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4.踏み込む
242.先輩
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「穂、声出しちゃダメだよ?本当に」
「出ちゃうんだもん…」
…ああ、可愛い。
彼女のなかに指を挿れる。
「んっ」
ゆっくり動かす。
「穂」
「ん…っ?」
「ごめんね」
「ハァッ…なに、が?」
「先輩と、キスしたこと」
「…べつに…そんなに、気にして、ないよ…ハァッ」
指を曲げると、彼女の腰が前に出た。
「んぅっ…」
「なんで、気にしてないの?」
「永那ちゃんだって、私が、千陽…と、キス、してるの、許してくれて、っる…」
「それは、相手が千陽だからで…穂が他の人とキスしたら、怒るよ」
「そっか。…怒って、ほしい?」
どんな聞き方?
怒ってほしい人なんて、いないでしょ。普通。
…でも。
「怒って」
彼女の、気持ちいいところに触れる。
「んぅっ、ぁっ」
好きな、声。
「永那ちゃんの、バカ」
胸にうずめていた顔を上げると、彼女に見下ろされていた。
「バカ」
彼女が私の肩を、ポカポカ叩く。
指の動きを速めると「んぁっ、あっ」と声が降ってきて、彼女が私の肩にもたれかかる。
「バ…カ…っ、ぁっ、ぁあッ」
ビクッビクッと彼女の体が跳ねる。
彼女の手をソファの背もたれに移動させる。
私はソファからずり落ちるようにして、彼女の股が見える位置で止まった。
「穂、来て」
そう言って太ももを掴んで引くと、彼女の割れ目が唇におりてくる。
たくさん、舐めた。
お腹がグゥッと鳴っても、知らないフリして、舐めた。
彼女が2回イく。
それでも舐め続けた。
しばらくそうしていたら、彼女から離れていった。
「足、ちょっと、辛くなっちゃった」
へへへと笑う。
私は唇を舐めて、起き上がる。
「お腹すいた。穂は、お昼食べたの?」
「まだだよ」
「じゃあ、なんか食べよ?」
「…家に、あるよ。行く?」
「うん」
2人で家に行く。
「ただいまー」
穂が言う。
「「おかえりー!」」
ん?
「千陽と優里まだいんの?」
「そうみたい」
穂が苦笑する。
顔を出すと「永那だ!」と誉が言う。
「あれー?珍しー!」
優里が言って、千陽もこっちを向いた。
「お母さんは?」
穂が聞くと「まだ寝てる」と誉が答える。
2人で手洗いうがいをして、穂が冷蔵庫から食事を出してくれる。
ご飯を食べて、千陽、優里、誉が遊ぶ人生ゲームの様子を眺める。
…てか、勉強は?
明後日からテストだよね?
千陽はいいかもしんないけど、優里はいいの?
