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2.変化
112.夏休み
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「穂…ご飯は?」
知らない。
後で一緒に作ればいい。
永那ちゃんが気持ちよくなれば、もっと触ってくれるかも。
永那ちゃんがその気になれば、もっとキスしてくれるかも。
そう思って、彼女に刺激を与え続ける。
「ハァ、ハァ」と彼女の息が荒くなる。
ギュッと腕を掴まれて、彼女の背が丸まる。
彼女の手が下に伸びていく。
太ももが擽られる感触。
彼女が自分の気持ちいいところに触れているのだとわかる。
「っぁあ」
彼女の突起をつねる。
「っんん」
永那ちゃんの体がもっと小さく丸まって、ビクビクッと痙攣した。
ほんの少しの間があいた後、「ハァ」と息を溢して、体を伸ばした。
私は彼女の体から手を離して、慌てて背を向ける。
罪悪感に似た、でも違う感情も混ざっているような気持ちが私の心を支配して。
彼女の手が頭に伸びてくる。
まだ荒い呼吸を整えることもせず「穂、どうした?」と優しい声が降ってくる。
優しく抱きしめられて、私は奥歯を噛み締めた。
自分が、自分ではコントロールできなくなっていく感覚が怖い。
自分が壊れていくような…そんな感覚。
永那ちゃんには休んでほしいと思っているのに、それだって本心なはずなのに、もっと私を見てほしいという気持ちが膨れ上がっていく。
「よしよし」
髪を撫でられて、彼女の腕の中で体を回転させる。
彼女を見つめると、見つめ返してくれる。
「可愛い穂」
微笑む彼女に心臓を鷲掴みにされて、唾を飲む。
私が唇を近づけると、彼女も近づいてくれる。
私は彼女の頬を両手で包んで、薄いけどやわらかくて艶のあるそこに、私の唇を押し付けた。
強引に舌をねじ込んで、彼女の舌を探す。
すぐに見つかって、何度も絡めた。
全く力の入っていない彼女の舌は心地よくて、ずっと絡めていたいと思った。
子宮がキュウキュウと締まって、もっと欲しくなる。
私は上半身を起こして、彼女のなかを味わう。
自分の唾液が彼女に流れ込んでいく。
彼女の口内が液体で溢れて、口端から涎が垂れる。
彼女はされるがままになって、薄く目を開いたまま私を見ていた。
涎が垂れている口端が、心なしか上がっている気がする。
私はどんどん自分のなかから溢れ出て来る唾液を彼女のなかに送り込む。
彼女の口の両端から涎が垂れていく。
私が唇を離すと、彼女はゴクリと音を鳴らしてそれを飲んだ。
ペロリと口端を舐めて、ニコッと笑う。
「おいしかった」
そう言われて、急に顔に熱がおびていった。
私はまた寝転がって、彼女に背を向ける。
背中に彼女の体温を感じて頭が冷静になると、自分の心臓の音がバクバクと大きくなっていく。
…なにしてるの?私。
「あ、もうこんな時間」
永那ちゃんが起き上がる。
「穂、ビビンバ作ろ?」
両手で視界を覆っていた私は、隙間を作って、彼女を見た。
気づけば彼女が眼鏡をかけている。
学校では見られないその姿に、ときめく。
ちょっと寝癖がついているのが可愛くて、私はそこを撫でた。
フフッと彼女は笑って「やっと穂の顔が見れた」と言う。
だから、サッと両手で顔を覆った。
「おーい、隠れないで」
両手を掴まれて、永那ちゃんが立ち上がると同時に私のことも引っ張り上げる。
ドクドクと鳴る心音は落ち着かなくて、立ち上がってもソワソワしてしまう。
永那ちゃんは鼻歌をうたいながら、キッチンに私を引っ張っていく。
「レシピは?」と言うから、寝室に置いてきたスマホを小走りに取りに行った。
2人で料理をする。
永那ちゃんは器用で、野菜を小気味よく切っていった。
私はその間にひき肉を炒める。
今晩のおかずにもしようと、多めに買っておいたから、けっこう量がある。
多い分はタッパーに入れる。
私は辛いのが苦手だから、永那ちゃんがどうかわからなかったけど、辛味は入れていない。
永那ちゃんも辛いのが特別好きというわけではないらしく、カレーもいつも中辛で、生卵を入れて辛さを中和させたりしているらしい。
2人で作ると不思議と料理も楽しくて、あっという間に作り終えた。
自分で作るよりもおいしく感じるから、なおのこと不思議だ。
「ビビンバ、お店では1回食べたことあるけど、家で作れるなんて知らなかった」
永那ちゃんが笑う。
「永那ちゃん、寝る?」
ご飯を食べ終えた頃には3時になっていて、寝たとしても1時間しか眠れない。
「んー、どうしよ?とりあえずベッドには行こうかな。穂も一緒に来て」
手を引かれて、またベッドに行く。
永那ちゃんがヘッドボードに寄りかかるように座る。
「ここ、来て?」
足を広げて、その間をトントンと叩く。
私は言われたようにそこに座る。
後ろから抱きしめられた。
「穂、好きだよ」
耳元で囁かれる。
思えば今日初めて言われるその言葉が、嬉しくてたまらない。
首筋に何かが這う。
その跡がひやりとして、またすぐにぬくもりに包まれる。
甘噛みされて、少しくすぐったくて「ん」と声が出る。
「…あ、永那ちゃん、だめ」
彼女が吸い付くから、すぐにそう言う。
「バレた?」
「バレバレだよ」
キスマークをつけようとしてること。
最初のときみたいな痛みは感じないけど、体中につけられたときと同じ感覚だった。
