いたずらはため息と共に

常森 楽

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2.変化

103.夏休み

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「永那ちゃん」
穂の声に反応して、なんとか片目を開ける。
「ベッド行こ?」
その誘いに、私の体はすぐに反応する。
…違う違う。穂は私を労って、寝かせてくれようとしてるだけだって。
なんとか起き上がって、穂の手に引かれてベッドまで行く。
彼女が一緒にベッドに乗るから、なけなしの理性のツッコミを無視して、体はさらに期待する。
私は本能のままに、彼女の胸元に顔を埋めた。
私の理性なんて、そんなものだ。
ニット生地の肌触りの良い感触と、彼女のあたたかくて柔らかい胸が私を優しく包み込んでくれる。
そっと手を添えると「もう…」と言いながらも、頭を撫でてくれた。
指を動かす。
「やらかい」
そう言うと、“そんなこと言わなくていい”と抗議するように、頭をツンツン突かれる。

しばらく彼女の柔らかさを堪能して、やっぱり我慢できなくて、彼女の服を捲った。
「永那ちゃん…今日は」
“できない”が聞こえてこない。
彼女も期待してくれているのだと、眠い頭で判断する。
私はそのまま、ブラに支えられた乳房に吸い付いた。
汗で少ししょっぱいのが良い。
ペロペロ舐めて、また吸う。
「ッハァ」と、彼女の息が溢れる。
赤い斑点を彼女の白い肌につけていく。
綺麗な花が咲くみたいなイメージ。
もう、首筋につけた痕みたいに、痛くはしないんだ。
優しく、優しく。
私は壁と彼女の背中の隙間に手を忍ばせて、ブラのホックを外す。
隠れていた部分が露わになって、もう既に主張している粒を舐める。
彼女の体がピクッと反応する。
何度も何度も、執拗にそこを舐めた。

彼女の脇腹に手を添えると、肌が冷えてきているのがわかって、慌てて彼女を寝かせる。
熱が冷めないように、すぐに乳頭に吸い付くと、彼女は腰を浮かせた。
2人で布団を被って、私は片手で自分のシャツのボタンを外していく。
全部外し終えて、彼女の胸に触れると、彼女が私の肩に手を伸ばした。
何かと思って顔をあげると、頰を赤らめながら、私のシャツを脱がしてくれる。
その姿が妙に艶めかしくて、心臓の音がバクバクと鳴り始める。
眠かったはずの頭は冴えて、私はまた彼女の肌に口付けた。
彼女の手はゆっくりと動いて、たまにピクピクと体が反応しながらも、シャツの袖を私の腕から抜き取った。
シャツが脱がされて、肌の露出が多くなる。
彼女の体温がより感じられるようになって、鳥肌が立った。

片手は彼女の形を確かめるように耳、頬、首、腕、脇腹をなぞる。
もう片方の手は彼女のぬくもりを我が物にしようと、乳房を揉む。
彼女のそれが私を求めてくるから、たまに、意地悪く、弾くように突起に触れた。
手と連動するように、私は口に含んだ粒を甘噛みする。
「ハァ、ハァ」と彼女の息が荒くなって、私の髪を掴む。
…ああ、エロすぎるよ。穂。
だからつい、彼女にご褒美をあげる。
彼女の唇に唇を重ねて、両手を乳房に預ける。
舌をねじ込ませて、彼女の舌の裏に潜り込む。
胸の突起を同時に摘んで、つねるように刺激を与えた。
口を塞がれた彼女は、必死に鼻で呼吸する。
「ん…ん…」と声が漏れ出て、それが脳みそに響く。
私の下腹部が反応する。
トロトロと、自分の恥部から蜜が溢れ出て来るのがわかる。
胸と口内に刺激を与え続ける。
私の髪を掴む彼女の指の力が強くなる。
…もう少し。
「…んんッ」
髪が抜けるんじゃないかと思うほどに、一瞬頭皮に痛みを感じた。
すぐに痛みは消えて、彼女の手が離れていく。

私と穂の唇には橋が架かって、距離を取ると、それはプツリと切れて落ちた。
落ちた唾液を、穂が唇を舐めてすくい取る。
「穂、可愛い」
彼女の頭を撫でる。
息を切らして私を見る姿もそそられて、私も自分の唇を舐めた。
私は彼女からのプレゼントを汚さないように、丁寧に脱いでベッドの隅に置いた。
邪魔になると思って、眼鏡も取って、ヘッドボードに置かせてもらう。
穂の太もも辺りに座ると、リネン生地のパンツの布ざわりが良くて、そのまま座ってていいのかが躊躇われた。
だから膝立ちになって、だらんと力が抜けている彼女の手を取った。
片手でショーツを下げると、糸を引いているのがわかる。
彼女の手を自分の大事なところに持っていく。
彼女を見ると、目を見開いて、ジッと手元を見つめられていた。
すぐに目が合って、赤面する彼女をニヤリと笑う。
彼女の中指と薬指を掴んで、割れ目に押し当てる。
「穂、挿れて」
そう言うと、彼女は恐る恐る入ってきた。
「んぁっ」
…ああ、ヤバい。もう、これだけでヤバい。

「動かして」
なんとか声を絞り出す。
クチュクチュと音が鳴り始める。
彼女の細い指が、私の中に入ってる。
頭の中で思い浮かべるだけでもどうにかなりそうなのに、私は自分のそこ・・を見た。
「あぁ…ヤバいって…」
私は彼女に覆い被さって、また吐息が混ざり合うように口付けを交わした。
その間にも彼女は指を動かしてくれて、不器用な動きが私をゾクゾクさせる。
自然と腰が動く。
少し無理な体勢をしているからか、彼女の指が抜けてしまいそうになる。
それが新たな刺激を生む。
私は我慢できなくなって、今すぐにでも果てたくて、私の中に入っている彼女の手に触れる距離まで、手を伸ばす。
自分の小さな蕾に指の平で刺激を与える。
「んぅ…っ」
空気を吸い込みたくて、唇を離す。
けど、彼女のあいた手がそれを許さない。
うなじを掴まれて、私達の息が混ざり合う。
「んっハァッ…」
…反則だろォ。
私は自分の1番気持ちいいところをクリクリと擦る。
「っぁあッ…ハァッ…んんっ」
全身に電気が走るようにピリピリして、2度ビクビクと反ってから、私は彼女の上に倒れ込む。
同時に、彼女の指が私の中から出ていった。
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