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千尋は、SNSで仲良くなって 初めて実際に会った相手だった。
ネット上ではそれなりに会話が楽しく続いていたけど、実際に会うと 彼女は無口だった。
私の話に相づちは打ってくれるし、質問にも答えてくれたから" 私が話題提供すればいいだけ "だと思った。
美味しいご飯屋さんを探しだしては、彼女を誘った。
身近にLGBTの人がいることが 新鮮で、嬉しかった。
彼女は写真を撮るのが好きだった。
だからよく、モデルをさせられた。
悪い気はしなかった。
自分の外見に自信があるわけではなかったけど、写真のなかの私はすごく楽しそうで、それが嬉しかった。
5回目に会ったとき、静かな声で 彼女は「付き合ってほしい」と言った。
髪が短く 化粧っ気のない彼女は、遠くから見ると男性にも間違われるだろう。
デートを重ねたなかで、彼女にトキメキみたいなのは感じなかったけど、好きだとは思っていた。
特に、彼女がカメラをかまえた姿は かっこよかった。
だから私は、彼女と付き合うことにした。
しばらく、今までと同じような関係が続いた。
私は安いカメラを買って、写真を撮るのが好きになった。
ずっと 趣味という趣味がなかったから、楽しくて のめり込んだ。
一人暮らしをしていた彼女が「泊まりにこない?」と、オドオドしながら言った。
(ついにきたか……)
ゴクリと唾をのんで、覚悟を決める。
今度こそ、失敗しない。
千尋は優しいし、落ち着いてるし、怖くない。
そう言い聞かせて、彼女の家につく。
大学であったこと、また美味しそうなお店を見つけたこと、ドラマの最新話の予想を延々と話し続けた。
大学に進学せず フリーターをしている彼女は、楽しそうに話を聞いてくれた。
焼きそばを作ってくれて、一緒に食べた。
もうあたたかい季節だというのに、彼女はお湯を沸かしてくれた。
私は暑いのが苦手だったけど、せっかくだからと 入ることにした。
(このあと、やっぱり ヤるのかな……)
翔太とのことを思い出しながら、深呼吸する。
お風呂から出て、火照った体を扇子であおぐ。
入れ替りで、千尋はそそくさと脱衣室に入っていった。
(千尋が豹変したらどうしよう……)
不安で、ぐるぐると思考を巡らせていたら、あっという間に時が過ぎた。
千尋はゆるいジャージを着ている。
少しふっくらとした体型が、汗ばんで張りついたTシャツの形でわかる。
「暑いね」
彼女はクーラーをいれて、ため息をこぼした。
冷たいお茶をいれて、ゴクゴクと音を立てて飲んだ。
しばらく、テレビを見たり 写真を見返したりした。
0:00過ぎになって、電気を消し、セミダブルのベッドに ふたりで横になる。
ブランケットのなかで、彼女は私の手を握った。
彼女が横向きになったから、私も向かい合う。
ゆっくりと顔が近づき、キスをする。
(うん、嫌な感じはしない)
私は確かめるように、千尋の動きに合わせた。
彼女は怯えるように、息を震わせながら 私の胸に手を当てた。
指先だけで乳房をもまれて、少し くすぐったかった。
不器用に、ブラのホックを外される。
ゆるゆるのTシャツのなかで、彼女の手が動く。
暑いはずなのに、緊張のせいか 冷えた指先が触れるたび、鳥肌が立った。
しばらく乳房をもむうちに 彼女は安心したようで、積極的に乳首に触れた。
強く突起をつままれるたび、体がピクンと反応する。
Tシャツを捲し上げ、ペロペロと舐めた。
彼女の短い髪が、くすぐったい。
彼女は、さすったり もんだり つまんだり 舐めたり 噛んだりを繰り返した。
どのくらい、そうされてたのかはわからない。
最初は感じにくくて、何をされてるのかもよくわからなかったのに、だんだん 気持ちよくなっていく。
いつの間にか、翔太とのことも忘れて「ん、ん……」と声が漏れ出た。