フゥッと彼女が息を吐いて、うなじに顔を擦りつけられる。
知らない。
後で一緒に作ればいい。
永那ちゃんが気持ちよくなれば、もっと触ってくれるかも。
永那ちゃんがその気になれば、もっとキスしてくれるかも。
そう思って、彼女に刺激を与え続ける。
「ハァ、ハァ」と彼女の息が荒くなる。
ギュッと腕を掴まれて、彼女の背が丸まる。
彼女の手が下に伸びていく。
太ももが擽られる感触。
彼女が自分の気持ちいいところに触れているのだとわかる。
「っぁあ」
彼女の突起をつねる。
「っんん」
永那ちゃんの体がもっと小さく丸まって、ビクビクッと痙攣した。
ほんの少しの間があいた後、「ハァ」と息を溢して、体を伸ばした。
私は彼女の体から手を離して、慌てて背を向ける。
罪悪感に似た、でも違う感情も混ざっているような気持ちが私の心を支配して。
彼女の手が頭に伸びてくる。
まだ荒い呼吸を整えることもせず「穂、どうした?」と優しい声が降ってくる。
優しく抱きしめられて、私は奥歯を噛み締めた。
自分が、自分ではコントロールできなくなっていく感覚が怖い。
自分が壊れていくような…そんな感覚。
永那ちゃんには休んでほしいと思っているのに、それだって本心なはずなのに、もっと私を見てほしいという気持ちが膨れ上がっていく。
「よしよし」
髪を撫でられて、彼女の腕の中で体を回転させる。
彼女を見つめると、見つめ返してくれる。
「可愛い穂」
微笑む彼女に心臓を鷲掴みにされて、唾を飲む。
私が唇を近づけると、彼女も近づいてくれる。
私は彼女の頬を両手で包んで、薄いけどやわらかくて艶のあるそこに、私の唇を押し付けた。
強引に舌をねじ込んで、彼女の舌を探す。
すぐに見つかって、何度も絡めた。
全く力の入っていない彼女の舌は心地よくて、ずっと絡めていたいと思った。
子宮がキュウキュウと締まって、もっと欲しくなる。
私は上半身を起こして、彼女のなかを味わう。
自分の唾液が彼女に流れ込んでいく。
彼女の口内が液体で溢れて、口端から涎が垂れる。
彼女はされるがままになって、薄く目を開いたまま私を見ていた。
涎が垂れている口端が、心なしか上がっている気がする。
私はどんどん自分のなかから溢れ出て来る唾液を彼女のなかに送り込む。
彼女の口の両端から涎が垂れていく。
私が唇を離すと、彼女はゴクリと音を鳴らしてそれを飲んだ。
ペロリと口端を舐めて、ニコッと笑う。
「おいしかった」
そう言われて、急に顔に熱がおびていった。
私はまた寝転がって、彼女に背を向ける。
背中に彼女の体温を感じて頭が冷静になると、自分の心臓の音がバクバクと大きくなっていく。
…なにしてるの?私。
「あ、もうこんな時間」
永那ちゃんが起き上がる。
「穂、ビビンバ作ろ?」
両手で視界を覆っていた私は、隙間を作って、彼女を見た。
気づけば彼女が眼鏡をかけている。
学校では見られないその姿に、ときめく。
ちょっと寝癖がついているのが可愛くて、私はそこを撫でた。
フフッと彼女は笑って「やっと穂の顔が見れた」と言う。
だから、サッと両手で顔を覆った。
「おーい、隠れないで」
両手を掴まれて、永那ちゃんが立ち上がると同時に私のことも引っ張り上げる。
ドクドクと鳴る心音は落ち着かなくて、立ち上がってもソワソワしてしまう。
永那ちゃんは鼻歌をうたいながら、キッチンに私を引っ張っていく。
「レシピは?」と言うから、寝室に置いてきたスマホを小走りに取りに行った。
2人で料理をする。
永那ちゃんは器用で、野菜を小気味よく切っていった。
私はその間にひき肉を炒める。
今晩のおかずにもしようと、多めに買っておいたから、けっこう量がある。
多い分はタッパーに入れる。
私は辛いのが苦手だから、永那ちゃんがどうかわからなかったけど、辛味は入れていない。
永那ちゃんも辛いのが特別好きというわけではないらしく、カレーもいつも中辛で、生卵を入れて辛さを中和させたりしているらしい。
2人で作ると不思議と料理も楽しくて、あっという間に作り終えた。
自分で作るよりもおいしく感じるから、なおのこと不思議だ。
「ビビンバ、お店では1回食べたことあるけど、家で作れるなんて知らなかった」
永那ちゃんが笑う。
「永那ちゃん、寝る?」
ご飯を食べ終えた頃には3時になっていて、寝たとしても1時間しか眠れない。
「んー、どうしよ?とりあえずベッドには行こうかな。穂も一緒に来て」
手を引かれて、またベッドに行く。
永那ちゃんがヘッドボードに寄りかかるように座る。
「ここ、来て?」
足を広げて、その間をトントンと叩く。
私は言われたようにそこに座る。
後ろから抱きしめられた。
「穂、好きだよ」
耳元で囁かれる。
思えば今日初めて言われるその言葉が、嬉しくてたまらない。
首筋に何かが這う。
その跡がひやりとして、またすぐにぬくもりに包まれる。
甘噛みされて、少しくすぐったくて「ん」と声が出る。
「…あ、永那ちゃん、だめ」
彼女が吸い付くから、すぐにそう言う。
「バレた?」
「バレバレだよ」
キスマークをつけようとしてること。
最初のときみたいな痛みは感じないけど、体中につけられたときと同じ感覚だった。
フゥッと彼女が息を吐いて、うなじに顔を擦りつけられる。
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