「お母さんがさー、そろそろ予備校行ったほうがいいんじゃないかって言うんだよね」
優里がルーレットを回す。
「千陽は行く?」
「高3になったら行こうと思ってる」
「穂ちゃんは?」
「私も、高3になってからかな」
私には、行けるお金なんてない。
「でも…予備校じゃなくて、オンラインのやつも考えてるかな。そっちのほうが安いし」
穂がお茶を飲みながら言う。
「え!そーなんだ!…オンラインかー…私は続かなさそうだなー…。永那は?」
「行かない」
「強すぎる…」
何がだよ。
…まあ、優里のこの反応は、好きだけど。
「私、帰ろうかな」
「もう!?早くない?…人生ゲームやってったらいいのに」
「いや、勉強しろよ」
優里が机に顔を突っ伏す。
「今夢を見てるんだから!そんなこと言わないで!現実を突きつけないで!悪魔だ!永那は悪魔だ!」
左眉を上げて、優里を見る。
…こいつバカだ。
私が立ち上がると、穂が玄関まで一緒に来てくれた。
「ここでいいよ」
「そう?」
「うん、来てくれてありがとう。嬉しかった」
彼女にキスをして、ドアを開ける。
いつも通り、エレベーターに乗るまで見送ってくれる。
…好きだ。
絶対、手放したくない。
1階におりて、スマホを出す。
お姉ちゃんに電話をかけた。
出ない。
もう一度かけても、お姉ちゃんは出なかった。
仕方ないからメッセージ画面を開く。
『心音先輩から聞いたと思うけど、私、修学旅行行きたいから。お姉ちゃんが帰ってこなくても、行くから』
家に帰ると、お母さんが起きていた。
「永那~、どこ行ってたの~?」
「穂のとこ」
「穂ちゃん!私も会いたい~!」
「今度ね」
お母さんの頭を撫でる。
帰る前、コンビニに寄った。
スマホで撮った写真を印刷するために。
それを棚に立てかける。
…今度、フレームでも買おうかな。
お母さんが暴れると危ないから、だめかな。
「うわ~!穂ちゃん、千陽ちゃん、優里ちゃん、永那!」
お母さんは写真を見て、指差す。
「お母さん」
私は最後にお母さんを指差した。
お母さんがへへへと笑う。
「楽しかったね~、勉強会」
「そうだね」
「また勉強会しないかな~」
「そんなにテストがあったら、優里が倒れるよ」
お母さんがフフフと楽しそうに笑った。
立てかけた写真を取って、お母さんは寝転ぶ。
「穂ちゃん、千陽ちゃん、優里ちゃん、永那、お母さん」
繰り返し、小さく呟く。
「穂ちゃん、千陽ちゃん、優里ちゃん、お母さん、永那…かな」
順番をなおしてる。
私は座卓に頬杖をついて、お母さんを眺めた。
水族館デート、楽しみだな。
大きくあくびが出て、目に涙がたまる。
…今日は疲れた。
よく、頑張った。
穂が頭を撫でてくれたことを思い出す。
気づけば、意識がなくなっていた。
「出ちゃうんだもん…」
…ああ、可愛い。
彼女のなかに指を挿れる。
「んっ」
ゆっくり動かす。
「穂」
「ん…っ?」
「ごめんね」
「ハァッ…なに、が?」
「先輩と、キスしたこと」
「…べつに…そんなに、気にして、ないよ…ハァッ」
指を曲げると、彼女の腰が前に出た。
「んぅっ…」
「なんで、気にしてないの?」
「永那ちゃんだって、私が、千陽…と、キス、してるの、許してくれて、っる…」
「それは、相手が千陽だからで…穂が他の人とキスしたら、怒るよ」
「そっか。…怒って、ほしい?」
どんな聞き方?
怒ってほしい人なんて、いないでしょ。普通。
…でも。
「怒って」
彼女の、気持ちいいところに触れる。
「んぅっ、ぁっ」
好きな、声。
「永那ちゃんの、バカ」
胸にうずめていた顔を上げると、彼女に見下ろされていた。
「バカ」
彼女が私の肩を、ポカポカ叩く。
指の動きを速めると「んぁっ、あっ」と声が降ってきて、彼女が私の肩にもたれかかる。
「バ…カ…っ、ぁっ、ぁあッ」
ビクッビクッと彼女の体が跳ねる。
彼女の手をソファの背もたれに移動させる。
私はソファからずり落ちるようにして、彼女の股が見える位置で止まった。
「穂、来て」
そう言って太ももを掴んで引くと、彼女の割れ目が唇におりてくる。
たくさん、舐めた。
お腹がグゥッと鳴っても、知らないフリして、舐めた。
彼女が2回イく。
それでも舐め続けた。
しばらくそうしていたら、彼女から離れていった。
「足、ちょっと、辛くなっちゃった」
へへへと笑う。
私は唇を舐めて、起き上がる。
「お腹すいた。穂は、お昼食べたの?」
「まだだよ」
「じゃあ、なんか食べよ?」
「…家に、あるよ。行く?」
「うん」
2人で家に行く。
「ただいまー」
穂が言う。
「「おかえりー!」」
ん?
