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2.変化
51.初めて
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家につくと、永那ちゃんは興味深げに部屋を見て回った。
私の部屋に案内して、お茶とお菓子を出す。
「勉強机とか、ないんだね」
「うん、永那ちゃんはあるの?」
「いや、私もないよ。…なんか、勝手なイメージで、穂の部屋にはありそうだなって思ってただけ」
「そうなんだ」
私の部屋には備え付けのクローゼットとベッド、本棚、ローテーブルとスタンドライトしかない。
全部お母さんが選んだインテリアで、ローテーブルなんてほとんど使っていない。
使うのは誉の友達がリビングを占領していて、宿題をやりたいときくらい。
「ベッド広いね」
「セミダブルだからね」
私は苦笑する。なんか、恥ずかしい。
「私は布団だから、ベッドなんて人の家に来ないと見ないや」
「意外。なんか、永那ちゃんはカッコイイ部屋で暮らしてるイメージ」
永那ちゃんは含み笑う。
「家はねえ、ボロアパートですよ」
「そーなの?」
「うん、私の部屋は畳だし」
想像してみる。…それはそれで良いな、と思った。
「あ、座って座って」
永那ちゃんが立ったままでいるから、そう言うと「どこに座ればいい?」と聞いてくれる。
床に座らせるのもなんだか申し訳なく思えて、ベッドを勧める。
「いいの?」
「うん」
ああ、でも。勉強するならどっちにしても床に座ることになるのか…。
私が人を家に呼ぶなんて初めてのことで、どうすればいいかわからない。
永那ちゃんがリュックを床に置いて、恐る恐るベッドに座る。
私が隣に座ると、永那ちゃんが手を握ってくれる。
なんだか照れくさい。
心臓の音が少しずつ大きくなっていって、主張してくる。
「永那ちゃん」
「ん?」
顔が近づく。
「勉強…どうする?」
彼女がフッと笑って、息が顔にかかる。
「どうするって?」
口を開こうとしたら、唇が重なる。
すぐに離れて、額が合わさる。
「永那ちゃん、テスト勉強…」
「なんの勉強しよっか?」
また唇が重なり、すぐに離れる。
「私は、なんでもいいよ」
耳を優しく撫でられて、ゾワリと鳥肌が立つ。
「そうだ」
永那ちゃんの顔が少し離れたと思ったら、左足が私の右足の上に乗る。
「前に公園で“食べる”って言ったの覚えてる?」
私が頷くと、永那ちゃんは両眉を上げて嬉しそうに頷いた。
「あれ、意味わかった?」
「…わからなかった。調べたけど、本当に人を食べた人の記事とか出てきて怖かったよ」
プッと永那ちゃんが吹き出して笑う。
「じゃあ、教えてあげる」
妖艶な笑みに、心が鷲掴みにされる。
永那ちゃんの顔が、体ごとゆっくり近づいてくるから、私は押されるような形になって、ベッドに手をついた。
「でも永那ちゃん…テスト勉強」
「そんなの、今更しなくたってできるでしょ?」
え!?…じゃあなんのために会ってるの!?
頭が真っ白になる。
ふと、金井さんの言葉を思い出す。
“2人で過ごすことが大事”
永那ちゃんが私の肩を押して、天井が視界の全面に映る。
すぐに永那ちゃんの顔が見えて、唇が重なった。
永那ちゃんが立ち上がって、私に覆いかぶさるようにベッドに手をつく。
左足が私の太ももの間に挟まって、右足はベッドに乗っている。
「“食べる”っていうのはね、こういうことだよ。よく、覚えておくんだよ」
心臓の大きな音がやけにうるさい。
唇が重なる。
私の唇を舐めてから、下唇を甘噛みされる。
彼女が自分の唇もペロリと舐めた。
その間に、私はなんとか呼吸する。
フッと笑って、キスされる。
彼女の舌が潜り込んできて、私のに絡む。
口内を探索するように、上顎を撫でられる。
歯をなぞるように舌が動いて、私の舌の裏に忍び込む。
そのゆっくりとした動作が、もどかしさを生む。
また舌が絡んで、彼女の唾液が流れ込んでくる。
仰向けの状態では、それを飲み込むしかなくて、ゴクリと飲む。
永那ちゃんが嬉しそうに笑うから、最初のキスを思い出す。
…変態だ。
私は抵抗するように彼女の肩を押した。
彼女が離れる。
両手首を片手で掴まれて、また彼女が私に覆いかぶさる。
「舌出して」
何を言われたかあまり理解できなくて、目を白黒させる。
「舌、出して」
永那ちゃんが私を睨んだ。思わず言うことを聞いてしまうような目で。
少し舌を出すと、彼女は吸うようにして、強引に私の舌を出した。
自分の口内に私の舌を含んで、優しく舐められる。
唇で舌を挟みながら、ゆっくり出していく。
体がビクッと跳ねて、永那ちゃんがニヤリと笑う。
左足の膝がベッドに乗る。
太ももよりも奥にズレて、変なところに膝が当たる。
下腹部が疼いて、気づけば太ももに力が入っている。まるで彼女の膝をもっと奥に追いやるように。
ギュッと目を瞑った。
彼女が私の額にキスを落とす。
瞼、頬、耳、首の順で唇が触れる。
首筋をやわらかい何かがゆっくりと撫でて、その跡がヒヤリとした。
そのまま鎖骨まで移動して、キスが落とされる。
恐る恐る永那ちゃんを見ると、上目遣いになって私を見ていた。
