いたずらはため息と共に

常森 楽

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5.時間

266.修学旅行

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彼女の割れ目が私の口に密着して、スカートの幕が下りる。
真っ暗な中、必死に舌を出して、彼女のを舐める。
「あー、邪魔だな」
そう言いながら、彼女の手がスカートの中に入ってくる。
スカートの裾がバサバサと目に当たって、閉じる。
彼女の指が蕾で円を描く。
荒い息遣いが聞こえてくる。
「ハァ…んっ…ァッ」
ビクッとお尻が動く。
彼女が離れようとするから、太ももをギュッと掴んで、舌を割れ目に添わせる。
「穂」
スカートの裾が捲られて、彼女と目が合う。
「もう一回、いい?」
「うん」
ソファの背もたれに手を付きながら、目を閉じて、彼女は上を向いた。
スカートが下りてきて、私も目を閉じる。
「ぁぁっ…んッ…」
彼女が一度震えて「ハァ」と息を吐いた。

永那ちゃんは後ずさって、ソファの隅に置いたショーツを穿こうとする。
「永那ちゃん」
「ん?」
「…挿れなくていいの?」
彼女がフッと笑う。
「じゃあ、シてもらおうかな」
私は起き上がって、ソファの上で正座する。
どうすればいいのかわからなくて、永那ちゃんをジッと見る。
…永那ちゃんは、寝転がらないのかな?
永那ちゃんが膝立ちになって「さわって?」と言う。
スカートの中に手を入れて、彼女の恥部に触れる。
割れ目を撫でると、とろりと何かが指に垂れた。

中指と、薬指。
ゆっくり挿れると「ハァ」と彼女が吐息を漏らす。
彼女に髪を掴まれる。
指先を、曲げる…。
窪んでる、少しザラッとしたところを撫でる。
「気持ちいい」
薄茶色の瞳がキラキラと光って、口角が上がる。
彼女の手もスカートの中に入っていく。
片手で私の髪を掴んだまま「あぁ…っ」と上を向いた。
…私も、永那ちゃんをイかせてあげられればいいのに。
ギュッと髪を引っ張られて、ほんの少し痛みを感じた。
「んっ…ハァッ…ぁっ」
掴んでいた髪を離して、ソファの背もたれに手をつく。
「穂、ありがと」
そう言われて、私はゆっくり指を抜いた。

永那ちゃんの体液がついた、自分の指をしゃぶる。
「エロ」
低い声で言われて、鼓動が速まる。
永那ちゃんはショーツを穿きながら、流し目に私を見ていた。
「永那ちゃんは…かっこいい…」
ショーツを穿き終えて、私の膝に頭を乗せて寝転ぶ。
「そう?」
「うん」
へへへと彼女が笑った。
私は自分の指をティッシュで拭いて、ヨレヨレになったネクタイを手で叩いて伸ばす。
「どっちがどっちだ?」
「んー…たぶん、こっちが私」
「なんでわかんの?」
「ここ、シミがついてるのと、ついてないの…」
ハハハッと永那ちゃんが楽しそうに笑った。
「私は雑だからなあ。穂の、濡れちゃったね」
「すぐ乾くよ」
私のが、口元に結ばれていたほうのネクタイ。
口に当てた部分が濡れてしまっているけど、それ以外に違いはない。
永那ちゃんのネクタイは、私が力を入れてしまったからへたってしまっている。
「ごめんね…ヨレヨレになっちゃった」
「いいよ。私がやったんだし」
永那ちゃんがネクタイを奪って、適当に結ぶ。

私はブラをつけて、シャツのボタンを留める。
「良い眺め」
「さっきも言ってた…」
「うん、穂がエロくて可愛いから」
…そう、かな?
「…そういえば、千陽に“バカ”って言われた」
「なんで?」
「永那ちゃんがいるのに、千陽のことも大事にしようとしてるからだって」
「それは、バカだな」
「え、永那ちゃんまで…!」
「ホントのことでしょ?」
唇を尖らせると、永那ちゃんの手が伸びてきて、後頭部を押される。
永那ちゃんの上半身が起き上がって、触れるだけのキスをした。
「永那ちゃんが…千陽を大事にしてるから、私も、そうしようって思ったんだもん…」
永那ちゃんがあくびをする。
「私は千陽にキスしてないよ?」
「そう…だけど…」

頭を撫でられて、彼女を見つめる。
「まあ、約束守ってくれれば、私はそれでいいから」
「どうして?本当は、嫌でしょ?」
「もういいって言ったら、いいんだよ。…でも、私より回数が多いのは、寂しい」
「そっか…わかった」
「ま…それも私のせいか」
「永那ちゃんの?違うよ!」
彼女は悲しげに笑う。
「お母さんがあんなじゃなければ、私だってお泊まりできたんだよ。そしたら、こんな寂しい思いもしてない」
「じゃあ、なおのこと…永那ちゃんのせいじゃない」
彼女の笑顔が優しいものに変わって、ホッとする。

「永那ちゃん、この映画、長いね」
「そだね」
永那ちゃんが起き上がって、テレビを消す。
「いいの?」
「長いのは知ってるから。結末はわかってるし…そんな、楽しい終わりじゃないしね」
「そうなんだ」
「さてとっ、そろそろ帰らないとヤバイかな」
6時半だった。
手を繋いで、ネットカフェを出る。
永那ちゃんが家まで送ろうとするから、背中を押して、改札を通らせる。
「穂、気をつけて帰るんだよ!」
「うん!永那ちゃんもね!」
彼女の背中が見えなくなるまで見送って、帰途につく。

気づけばスキップしていた。
ハッとして、恥ずかしくなって周りをキョロキョロ見て、前髪を指で梳く。
…楽しかった。すごく。
ギュッと鞄の持ち手を握った。
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