いたずらはため息と共に

常森 楽

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5.時間

291.好きのその先

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体を洗うときは相変わらずボディタオルじゃなくて、手を使っていて、くすぐったい。
泡で滑りの良くなった手で、胸を撫でられる。
さっき、あんなにシたのに…もう…なんで私の体は反応するの!
後ろに座る永那ちゃんが「へへへ」と笑う。
何度も突起の上を指先が滑る。
たまに摘まれて「んっ」と声が漏れてしまう。
「穂」
呼ばれて顔だけ横に向けると、キスされる。
彼女の手が、スルリと太ももの間に下りて、茂みに触れる。
ジワリと割れ目から蜜が垂れるのがわかった。

さっきと同じように、座った状態で、蕾を撫でられた。
こちらも泡で滑りが良くなっていて、ピクピクと体が動く。
「穂、可愛い。好き」
胸の突起は指先で弾くように。
泡で滑って、ペチペチと音が鳴っているのが恥ずかしい。
蕾は、滑りやすいのを良いことに、指先で弄ばれるように。
クルクル円を描いてみたり、車のワイパーみたいに左右に動いてみたり、私の反応を楽しんでるようだった。
突然ビリビリするような刺激が全身を駆ける。
「ぁあっ…あッ…」
「さっきもしたんだけど…皮剥いて、直接さわってるの、わかる?」
「ビリビリ…ビリビリ、する」
フフッと彼女が笑う。
「気持ちいい?」
「気持ちぃ…ッ」
ビクッビクッと足が震えて、彼女に体を預ける。

彼女がシャワーを取って、体を流してくれる。
わざと恥部に重点的にシャワーを当ててくるから「やだ」と唇を尖らせた。
「これは嫌?」
「…永那ちゃんの、手が良い」
ギュッと抱きしめられる。
「可愛すぎ!」
片手で抱きしめつつも、もう片方の手が下におりていく。
蕾に触れられて、ほんの少し痛みを感じた。
「え、永那ちゃん…ちょっと、痛い」
「そっか。…さっきたくさんシたからね。もう穂のクリトリスは限界だね」
そう言って、彼女は立ち上がる。

手を差し伸べられて、重ねる。
私が立ち上がると「穂、ちょっと壁に手ついてて」と言われた。
言われた通りにすると、スルッと彼女の手がお尻の穴に触れる。
「ひゃっ!?永那ちゃん…そ、そこは…」
「大丈夫大丈夫」
指が何度も出し入れされて、壁につく手を握りしめた。
「んあぁっ」
クイクイと、なかの粘膜が引っ張られるような感覚。
「だ、だめ…っ」
「何がだめ?」
「あっ…あの、待って…んっ…うん、ち…出ちゃう…あッ…やだ…」
彼女が耳をしゃぶる。
「出していいよ」
「無理、無理…ぁぁっ」

スポッと彼女の指が抜かれる。
「はい、洗えた」
壁に手をついたまま、私は項垂れた。
彼女は手を洗う。
そのままシャワーを私のお尻に当てて、撫でた。
「穂、洗い終わったから先出てていいよ」
「ハァ」とため息をついて、私は髪を手で絞る。
「可愛い」
私は彼女を睨んで、浴室から出る。
まだお尻が変な感じがする…。

パジャマを着て、お茶を飲む。
彼女がお風呂から上がって、ついジッと見る。
「なに?」
私は首を小さく横に振って、「眼鏡、やっぱりかっこいいなって」体育座りする膝に顎を乗せた。
「じゃあ、学校でも眼鏡にしよっかな」
「だめ」
「なんで?」
「…私だけ…特別が、良いから…」
永那ちゃんはぴょんとジャンプして、その勢いのまま私を押し倒す。
「穂だけ、特別ね」
見下ろされながら、微笑まれる。
「…かっこいい」
彼女が嬉しそうに笑った。
「なんか、穂に褒められると照れちゃうな」
そっとキスされる。

胸に触れられる。
「永那ちゃん、エッチばっかり…」
フゥッと息を吐いて、彼女が起き上がる。
「エッチばっかりは嫌だよね、ごめん」
私も起き上がって、彼女を抱きしめた。
彼女が抱きしめ返してくれる。
彼女の肩に顔をうずめて、彼女のぬくもりに包まれる。
「永那ちゃん、好き」
「私も、穂好き」
しばらくそうしていると、瞼が何度も落ちかけた。

「穂、ドライヤーかけてあげる」
ウトウトしながら、彼女に手を引っ張られて洗面台に行く。
人にドライヤーかけてもらえるって、すごく楽だなあ…なんて思っていたら、あっという間に終わった。
歯磨きをし終えたら、永那ちゃんはせっせと布団を敷いてくれる。
「穂、こっちね」
トントンと叩かれたほうに寝転んだ。
「…永那ちゃんの匂い」
「私の布団だからねえ」
電気が消される。
彼女に抱きしめられて、いよいよ本格的に意識が遠のいていく。

「穂」
「ん?」
「エッチが嫌なのは、わかってるんだけど…ちょっとだけ、舐めたい」
「眠いよ…」
「寝ていいから、私、穂のおまた舐めてもいい?」
なんとか頷くと、彼女が私の足元に移動する。
布団が捲られて、パンツとショーツが下ろされる。
スースーして、変な感じ。
彼女が、私の恥部を舐める。
くすぐったさもあるけれど、眠気のほうが勝ってしまう。
…私っておかしいのかな。
“永那ちゃんだし、まあいっか”って思ってる。
エッチなことされてても眠くなるのは、彼女に絶対の安心感を抱いているから。
眠くなってしまうくらい、心地いいから。
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