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3.成長
133.噂
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「ねえ、なに?教えて」
「やだ」
永那ちゃんはただまっすぐ前を見て、少し猫背になりながら歩いている。
繋ぐ手は離れないものの、彼女の手にはほとんど力が入っていない。
私は俯きながら必死に考えるけど、全く何も思い出せない。
気まずいまま、時間だけが過ぎていく。
一緒にいるのにいないみたいな、そんな時間が。
お盆だからか、公園はけっこう人がいて、子供たちが楽しそうに遊んでいる。
「穂」
「ん?」
永那ちゃんがニヤリと笑う。
「お仕置きだ」
「え?」
「穂が忘れるから、お仕置きする」
急に永那ちゃんに強く手を引かれた。
「ど、どこ行くの?」
草木が生い茂る中を進んでいく。
虫が驚いたように飛び回って、私は顔の前で手を払う。
「永那ちゃん、こんなとこ…」
永那ちゃんが振り向いて、冷たい目で見下ろされた。
その瞳は、全ての反論を許さないかのようで、私は何も言えなくなる。
太い木の幹の前に立たされる。
永那ちゃんは薄っすら笑みを浮かべながら、視線はまだ冷たくて、私の鼓動は速まった。
ゴクリと唾を飲むと同時に、私の唇は塞がれる。
「思い出したら、教えてね?」
全く心当たりがなくて、戸惑うけど、何も言えずに頷く。
「私、楽しみにしてたんだから」
楽しみ?
…余計わからない。
そしてまた、唇が重なる。
シャツの上から胸を揉まれて、心臓が跳ね上がる。
「永那、ん…っ!」
話そうとしたら、舌が絡まる。
幹に体を押し付けられながら、胸を揉まれるたびに、スカートの中に入れたシャツの裾が少しずつ上がっていく。
まるで、わざとシャツを出そうとしているかのような動き。
背後の公園では、人々が楽しそうにはしゃぐ声が聞こえてくる。
…こんな、ところで。なんで…?
暑さと恥ずかしさで、汗が全身から吹き出る。
風が吹いて、お臍が露出しているのがわかる。
「えあ、あぁ」
声を出して講義するけど、永那ちゃんが止まる気配はない。
サッと服の中に手が入ってきて、慣れた手つきでブラのホックが外される。
「んーっ!」
肩を叩くけど、無視される。
少し強く彼女を押そうとしても、びくともしない。
直に乳房をさわられて、体がビクッと反応する。
すぐに突起に刺激が走る。
足がカクンと曲がって、少しずり下がる。
彼女の唇が離れたから「永那ちゃん」と呼ぶけど、無表情の彼女は私の脇を持って、元の位置に私を戻した。
片手が服の中から出てきて、顎を上げられる。
「早く思い出せば?」
いつもよりトーンの低い声で言われて、全身に鳥肌が立つ。
また唇が重なって、すぐに舌が入ってくる。
クチュクチュと音が鳴って、唾液が混ざり合う。
…絶対わざとだ。
突起を抓られる。
必死に鼻で呼吸して、震える足で立つ。
彼女の肩を掴んで、なんとか火照る脳で考える。
乳房を激しく揉まれて、ほんの少し痛みが走る。
…“お仕置き”だから?
揉まれながら、突起に刺激も与えられる。
視線だけ下におろすけど、服の上からでは何が行われているのかはわからない。
「んぁ…んゥっ」
唇が離される。
「空井さんは、頭が良いんじゃないの?なんでまだわかんないの?」
永那ちゃんが私を睨みながら、口をモゴモゴ動かす。
離されたそれがまた重なって、一気に液体が流れ込んでくる。
溢れそうになるほど…。舌を絡めただけで、口端から垂れていく。
私が飲もうとして、舌を舌で押さえつけられた。
急に喉を駆けおりていった唾液に対応しきれなくて、咽る。
唇が離される。
「大丈夫?」
そう言う瞳に優しさは感じられない。
コホコホと咳をして「なんで?」と詰まった声で言う。
瞳に涙が溜まって、視界がボヤける。
「穂が、忘れるのが悪いんだよ」
…私、一体何を忘れたの?