ネット上ではそれなりに会話が楽しく続いていたけど、実際に会うと 彼女は無口だった。
私の話に相づちは打ってくれるし、質問にも答えてくれたから" 私が話題提供すればいいだけ "だと思った。
美味しいご飯屋さんを探しだしては、彼女を誘った。
身近にLGBTの人がいることが 新鮮で、嬉しかった。
彼女は写真を撮るのが好きだった。
だからよく、モデルをさせられた。
悪い気はしなかった。
自分の外見に自信があるわけではなかったけど、写真のなかの私はすごく楽しそうで、それが嬉しかった。
5回目に会ったとき、静かな声で 彼女は「付き合ってほしい」と言った。
髪が短く 化粧っ気のない彼女は、遠くから見ると男性にも間違われるだろう。
デートを重ねたなかで、彼女にトキメキみたいなのは感じなかったけど、好きだとは思っていた。
特に、彼女がカメラをかまえた姿は かっこよかった。
だから私は、彼女と付き合うことにした。
しばらく、今までと同じような関係が続いた。
私は安いカメラを買って、写真を撮るのが好きになった。
ずっと 趣味という趣味がなかったから、楽しくて のめり込んだ。
一人暮らしをしていた彼女が「泊まりにこない?」と、オドオドしながら言った。
(ついにきたか……)
ゴクリと唾をのんで、覚悟を決める。
今度こそ、失敗しない。
千尋は優しいし、落ち着いてるし、怖くない。
そう言い聞かせて、彼女の家につく。
大学であったこと、また美味しそうなお店を見つけたこと、ドラマの最新話の予想を延々と話し続けた。
大学に進学せず フリーターをしている彼女は、楽しそうに話を聞いてくれた。
焼きそばを作ってくれて、一緒に食べた。
もうあたたかい季節だというのに、彼女はお湯を沸かしてくれた。
私は暑いのが苦手だったけど、せっかくだからと 入ることにした。
(このあと、やっぱり ヤるのかな……)
翔太とのことを思い出しながら、深呼吸する。
お風呂から出て、火照った体を扇子であおぐ。
入れ替りで、千尋はそそくさと脱衣室に入っていった。
(千尋が豹変したらどうしよう……)
不安で、ぐるぐると思考を巡らせていたら、あっという間に時が過ぎた。
千尋はゆるいジャージを着ている。
少しふっくらとした体型が、汗ばんで張りついたTシャツの形でわかる。
「暑いね」
彼女はクーラーをいれて、ため息をこぼした。
冷たいお茶をいれて、ゴクゴクと音を立てて飲んだ。
しばらく、テレビを見たり 写真を見返したりした。
0:00過ぎになって、電気を消し、セミダブルのベッドに ふたりで横になる。
ブランケットのなかで、彼女は私の手を握った。
彼女が横向きになったから、私も向かい合う。
ゆっくりと顔が近づき、キスをする。
(うん、嫌な感じはしない)
私は確かめるように、千尋の動きに合わせた。
彼女は怯えるように、息を震わせながら 私の胸に手を当てた。
指先だけで乳房をもまれて、少し くすぐったかった。
不器用に、ブラのホックを外される。
ゆるゆるのTシャツのなかで、彼女の手が動く。
暑いはずなのに、緊張のせいか 冷えた指先が触れるたび、鳥肌が立った。
しばらく乳房をもむうちに 彼女は安心したようで、積極的に乳首に触れた。
強く突起をつままれるたび、体がピクンと反応する。
Tシャツを捲し上げ、ペロペロと舐めた。
彼女の短い髪が、くすぐったい。
彼女は、さすったり もんだり つまんだり 舐めたり 噛んだりを繰り返した。
どのくらい、そうされてたのかはわからない。
最初は感じにくくて、何をされてるのかもよくわからなかったのに、だんだん 気持ちよくなっていく。
いつの間にか、翔太とのことも忘れて「ん、ん……」と声が漏れ出た。
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