彼女のピンク色の舌が、視界の端に映る。
そのまま鎖骨を舐められて、背を反る。
私の部屋に案内して、お茶とお菓子を出す。
「勉強机とか、ないんだね」
「うん、永那ちゃんはあるの?」
「いや、私もないよ。…なんか、勝手なイメージで、穂の部屋にはありそうだなって思ってただけ」
「そうなんだ」
私の部屋には備え付けのクローゼットとベッド、本棚、ローテーブルとスタンドライトしかない。
全部お母さんが選んだインテリアで、ローテーブルなんてほとんど使っていない。
使うのは誉の友達がリビングを占領していて、宿題をやりたいときくらい。
「ベッド広いね」
「セミダブルだからね」
私は苦笑する。なんか、恥ずかしい。
「私は布団だから、ベッドなんて人の家に来ないと見ないや」
「意外。なんか、永那ちゃんはカッコイイ部屋で暮らしてるイメージ」
永那ちゃんは含み笑う。
「家はねえ、ボロアパートですよ」
「そーなの?」
「うん、私の部屋は畳だし」
想像してみる。…それはそれで良いな、と思った。
「あ、座って座って」
永那ちゃんが立ったままでいるから、そう言うと「どこに座ればいい?」と聞いてくれる。
床に座らせるのもなんだか申し訳なく思えて、ベッドを勧める。
「いいの?」
「うん」
ああ、でも。勉強するならどっちにしても床に座ることになるのか…。
私が人を家に呼ぶなんて初めてのことで、どうすればいいかわからない。
永那ちゃんがリュックを床に置いて、恐る恐るベッドに座る。
私が隣に座ると、永那ちゃんが手を握ってくれる。
なんだか照れくさい。
心臓の音が少しずつ大きくなっていって、主張してくる。
「永那ちゃん」
「ん?」
顔が近づく。
「勉強…どうする?」
彼女がフッと笑って、息が顔にかかる。
「どうするって?」
口を開こうとしたら、唇が重なる。
すぐに離れて、額が合わさる。
「永那ちゃん、テスト勉強…」
「なんの勉強しよっか?」
また唇が重なり、すぐに離れる。
「私は、なんでもいいよ」
耳を優しく撫でられて、ゾワリと鳥肌が立つ。
「そうだ」
永那ちゃんの顔が少し離れたと思ったら、左足が私の右足の上に乗る。
「前に公園で“食べる”って言ったの覚えてる?」
私が頷くと、永那ちゃんは両眉を上げて嬉しそうに頷いた。
「あれ、意味わかった?」
「…わからなかった。調べたけど、本当に人を食べた人の記事とか出てきて怖かったよ」
プッと永那ちゃんが吹き出して笑う。
「じゃあ、教えてあげる」
妖艶な笑みに、心が鷲掴みにされる。
永那ちゃんの顔が、体ごとゆっくり近づいてくるから、私は押されるような形になって、ベッドに手をついた。
「でも永那ちゃん…テスト勉強」
「そんなの、今更しなくたってできるでしょ?」
え!?…じゃあなんのために会ってるの!?
頭が真っ白になる。
ふと、金井さんの言葉を思い出す。
“2人で過ごすことが大事”
永那ちゃんが私の肩を押して、天井が視界の全面に映る。
すぐに永那ちゃんの顔が見えて、唇が重なった。
永那ちゃんが立ち上がって、私に覆いかぶさるようにベッドに手をつく。
左足が私の太ももの間に挟まって、右足はベッドに乗っている。
「“食べる”っていうのはね、こういうことだよ。よく、覚えておくんだよ」
心臓の大きな音がやけにうるさい。
唇が重なる。
私の唇を舐めてから、下唇を甘噛みされる。
彼女が自分の唇もペロリと舐めた。
その間に、私はなんとか呼吸する。
フッと笑って、キスされる。
彼女の舌が潜り込んできて、私のに絡む。
口内を探索するように、上顎を撫でられる。
歯をなぞるように舌が動いて、私の舌の裏に忍び込む。
そのゆっくりとした動作が、もどかしさを生む。
また舌が絡んで、彼女の唾液が流れ込んでくる。
仰向けの状態では、それを飲み込むしかなくて、ゴクリと飲む。
永那ちゃんが嬉しそうに笑うから、最初のキスを思い出す。
…変態だ。
私は抵抗するように彼女の肩を押した。
彼女が離れる。
両手首を片手で掴まれて、また彼女が私に覆いかぶさる。
「舌出して」
何を言われたかあまり理解できなくて、目を白黒させる。
「舌、出して」
永那ちゃんが私を睨んだ。思わず言うことを聞いてしまうような目で。
少し舌を出すと、彼女は吸うようにして、強引に私の舌を出した。
自分の口内に私の舌を含んで、優しく舐められる。
唇で舌を挟みながら、ゆっくり出していく。
体がビクッと跳ねて、永那ちゃんがニヤリと笑う。
左足の膝がベッドに乗る。
太ももよりも奥にズレて、変なところに膝が当たる。
下腹部が疼いて、気づけば太ももに力が入っている。まるで彼女の膝をもっと奥に追いやるように。
ギュッと目を瞑った。
彼女が私の額にキスを落とす。
瞼、頬、耳、首の順で唇が触れる。
首筋をやわらかい何かがゆっくりと撫でて、その跡がヒヤリとした。
そのまま鎖骨まで移動して、キスが落とされる。
恐る恐る永那ちゃんを見ると、上目遣いになって私を見ていた。
彼女のピンク色の舌が、視界の端に映る。
そのまま鎖骨を舐められて、背を反る。
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