「千陽と優里まだいんの?」
「そうみたい」
穂が苦笑する。
顔を出すと「永那だ!」と誉が言う。
「あれー?珍しー!」
優里が言って、千陽もこっちを向いた。
「お母さんは?」
穂が聞くと「まだ寝てる」と誉が答える。
2人で手洗いうがいをして、穂が冷蔵庫から食事を出してくれる。
ご飯を食べて、千陽、優里、誉が遊ぶ人生ゲームの様子を眺める。
…てか、勉強は?
明後日からテストだよね?
千陽はいいかもしんないけど、優里はいいの?
「お母さんがさー、そろそろ予備校行ったほうがいいんじゃないかって言うんだよね」
優里がルーレットを回す。
「千陽は行く?」
「高3になったら行こうと思ってる」
「穂ちゃんは?」
「私も、高3になってからかな」
私には、行けるお金なんてない。
「でも…予備校じゃなくて、オンラインのやつも考えてるかな。そっちのほうが安いし」
穂がお茶を飲みながら言う。
「え!そーなんだ!…オンラインかー…私は続かなさそうだなー…。永那は?」
「行かない」
「強すぎる…」
何がだよ。
…まあ、優里のこの反応は、好きだけど。
「私、帰ろうかな」
「もう!?早くない?…人生ゲームやってったらいいのに」
「いや、勉強しろよ」
優里が机に顔を突っ伏す。
「今夢を見てるんだから!そんなこと言わないで!現実を突きつけないで!悪魔だ!永那は悪魔だ!」
左眉を上げて、優里を見る。
…こいつバカだ。
私が立ち上がると、穂が玄関まで一緒に来てくれた。
「ここでいいよ」
「そう?」
「うん、来てくれてありがとう。嬉しかった」
彼女にキスをして、ドアを開ける。
いつも通り、エレベーターに乗るまで見送ってくれる。
…好きだ。
絶対、手放したくない。
1階におりて、スマホを出す。
お姉ちゃんに電話をかけた。
出ない。
もう一度かけても、お姉ちゃんは出なかった。
仕方ないからメッセージ画面を開く。
『心音先輩から聞いたと思うけど、私、修学旅行行きたいから。お姉ちゃんが帰ってこなくても、行くから』
家に帰ると、お母さんが起きていた。
「永那~、どこ行ってたの~?」
「穂のとこ」
「穂ちゃん!私も会いたい~!」
「今度ね」
お母さんの頭を撫でる。
帰る前、コンビニに寄った。
スマホで撮った写真を印刷するために。
それを棚に立てかける。
…今度、フレームでも買おうかな。
お母さんが暴れると危ないから、だめかな。
「うわ~!穂ちゃん、千陽ちゃん、優里ちゃん、永那!」
お母さんは写真を見て、指差す。
「お母さん」
私は最後にお母さんを指差した。
お母さんがへへへと笑う。
「楽しかったね~、勉強会」
「そうだね」
「また勉強会しないかな~」
「そんなにテストがあったら、優里が倒れるよ」
お母さんがフフフと楽しそうに笑った。
立てかけた写真を取って、お母さんは寝転ぶ。
「穂ちゃん、千陽ちゃん、優里ちゃん、永那、お母さん」
繰り返し、小さく呟く。
「穂ちゃん、千陽ちゃん、優里ちゃん、お母さん、永那…かな」
順番をなおしてる。
私は座卓に頬杖をついて、お母さんを眺めた。
水族館デート、楽しみだな。
大きくあくびが出て、目に涙がたまる。
…今日は疲れた。
よく、頑張った。
穂が頭を撫でてくれたことを思い出す。
気づけば、意識がなくなっていた。
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