23 / 43
1. No pain, No gain.
22
しおりを挟む大学での野球の成績は振るわないし、一度もレギュラーを獲得したことがない。野球以外にやりたいことが見つかっていない。
壱歩は接客業以外ならブルーカラーでもいいらしい。居酒屋のバイト中、足が滑って大量の酒をこぼしてしまい、軽いトラウマになってしまった経験があるから。
「あの時は辛かった」と失敗談を話す同期が羨ましい。周りはバイトやらボランティア活動やらで、社会経験を積んでいて、俺は野球に青春を捧げて野球のこと知らない。失敗したり、落ち込んだりすることすら、羨ましいと思ってしまうくらい。
もちろん、自分の人生なのだから野球を辞める選択肢もあったはずだ。だけど、俺はがむしゃらに進むしかなかった。
「俺は…向いている職業とか分からないんだ。就きたい職業は、やりがいのある仕事かな」
「久目くんなら、営業職とか向いてそう。営業なら、結果次第で給料上がるしいいんじゃない?」
「営業か…。俺、こう見えても胃腸が弱くて…大丈夫かな」
「最初はみんな同じだよ。私だって、初めてバイト行った時、胃薬飲んで出勤したんだから」
「それ本当?」
「本当だよ!あ、しまった。私この後用事あるんだった。代金、ここ置いておくね」
佐環は慌ただしく荷物を整理し、席を立った。壱歩はお金を回収する。
「うん、また来週!駅に集合でいいよね?」
「いいよ!またね、久目くん」
「あぁ、うん」
彼女が手を振ってくれたため、俺も手を振り返す。
「来週、勝矢と佐環と、彼女の友達とボウリングに行くんだけど颯も行く?たまにはいいんじゃない?」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる