしをまっすぐ見た。
目を合わせながら舌を出して、ゆっくり、ゆっくり、胸の突起を舐められる。
ああ、もう…。好き。大好き。
舌先で突起を弄られる。
キュゥキュゥ子宮が疼いて、蜜が溢れ出てくる。
昨日を思い出す。
「好き」
昨日よりも優しく…というより…昨日よりも愛情を込めて、触れてくれているのがわかる。
「大好き」
チュッと吸われて、また撫でるように舐められた。
「永那…大好き…」
彼女の髪を指で梳く。
ピリッとした刺激が走って、思わず彼女の髪を掴んだ。
「ぁっ」
穂が…いるのに…。
あたしは隣で眠る穂を見て、罪悪感と悦びを同時に感じた。
そして、果てる。
体を起こして、永那がブラを着けてくれても、まだ荒い呼吸は落ち着かなかった。
不思議と、“もっと先もシてほしい”とは、全く思わなかった。
首筋を吸われる。
…キスマーク。
ドキドキしっぱなしで、どうすればいいか、わからない。
へへへと彼女が笑って、首筋を指でなぞる。
「千陽、可愛かったよ」
彼女の顔が近づいて、キスされた。
「…嬉しい」
「普段からもっと素直になれよ?」
「…無理」
どうせ、受け止めてくれないくせに。
「はー?なんで?」
「無理だから」
「穂にはやたら素直なのに?」
「穂は…特別なの」
「私は!?」
あたしが目をそらすと、押し倒された。
「お前なー…」
「永那…ちゃん…?」
穂が寝転んだまま、不安げな瞳をあたし達に向けていた。
「穂!起きたんだ!」
永那が勢い良く起き上がって、穂にダイブする。
穂の嗚咽が漏れても構わず、永那は顔を穂に擦り寄せる。
部屋には朝日が射し込んでいた。
2人の幸せそうな姿。
…胸が、痛まない。
全然、痛まない。
嬉しい。
羨ましいとか嫉妬とか、そんな感情、もう抱きたくなかった。
2人のことが好きだから。
2人のことが、大好きだから。
「穂~起きるの待ってたんだよ~穂~」
「永那ちゃん、くすぐったい…!」
穂が笑う。
永那も、笑ってる。
良かった。…本当に、良かった。
「え、永那ちゃん…!」
「なに?」
「ち、千陽に…冷たく…してない?千陽…大丈夫?」
「してないよ!」
永那が目を見開いて驚いている。
「大丈夫」
あたしが笑うと、穂は安心したように微笑んで「良かった」と呟いた。
「2人で…何してたの?」
穂の眉が垂れ下がる。
「私が穂と千陽のおっぱい揉み比べしてた」
永那の顔がチーズみたいに蕩けると同時に、穂の眉間にシワが寄る。
「私、そういうの嫌」
「え!?…あ、ごめんー。ごめん、穂~、怒らないでよ~」
永那は情けない声を出しながら、縋るように穂を抱きしめた。
バカだ、ホントに。
「私のほうが…ちっちゃいもん…」
…可愛い。
「穂!おっぱいは大きさじゃないんだって!大事なのはバランスだよ!?」
穂が唇を尖らせて、宙の一点を見つめる。
「千陽は、バランス良いでしょ?」
「穂も!良いんだって!!」
穂の唇がどんどん尖っていく。
「穂…ホントだよ?私は穂が1番好きだよ?穂の体、めっちゃ大好きだよ?」
「ハァ」と、ため息を吐いて、穂はくるっと回転してうつ伏せになった。
「穂?」
枕に突っ伏す穂の顔を永那が覗き込む。
「私…飽きられない?」
「どうして私が穂を飽きると思うの?」
「わからないけど…私、あんまり…自信ないから…」
「なんで!?私、穂の体、世界一好きだよ!?」
「…体だけ?」
「った…はーっ…可愛すぎる…。可愛すぎるんだよ、穂はさー、ホントにさー?」
「可愛いの…?」
永那は穂のうなじにチュッチュッと音を立てながらキスをした。
穂が顔を横に向けて、目が合う。
「私も…何か…したいな…」
「何かって?」
永那が間に入って、視界が遮られる。
「メイク…とか…」
あたしが桜にメイクしてあげてたのに気づいたのって、穂も関心があったからってことだったのかな。
「穂はそのままでも綺麗だよ?」
永那が必死に穂の機嫌を取ろうとする。
「…うん、ありがとう」
「いいよ。やってあげる」
「本当!?」
あたしが言うと、穂が永那をどけて、永那がゴロゴロ転がっていく。
「穂、メイク、興味あったんだ」
「…少しだけ、ね?」
「可愛い」
穂の両頬を手で包んで、触れるだけのキスをした。
永那は胸を優しく揉み始める。
眼鏡姿の彼女に見下ろされて、ドキドキするのが止まらない。
「ハァッ…探すよ…そりゃ」
「ふーん」
「あたし…永那が穂を1番大切にしてることくらい、知ってるから。代わりを、探したの」
「そっか」
「うん…。知ってる…知ってる、から…調子になんて、乗らない、から…。穂のことも、盗らないし」
「わかった」
くしゃくしゃに頭を撫でられて、思わず彼女を見つめた。
あまりに優しい笑顔を向けられて、胸が締め付けられる。
「頑張ったんだね」
歯を食いしばるのに、涙が溢れる。
「ご褒美、あげなきゃね?」
永那がチラッと穂を見てから、あたしをまっすぐ見た。
目を合わせながら舌を出して、ゆっくり、ゆっくり、胸の突起を舐められる。
ああ、もう…。好き。大好き。
舌先で突起を弄られる。
キュゥキュゥ子宮が疼いて、蜜が溢れ出てくる。
昨日を思い出す。
「好き」
昨日よりも優しく…というより…昨日よりも愛情を込めて、触れてくれているのがわかる。
「大好き」
チュッと吸われて、また撫でるように舐められた。
「永那…大好き…」
彼女の髪を指で梳く。
ピリッとした刺激が走って、思わず彼女の髪を掴んだ。
「ぁっ」
穂が…いるのに…。
あたしは隣で眠る穂を見て、罪悪感と悦びを同時に感じた。
そして、果てる。
体を起こして、永那がブラを着けてくれても、まだ荒い呼吸は落ち着かなかった。
不思議と、“もっと先もシてほしい”とは、全く思わなかった。
首筋を吸われる。
…キスマーク。
ドキドキしっぱなしで、どうすればいいか、わからない。
へへへと彼女が笑って、首筋を指でなぞる。
「千陽、可愛かったよ」
彼女の顔が近づいて、キスされた。
「…嬉しい」
「普段からもっと素直になれよ?」
「…無理」
どうせ、受け止めてくれないくせに。
「はー?なんで?」
「無理だから」
「穂にはやたら素直なのに?」
「穂は…特別なの」
「私は!?」
あたしが目をそらすと、押し倒された。
「お前なー…」
「永那…ちゃん…?」
穂が寝転んだまま、不安げな瞳をあたし達に向けていた。
「穂!起きたんだ!」
永那が勢い良く起き上がって、穂にダイブする。
穂の嗚咽が漏れても構わず、永那は顔を穂に擦り寄せる。
部屋には朝日が射し込んでいた。
2人の幸せそうな姿。
…胸が、痛まない。
全然、痛まない。
嬉しい。
羨ましいとか嫉妬とか、そんな感情、もう抱きたくなかった。
2人のことが好きだから。
2人のことが、大好きだから。
「穂~起きるの待ってたんだよ~穂~」
「永那ちゃん、くすぐったい…!」
穂が笑う。
永那も、笑ってる。
良かった。…本当に、良かった。
「え、永那ちゃん…!」
「なに?」
「ち、千陽に…冷たく…してない?千陽…大丈夫?」
「してないよ!」
永那が目を見開いて驚いている。
「大丈夫」
あたしが笑うと、穂は安心したように微笑んで「良かった」と呟いた。
「2人で…何してたの?」
穂の眉が垂れ下がる。
「私が穂と千陽のおっぱい揉み比べしてた」
永那の顔がチーズみたいに蕩けると同時に、穂の眉間にシワが寄る。
「私、そういうの嫌」
「え!?…あ、ごめんー。ごめん、穂~、怒らないでよ~」
永那は情けない声を出しながら、縋るように穂を抱きしめた。
バカだ、ホントに。
「私のほうが…ちっちゃいもん…」
…可愛い。
「穂!おっぱいは大きさじゃないんだって!大事なのはバランスだよ!?」
穂が唇を尖らせて、宙の一点を見つめる。
「千陽は、バランス良いでしょ?」
「穂も!良いんだって!!」
穂の唇がどんどん尖っていく。
「穂…ホントだよ?私は穂が1番好きだよ?穂の体、めっちゃ大好きだよ?」
「ハァ」と、ため息を吐いて、穂はくるっと回転してうつ伏せになった。
「穂?」
枕に突っ伏す穂の顔を永那が覗き込む。
「私…飽きられない?」
「どうして私が穂を飽きると思うの?」
「わからないけど…私、あんまり…自信ないから…」
「なんで!?私、穂の体、世界一好きだよ!?」
「…体だけ?」
「った…はーっ…可愛すぎる…。可愛すぎるんだよ、穂はさー、ホントにさー?」
「可愛いの…?」
永那は穂のうなじにチュッチュッと音を立てながらキスをした。
穂が顔を横に向けて、目が合う。
「私も…何か…したいな…」
「何かって?」
永那が間に入って、視界が遮られる。
「メイク…とか…」
あたしが桜にメイクしてあげてたのに気づいたのって、穂も関心があったからってことだったのかな。
「穂はそのままでも綺麗だよ?」
永那が必死に穂の機嫌を取ろうとする。
「…うん、ありがとう」
「いいよ。やってあげる」
「本当!?」
あたしが言うと、穂が永那をどけて、永那がゴロゴロ転がっていく。
「穂、メイク、興味あったんだ」
「…少しだけ、ね?」
「可愛い」
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