肩で息をしていると、“もういいでしょ?”と言うかのように、唇を塞がれる。
服に入ったままの手は思い出したように動き出す。
今度は突起をわざと避けるかのように、指先で円を描かれた。
その焦れったい動きに、体がピクピクと動いて“さわって”と主張する。
…だめなのに。
キュッと抓まれる。
「んぁっ、んんぅっ」
足がガクガク震えながら、なんとか幹に支えられて立っている。
彼女の手が、プリーツスカートを捲し上げていく。
…だめだよ、だめ。こんなところで…誰かに見られたら…。
彼女の肩に指を食い込ませる。
食い込ませた指が、震えている。
必死に両足に力をこめて足を閉じるけど、彼女の手はいとも簡単にすき間に入ってくる。
ショーツの上から私の大事なところを撫でられる。
それだけなのに、なぜか私の体は期待する。
すぐそばで子供たちの楽しそうな話し声が聞こえる。
すぐに彼女の手はなかに入ってきて、私の茂みに触れる。
私は首を横に振る。
なんの意味もなくて、目を閉じる。
ひとすじの涙が頬を伝っていく。
「やだ」
永那ちゃんはただまっすぐ前を見て、少し猫背になりながら歩いている。
繋ぐ手は離れないものの、彼女の手にはほとんど力が入っていない。
私は俯きながら必死に考えるけど、全く何も思い出せない。
気まずいまま、時間だけが過ぎていく。
一緒にいるのにいないみたいな、そんな時間が。
お盆だからか、公園はけっこう人がいて、子供たちが楽しそうに遊んでいる。
「穂」
「ん?」
永那ちゃんがニヤリと笑う。
「お仕置きだ」
「え?」
「穂が忘れるから、お仕置きする」
急に永那ちゃんに強く手を引かれた。
「ど、どこ行くの?」
草木が生い茂る中を進んでいく。
虫が驚いたように飛び回って、私は顔の前で手を払う。
「永那ちゃん、こんなとこ…」
永那ちゃんが振り向いて、冷たい目で見下ろされた。
その瞳は、全ての反論を許さないかのようで、私は何も言えなくなる。
太い木の幹の前に立たされる。
永那ちゃんは薄っすら笑みを浮かべながら、視線はまだ冷たくて、私の鼓動は速まった。
ゴクリと唾を飲むと同時に、私の唇は塞がれる。
「思い出したら、教えてね?」
全く心当たりがなくて、戸惑うけど、何も言えずに頷く。
「私、楽しみにしてたんだから」
楽しみ?
…余計わからない。
そしてまた、唇が重なる。
シャツの上から胸を揉まれて、心臓が跳ね上がる。
「永那、ん…っ!」
話そうとしたら、舌が絡まる。
幹に体を押し付けられながら、胸を揉まれるたびに、スカートの中に入れたシャツの裾が少しずつ上がっていく。
まるで、わざとシャツを出そうとしているかのような動き。
背後の公園では、人々が楽しそうにはしゃぐ声が聞こえてくる。
…こんな、ところで。なんで…?
暑さと恥ずかしさで、汗が全身から吹き出る。
風が吹いて、お臍が露出しているのがわかる。
「えあ、あぁ」
声を出して講義するけど、永那ちゃんが止まる気配はない。
サッと服の中に手が入ってきて、慣れた手つきでブラのホックが外される。
「んーっ!」
肩を叩くけど、無視される。
少し強く彼女を押そうとしても、びくともしない。
直に乳房をさわられて、体がビクッと反応する。
すぐに突起に刺激が走る。
足がカクンと曲がって、少しずり下がる。
彼女の唇が離れたから「永那ちゃん」と呼ぶけど、無表情の彼女は私の脇を持って、元の位置に私を戻した。
片手が服の中から出てきて、顎を上げられる。
「早く思い出せば?」
いつもよりトーンの低い声で言われて、全身に鳥肌が立つ。
また唇が重なって、すぐに舌が入ってくる。
クチュクチュと音が鳴って、唾液が混ざり合う。
…絶対わざとだ。
突起を抓られる。
必死に鼻で呼吸して、震える足で立つ。
彼女の肩を掴んで、なんとか火照る脳で考える。
乳房を激しく揉まれて、ほんの少し痛みが走る。
…“お仕置き”だから?
揉まれながら、突起に刺激も与えられる。
視線だけ下におろすけど、服の上からでは何が行われているのかはわからない。
「んぁ…んゥっ」
唇が離される。
「空井さんは、頭が良いんじゃないの?なんでまだわかんないの?」
永那ちゃんが私を睨みながら、口をモゴモゴ動かす。
離されたそれがまた重なって、一気に液体が流れ込んでくる。
溢れそうになるほど…。舌を絡めただけで、口端から垂れていく。
私が飲もうとして、舌を舌で押さえつけられた。
急に喉を駆けおりていった唾液に対応しきれなくて、咽る。
唇が離される。
「大丈夫?」
そう言う瞳に優しさは感じられない。
コホコホと咳をして「なんで?」と詰まった声で言う。
瞳に涙が溜まって、視界がボヤける。
「穂が、忘れるのが悪いんだよ」
…私、一体何を忘れたの?
肩で息をしていると、“もういいでしょ?”と言うかのように、唇を塞がれる。
服に入ったままの手は思い出したように動き出す。
今度は突起をわざと避けるかのように、指先で円を描かれた。
その焦れったい動きに、体がピクピクと動いて“さわって”と主張する。
…だめなのに。
キュッと抓まれる。
「んぁっ、んんぅっ」
足がガクガク震えながら、なんとか幹に支えられて立っている。
彼女の手が、プリーツスカートを捲し上げていく。
…だめだよ、だめ。こんなところで…誰かに見られたら…。
彼女の肩に指を食い込ませる。
食い込ませた指が、震えている。
必死に両足に力をこめて足を閉じるけど、彼女の手はいとも簡単にすき間に入ってくる。
ショーツの上から私の大事なところを撫でられる。
それだけなのに、なぜか私の体は期待する。
すぐそばで子供たちの楽しそうな話し声が聞こえる。
すぐに彼女の手はなかに入ってきて、私の茂みに触れる。
私は首を横に振る。
なんの意味もなくて、目を閉じる。
ひとすじの涙が頬を伝っていく。
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